2004年9月の日記
2004年 9月の日記 V


アルテミス クルージングパーティー


パーティーの舞台となる‘パルメデール’号と杜人

台風のグレートビンテージである、今年の9月〜最も恐れていたお天気は快晴の神戸港。
BAR ARTEMIS のビッグイベントは、いよいよその時を迎えた。

歴代アルテミスのバーテンダーが一同に会して、お客様をもてなすこのパーティーに
我が長男 杜人を同行させた。
小学4年生(9歳)になり、‘お手伝い'もそこそこできる様になって来た彼に
父親が働いている(おもてなしをしている)姿を見せる事と、
自分自身が頑張って みんなの
役に立つ歓びを教えたかったからである。

勿論クルージング自体 彼にとって素敵な楽しみだし、
ライブやフレアバーテンディングの実演を見ることも きっと驚きとワクワクの連続だろうし・・・。

3フロアーから成る この船の1Fのエントランス部分に‘日本酒ベース’のカクテルを
供するブースを設営し、約10種のカクテルを150人のお客様にお出しするのが メインの仕事である。

BAR立山に現在勤務する長谷川と杜人とコンビを組んで
このコーナーを担当した。


バーテンダー修行デビュー?の杜人と相方の長谷川嬢

アルテミスの萬川オリジナルの‘日本酒&フルーツ’カクテルは、
こんなぱーてぃーで供するにははっきり云って邪魔くさい手間の掛かる物ばかりで
準備の段階から杜人も大活躍してくれた。

梨や生姜を摩り下ろしたり、不自由な水周りのためダスターを洗って搾って来たり
限られた時間の中でしっかりと準備しなくては受けない状況下、
彼の存在はハッキリと大事だったのである。

エントランスに設営されたこのブースは、予想どうり大盛況で
作れど作れど間に合わない・・・2F,3FにもBARコーナーが有りますー!と心の叫びをよそに
次々来る注文・また注文。
ライブが始りようやく一段落したので、腹ペコの杜人に
「ビュッフェの料理自分で取ってきて食べろ」と言うと、「良いのん?」って。

「良いよ」って言った私の言葉に思わずにっこり微笑んだ杜人が取ってきたのは唐揚げばっかり!


唐揚げとカクテル(こっそり飲ませた)でごきげんの杜人。

そしてお楽しみのフレアー バーテンディングのショータイム!


京都でお茶摘の仕事をする傍ら?フレアーに精進する岩本君の最初の演技


良い子に大人気?のフレアー仮面の演技は杜人の眼の前で・・・もうちょい乗ったれよ杜人!

先週の滝等(ジヤック)の演技につ続いて見た岩本君の演技も中々のもので、
何よりも‘喜んでもらおう’というサービス精神が素晴しい。

一同に会したアルテミスのメンバー達


ガンちゃん、飯島、テルちゃん・・・の初期アルテミス組


アメリカン、益子、賀城 の中期アルテミス組


左目野眉毛にバンドエイドが情けない?萬川と現アルテミススタッフ

オズボーンのパロ コルタド(激旨シェリー)などで打ち上げを楽しんでお開き。

萬川をはじめ スタッフのみんな ご苦労様でした。
各地から駆けつけたOBのみんなもご苦労様でした。
また なんかの機会にみんなで一緒に飲もうぜ!

P・S 父として〜

打ち上げの前に、神戸元町の駅まで杜人と2人で歩いてる時
「お父さん 今日 楽しかった!」って言ってくれたのがとにかく嬉しかった。
「そうやろ 一生懸命頑張って みんなの役に立つって 気持ち良いやろ」・・・「うん」。
電車に乗り、腕の中でぐっすり眠る彼のぬくもりは
どんな物にも代えることのできない宝物だった



2004年 9月の日記 U


高知カクテルパーティーの夜
フレア バーテンダー ジャック滝籐
&BESO佐藤と共に


高知に着いた私と佐藤氏、中央は得月楼にて竜馬の掛け軸をバックに滝ちゃん

 

かねてから親交の深いNBA高知支部長の塩田さんから
9月12日(日)に「高知でカクテルパーティーをするので、アトラクションの目玉に
そして 講師として フレアーバーテンダーを招きたい」と電話があった。

