Amore 八木の洒落徒然

■2005年3月20日(日)

 

奈良 若草山の山開き‘鹿せんべい飛ばし大会’


団体戦の予選会場、詠人の出番・・・トホホ&鹿の顔をしているつもりの杜人・詠人

テレビのニュース番組で‘鹿せんべい飛ばし大会’の開催を知った我らは、
朝6時起床で 眠い眼をこすりながら、予選参加受付の1.000人枠を目指し一路奈良へと向かった。

到着した時には既に長蛇の列・・・車を停める間に定員オーバーになってしまうと
洒落にならん〜とばかり、子供達を並ばせて駐車場へ。
会場に戻ると杜人が既に個人戦の申し込みを終え、次は団体戦の申し込みだ。

受付時にもらった(買った?)300ディアー(鹿にこだわった当日の通貨)で‘のっぺ汁’を購入し、
先ずは団体戦の予選の列に並ぶ。

奈良市長やミス奈良も駆けつけ年に1回のイベントは春のお祭りムードだ。

団体戦の予選が始ると、思いの他緊張してしまう、遊びなのに・・・・。

中学から高校時代にかけて、フリスビーに凝っていたAmore 八木にとって、
遊びとは言え ディスクを飛ばすという競技に‘負け’は許されない。
大勢の素人さん達に混じってフリスビープレーヤーとして、申し訳ない・・・などとの心配は全く無要で
初めて投げる鹿せんべいは、思いとは裏腹に淋しく地面に向かう。
我が一家三人とも予選通過ラインの20メートルには及ばず、
無念の 団体戦予選敗退・・・・トホホ。

今度は失敗が許されない個人戦の予選。
詠人、杜人と予選失格・・・強まるプレッシャー・・・親父の尊厳・・・フリスビープレーヤーの意地・・・。
スナップを効かせたバックハンドスローから放たれた鹿せんは、
サイドライン一杯のエリアを飛び28メートル付近へ・・・そう、無事予選通過だ!

何とか尊厳を守り、予選通過者だけに踏み込む事の許される本部テント。
決勝ナンバー128番のリボンを付けて、ちょっと海老反ってお昼休みの時間を迎える。

土産物やさんを うろうろした後昼ごはんを食べようと入ったお店で出された
うどんに乗っかっていた出し巻きが痛んでいた・・・トホホ・・・900円帰ってきたけど・・・。


ちょっとビビリながら鹿せんべおをあげる詠人、フードにはプレーヤーの証フリスビー。

あまり盛り上がらないアトラクションの数々が終わると、いよいよ決勝だ。
参加1.000人の中で予選通過者は130人。

ずらっと並んだ予選通過者の皆さん〜ゼッケン128番の私は、ほぼ最後尾 。
決勝の鹿せんは 特別仕様の特大バージョンで、選ばれた予選通過者のみ触れる事の許された神々しさを携える。

段取りの悪い司会者やアシスタントに、盛り上がりを欠く決勝戦。
次第に天候も悪化し、風も強くなる。
大体の記録は前半に集中し、後半は右からの強風にあおられ フェアウエイに飛ばす事さえ困難となる。

そして風雨の中 とうとう廻ってきた私の順番。
この頃になると 観客もまばらとなり、益々盛り上がらないドヨ〜ンとしたムード。
ちょっと やったるか・・・と、オーバーに足元を確認・フォームのチェック・助走の段取り・・・。
「やる気満々ですねぇ・・・」と司会者 。

目一杯スナップを利かせ、回転を付け 助走の勢いをプラスさせた私の鹿せんは
見事上昇気流に乗り 壮大な大和の空を翔る筈だったのだが、
勢い余り リリースする前に 私の手の中で砕ける・・・。

フリスビー好きの父親が放つ大いなる鹿せんの軌道を目にすると思い込む
我が子たちの期待を、すでに叶えられない事を悟った私は路線変更を決意。
砕けて飛ぶ事の出来ない鹿せんの代わりに、私が飛ぼう・・・?


投擲台から転げ落ちる私の姿に、真剣にビビる司会者達

砕けた鹿せんと共に壇上から転げ落ち、ベストアクション賞なんかがあれば頂き・・・
とばかりのオーバーアクション(皆さんは気付いていないが)を披露する私。

「大丈夫ですか・・・?」と心配になり声を掛ける司会者に、小声で「ネタです。」と答え決勝の舞台を後に。
「お父さん、全然あかんやん!」とガッカリ声で迫る我が子に、
「ベストアクション賞狙ってたんやで」と父の尊厳を確保するのに苦労する。

来年は記録を狙うぞ!待ってろよ若草山&鹿せん!!


お昼休み時間特別号外鹿せん新聞を配る着ぐるみスタッフ


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