Amore 八木の酒落徒然


2007年5月の日記 T


朝風呂&新世界・・・大阪の裏スタンダードの楽しみ


朝から赤ら顔で上機嫌・・・ラテン大阪の楽しみはこれだ。

先日 伊賀上野でお世話になった楽豚のきんちゃんは、
なんと私と同じ銭湯大好き人間で、しかも無類の呑み喰い好き。

BAR ROSSA ROSA に遊びに来てくれた際、
お風呂話に花が咲き、今夜は大東洋に宿泊との事なので
「ほんなら 明日は朝風呂 入りに行こっか?」と私が訪ねると二つ返事で
「良いですねぇ」・・・話は簡単に決まった。

新世界のパーク温泉に向かう予定だったが、生憎この日は火曜日で休みなため
新世界近くの和光温泉で朝湯を楽しむ事にした。
このお風呂も朝6時から営業している頑張り銭湯で、
九時前に訪れた時には大勢の入浴客で賑わっていた。


和光温泉の売りは庭園露天風呂、何とその中で‘こごみ’発見だ!

大きくて設備もあれこれ、賑わいのある銭湯だが
お湯や水風呂の汚さはちょっと拙いか・・・でも、朝風呂はやっぱり気持ち良い。
すっきりホッコリして向かうはラテン大阪のソウルスポット‘新世界’だ。


新世界のテーマ?を屋号に・・・のんきや

先ず最初に訪れたのは、どて焼きが売り物の立ち飲み居酒屋のんきや。
10時前で開店前だったが快くOKしていただき、
黒ビールやブドウ酒、ウコンハイなど‘ならでは’なドリンクと
ラブリーなアテで朝からテンションは上がっていく。

きんちゃんは伊賀上野の吉田に用も無いのにメール連絡。
この素敵な時間を仕事中の吉田知らせ‘ダレさせる’為のいやらしく迷惑なメールだ。
狙い通り吉田は、「仕事やる気、まるで無くなったわ」・・・成功だ。


好き者には堪らない立ち飲みメニュー・・・激シブの酒燗機・・・ええ感じですわ。

どて焼きは普通だが‘ネギ間’が旨い、辛子をちょっと付けて一杯・・・進みます、朝から。
濃縮還元のコンコードから造られたであろうワインで無く ブドウ酒、
薬膳な美味しさが意外とイケルウコンハイ。
何よりこの店には、他に並ぶ串カツ屋と違い居酒屋ならではの自由な使い道がある。
店を出る頃には常連客で満杯・・・納得である。

あれこれと愛する銭湯の話や飲み食いの話をする度に「ええ感じやなぁ〜」を連発。
朝から素敵な時間を貪るラテンなオヤジ達は、ええ感じに仕上がり行く。

続いて向かうは八重勝、串カツ有名店だが私は昔から気に入らない。
串カツ(牛肉)以外のメニューが高いのと、店員のホスピタリティーの無さ。
人情の街としては、いささか???なのだが
何故かそこそこ繁盛しあれよあれよという間に観光客で席は埋まっていった。

改装されてシステマティック?になったオープンキッチンの中に目にした驚くべき光景!
なんと、キャベツが収められているのは‘ごみ箱&ごみ袋’。
専用のものだろうが、これは無いやろ・これは!


信じられないキャベツ置き場、凄まじい感性だ。

呆れた2人は隣の‘てんぐ’に向かう。
こちらはきっちり「いらっしゃいませー」・・・なのに空いている。
串カツも不味くは無いうえ接客にも心がこもっているのに・・・不思議だ。


シンプルなオリジナル皿&串カツ、清潔感有り好印象。

八重勝で嫌な思いをしたが、ここ てんぐで再び良い気分になり店を出る。
3軒目の店ともあり、さすがにお腹は満タン。
でもこのまま解散というのはまだ寂しく、タイムスリップ喫茶に入り食後のコーヒー。
コーヒーの味はコメントしません、あしからず・・・。


NEW WORLD・・・って、新世界そのままな店名&コメント出来ないコーヒー。

〆のコーヒーは御愛嬌だが、朝風呂・朝酒・朝串カツ・・・
大阪の〜いや日本の治外法権・新世界を堪能するのには、
何よりも‘自由’を体感できる‘朝’が一番だ!


新世界の象徴前できんちゃん&心無い落書きは止めましょう。

良い銭湯と、旨い酒・・・庶民の心ばかりの楽しみは、やはり良いものだ。
美味しい懐石の高級温泉料理旅館とは対極にある素敵な時間。

可愛い等身大の楽しみが、大阪には有るのである。