そちらに関しての親交は 北新地は DINING BAR BESO の佐藤氏の方が詳しいので、
早速 佐藤氏に電話をかけた。

「八木さん いい男がいますよ!」と紹介されたのがジャック滝籐君である。
明るく爽やかな男前であるが、聞く所によると女運は今一らしい。

やはり南国土佐の陽射しはギラギラと照りつけ今日は尚更に蒸し暑さまで加わり、
昼の一番ながらビール呑みたい指数は レッドゾーンへ。

空港に出迎えてくれた塩田さんに歓迎のおもてなしとして得月楼(旧 陽気楼)へと案内される。
お弁当や皿鉢のかつおたたきを頬張りながら待望のビールを飲み干す。


‘バーテンダー’を熱く語る佐藤・塩田の両氏とジャック滝籐、アモーレ八木in得月楼


竜馬の地 高知で‘バーテンダーかくあるべき’な熱い話に花が咲き、
得月楼を後に いざ カクテルパーティーの会場へ。
控え室で予行演習するジャック滝ちゃんには、少なからず緊張の色が 見られるも
そこは全国各地に飛び回って講演活動やアトラクションを多数経験 済みの彼には 心配も杞憂に終わる。
パーティー前のNBA高知支部に向けての勉強会では
受講者のみんなの眼は真剣そのもの。
初めて目の当たりにする?本物のフレアテンディングに度肝を抜かれたようで、
全ての神経が‘クルクルキャッチ’に集中させようとするが
そんなに甘くないから 面白いのである。
「カラーン、ガッチャーン・・・」あちらこちらで響く落下音がコミカルに?会場に響く。


滝ちゃんの講習に真剣に聞き入り 又実習する高知支部の皆さん。

夕方の6時から いよいよカクテルパーティーのスタート。
益々緊張の色が深まる 滝ちゃんの表情に、こちらもつられて緊張気味に・・・。
彼のアトラクションが無事終わるまでは、紹介したこちら側もリラックスできないもので
ジントニックやビールなどの飲み物も何処に入ったのか解らない。

そして とうとうその時が訪れる。
GUEENの We will rock you が流れ出すと緊張で色を失っていた‘ジャック’の顔に生気の色が一気に漲る!



高知の人々のハートをすっかり掻っ攫ってしまった‘ジャック’滝籐のフレアーテンディング

会場の最前列まで詰め掛けた高知の女性達の目は
もう‘ハートマーク’を越えて‘「抱いて」マーク’に。
一緒に見つめる我々のハートもしっかり掴んだ、滝ちゃんの見事な演技と笑顔。
そして 何よりも彼の放つオーラには‘華’が有るのだ。
これは 練習で習得する事の難しい、彼本来が生まれ持ち育まれた天賦の才だろう。
見事に刺身の妻以下に押し下げられた私と佐藤の存在・・・。
淋しさとともに夜の高知に出向く事に。

しかし酒飲みの我々の足を 高知に向けさせたちょっと素敵なBARの存在を忘れてはならない。
その名は‘フランソワ’。
老いて尚 色気むんむんの鈴木さんとは14年前に出会った。
NBA四国大会に出場して芳しい結果を出せなかった私の元に来られて、
「君が一番いい仕事してたよ・・・」って言ってくれたのが鈴木さんなのだ。

良いBARと言うのは 心からBARを愛し、本当の意味でBARを自分の生活の中で
大切な位置付けが成されている・・・そんなバーテンダーが有ってこそだと思う。
リッツ パリのヘミングウェイを愛する鈴木さんにはそんな香りが漂っているのだ。


ゆったりと歴史の流れが生きずく‘フランソワ’の 店内。


我々をシビレさせた‘パーフェクト マンハッタン’を調合中の鈴木氏と佐藤、滝籐両氏。

色々とお宝酒も飲ませていただいたが、感動物はやっぱり‘パーフェクト マンハッタン’
普段私は、オールド オーバー フォルト(ライ ウィスキー)とチンザノロッソで作るが、
鈴木さん曰「僕はいつもパーフェクトで」・・・とノイリードライのバッチリ効いた
絶妙のマンハッタンを供された。
これには三人とも参った!の感で、まさにマーベラスである。
こういうカクテルは やはり年期が入って、色気を楽しませてくれるバーテンダーに限る・・・のである。

すっかりご機嫌でフランソワを後にした我々は、カクテルパーティーの2次会に呼ばれてくろしお市場へ。
ここでも‘鰹のたたき’をよばれての宴席〜そう、高知の夜はこれからなのだ!


宴もたけなわの高知ナイト、千年郷(曽根氏)クラップス(塩田氏)のお店へなだれ込み

最後はお約束どうりにベロベロのヘトヘト・・・もう3時半やもんネ。

最後まで刺身の妻以下の僕ちゃんたちと‘主役’の滝ちゃんは、
最後に三人で高知の夜を締めくくろうと、おでんの屋台へ。

竜馬の地で熱く‘バーテンダー ’を語り合って高知の夜は無事?
楽しくも淋しく 終わるのであった。

滝ちゃん・・・お疲れ!高知の皆さん大変御世話になり、どうも有難う御座いました。
佐藤・・・また良い事もあるさ!

明日は、徳島や!おやすみ。

9月13日(月) 高知〜徳島へ

例によって旅の朝の始まりは‘温泉'から・・・。
〜と 云うのも 今回宿泊したホテルは、ネットで探した‘No1ホテル高知’で
繁華街から近い事、安い事、そして何と屋上に温泉の露天風呂が有る〜しかも高地城を一望できる。
そんな触れ込みに魅かれて予約したホテルである。
前日もチェックインしたすぐ後に 入浴済みだが、旅先の朝はシャワーではなく やっぱり温泉だ。

呑みすぎのダメージを全て払拭するまでは行かないにしろ、
小雨降る前日のお風呂タイムとは うって変わって 爽やかな南国の朝
高知城を眺めながらの入浴の後、マッサージ機で癒されてかなりすっきり!

チェックアウト後は塩田、佐藤、滝等三氏とカフェにてお茶を飲む。
このカフェに居たおねぇちゃんが、かなりのベッピンさんなのだが愛想もヘッタくれも無く
「あの娘は きっとレスビアンやで」・・・などと、勝手に下品な陰口を言って 店を後にし
私一人は徳島へ向かうために高知駅に送ってもらう。

高知発11時01分の徳島行き列車は 鈍行で、次の12時01分発の特急に乗っても
到着時間は15分ほどの違いと言う事で 約1時間の時間つぶし・・・。
そろそろ胃袋も動き始め何か高知らしいご飯でも食べようと物色したが、
残念ながらマシな店も無く 高知に居ながら何故か悲しくも‘喜多方ラーメン'のお店で
マッズーイ!ラーメンと焼き飯のセットを注文して後悔する。

本来なら駅弁を楽しむと言うのが 正しい列車旅行者の姿なのだが、
前日の呑みすぎ、今夜の呑みまくるであろう・・・という‘絶対外れる事の無い予想 ’からも
お茶で駅弁をやっつけるなどと言う無粋を犯すよりもマシ・・・という判断で臨んだ選択だが
どうも裏目に出たようだ。

1時間半ほど列車に揺られて阿波池田にたどり着くが、25分も乗り継ぎ待ちする羽目に。
どうやらJR四国の奴らは体内時計が狂ってるのか?一体どうなってんねん!
「客をなんやと思ってんねん」と言いたいほど無駄な時間を使わされるのだ。
時間待ちの間に 何か楽しめる処でも有れば別だが・・・何も無いんよ、これが。
昔は‘いやそば’の立ち食いがあったはずだが・・・。
もう佐藤や滝ちゃんたちは大阪、名古屋にとっくに着いてるんやろな・・・と淋しい気分で出発を待つ。

午後3時過ぎに徳島第1ホテルにチェックインしたら汗びっしょり。
シャワーをして一休みするものの、どうも落ち着かない。
4時前には懐かしい徳島の町を散策に出かける。

せっかくシャワーを浴びてきたが、この日の徳島も猛暑で またまた汗は吹き出るわ
喉が渇くわ・・・でもうフラフラ〜。
もう、こうなったらビールじゃァー!っと 徳島名物?の焼き鳥「おなじみや」を目当てに向かうが
店を閉めたようで残念無念・喉乾く、汗はにじむし・人恋し。
以前住んでいた鷹匠町の雑居ビルの様子を見に行ってみると、有りました懐かしいビルが・・・。
そしてふと目に飛び込んできた‘小料理屋 竹の瀬’さんの暖簾 〜只今4時前。

ラッキー!とばかりに飛び込んだ竹の瀬さんの店内は、如何にも準備中の様相であったが
どうぞ、どうぞ・・・と、慌てる様子も無く迎え入れてくださったのである。


柄にも無く?ピースのご主人とスタッフ(桂剥き中)、右上にはのどぐろの開きが・・・旨そう!

この上の写真はそれから2時間後の6時にようやく制服を着込んだ姿だが、
それまでの2時間の間はTシャツ姿でもてなしてくれたのである。

鯨、湯葉、鰯、ゲソ・・・etcなどの美味しいアテと共にに、ビール・旭若松・流の扇などで喉を潤し
いざ夜の徳島へ 出陣!

先ずは神田氏のお店DRESSAR KANDAへ向かいワインと共にディナーを、
頼んだワインは、CH ド キュガ 2001年(P・Cボルドー)はROSORIOでも扱っていたワイン。
メルロー100%、新樽100%の緻密でエレガント、しなやかなタンニンが舌に心地良く
充分かつ突出しない旨味と酸のバランスが素晴しい超おすすめワインだ。


メインの鶏のお料理をサービスされる神田さん。

前菜、ピッツア、メイン、パン・・・と完食し、ワインも8割方飲み満足・満足。
いよいよ次は徳島旅行のメイン、BARATEI だ。

3年前に天に召された我が師‘樋口 茂樹’氏のお参りをするのが本分なのである
ママに案内され 3年前と少しも変らぬ祭壇に向けて手を合わせた後、
彼との思い出の詰まったお店へと向かう。


変らず素敵なママ 樋口 七子さん、壁のレンガには15年前に書き記した
‘一期一会’の銘が残る。  写真の手ブレはご容赦ください!

BARATEI で暫く呑んだ後、ママと一緒に現NBA徳島支部長の岡本氏の店と
BARATEI で私の後に働き、今は独立してお店を持っている松浦氏の店に行く。

正直言ってやはり呑みすぎ!でこの辺りで何をどれ位呑んだかは覚えてましぇーん。
もう何件か廻る予定だったが、カメラを構えてもフラフラと・・・
Bar 鴻野の可愛い女性バーテンダー 井上 智美さん(頑張ってる!)を撮影しようとしても
カメラマンとしては〜と言うより、人として使いもんに成らなくなってしまっている模様で
申し訳ない・・・です。


揺れている為 フラッシュなしの撮影を断念したが、それでもブレて・・・ごめんネ

すっかり出来上がりすぎた私は、タクシーでホテルに戻り
大量のボルビックとウコンと牡蠣人参錠を飲んでおやすみです。

9月14日(火) 徳島〜大阪へ

オマケショット!徳島ではラーメンを‘そば’と言い、そばを‘日本そば’と言うのである。
あともう一つ面白いのが お好み焼きの看板や暖簾のつずりには、
おくりがなの‘み’が無いのである。
それは 「おこうやき」 とちゃうん・・・って感じなのだが、これがスタンダードだ。


徳島名物「おこうやき」?の看板。

そしてこの旅のラストショットは明石海峡大橋


メルセデス300Eで大阪まで送っていただき、その途中で撮影したこの写真でこの日記はお開きです。

様々な方々にお世話になったこの旅・・・
皆さん どうも有難う御座いました。




2004年 9月の日記


アモーレナイト IN アルリコルド D



お馴染みの アルリコルドD にて、Amore 八木がお届けするディスコナイトを開催した。

カクテル・おつまみは もとよりミュージックに至るまで、Amore 八木がコーディネート!
ディスコと云う空間には不似合いな?ホッコリムードの夜が そこには有ったのである。

先ずは当日のメニューから・・・

1. 梅酒ベースのアモーレ パンチ (呑み放題)

2. きずしサーモンのカルパッチョ
3. こだわり豆腐の塩奴
4. 野菜スティック &肉味噌
5. フルーツトマトの甘露マリネ&セミ ドライトマト
6. するめ三兄弟&数字合わせの駄菓子たち
7.
 マッシュルームソースのフジッリ 白トリュフ風味
8. キリ スティック(クリームチーズ)
9. じゃこ天&野菜天
10 . 秘伝マグロカレー・・・etc

そして アモーレなカクテル色々・・・etc

こんな感じの美味しいメニューを楽しんで頂きながら、流れるミュージックは得意の?
懐かしきジャパニーズメロディー の数々(呑酒庵からの持ち込み60数枚)。
8時PMからのスタートで、しかもカクテル メインのスタイルなので
食べるものは出来るだけ‘コンパクトに’と思っていたが
来てくれた皆さんは、そろいも揃って‘食いしん坊’・・・
まぁ 元気に食べまくって戴きました。
そんな 踊るより、食いまくる・・・な方々を〜

今度やる時には しっかり食べてきてやー・・・って、やっぱり無理かなぁ?
でも 楽しい夜になりました。
皆さん どうも 有難う御座いました!