Amore 八木の酒落徒然


2007年11月の日記


紅葉もえる石峰寺&伏見稲荷


美しく色付いた紅葉の前で

親になってはじめてお地蔵さんに興味を持つようになった。

子供の頃はお地蔵さん=地蔵盆=おやつ、
つまり1年に1回しかお地蔵さんに興味を持たなかった。

石峰寺にある500羅漢の地蔵は、
どれも素朴でユニーク・・・写真でなくて是非この目で
そして子供たちと見たくなったので来ましたよ、ここへ。

深まる秋の風情タップリに赤門をくぐれば吊るし柿をした受付で、
やさしいおばさんに色々教えて頂きお地蔵さんが待つコースへ向かう。


何とも愛くるしい慈愛に満ちた風貌のお地蔵様


地蔵様と同化した丸い丸い詠人


この世とあの世の境目・・・ここが賽の河原

伊藤若冲が蜜山和尚とともに考え石工に彫らせた多くの地蔵は、
お釈迦様の誕生から死までを表しているらしいが
子供たちにはそんな事は興味があるわけも無く、
ただただ可愛らしい地蔵様に囲まれて何となく優しい心持ちになれただけでも意味がある。


地蔵様を見終わったら若冲のお墓参り


石峰寺境内には燃えるような紅葉、近くの公園は色とりどりの・・・

お参り後は近くの公園で遊んだが、滑り台の無い滑り台がとても印象的。
骨格だけで台が無い・・・台無しだが面白かった。

伏見稲荷へ移動しお昼ご飯の「ねざめ弥」に訪問する前に、
食い意地星人2人の腹を少し納めておこうと焼き芋専門店で芋購入。

「お父さんの分も食べ」・・・と優しい父のふりをして、
実は甘いもの苦手&昼ごはん代節約の秘策を見破られないよ う
「お父さん、ありがとう」と言う子供たちに 「ええよ」と応える。

豊臣秀吉が命名したと言う由緒ある伏見さん門前のねざめ弥
すずめの焼き鳥や鰻が名物。

特にこの時期ならではで、生の国産すずめと冷凍中国産すずめを
食べ比べできるのが楽しい・・・値段は倍だが。

この頃お客さんの理恵ぴょん夫婦と合流、
今日 伏見稲荷に誘ったのはカメラ好きの夫婦と写真勝負を望んだのだが、
我がはずれD-70はまるで言うことを聞かず暴走が始まり
手がつけられないので勝負はお預け。


ねざめ弥で理恵ぴょん夫のしゅうちゃんカメラを見る食い意地兄弟。

特に鰻が美味かったのは予想以上、
この手の食事どころに有りがちな有名なだけでは無かったのが嬉しい。

しかしながら先ほどの芋作戦は見事成果なし、
こいつらの食い意地は留まるところを知らず
すずめ、鰻、さば寿司、うどん・・・すずめ・鰻おかわり・・・もう、ええ加減にしてくれ。

お腹が膨れたら修行・・・というつもりじゃなかったが、
伏見稲荷の規模は半端じゃなかった。
考えてみれば一山全てが神社なのだから仕方ないが、
美しいとはいえ山道を登りきるのはきつい。


満腹でへらへらする食い意地兄弟。


名物 鳥居の山道は写真を撮るタイミングに苦労する。


灯るろうそくや絵馬に何を願うか煩悩のみに生きる兄弟よ。

さすがに天下の伏見稲荷、スケールが違うし美しい。
山道の上りはきついがテンション上げればそれはそれで、
楽しいもんだ・・・でも途中で断念、
茶店でエビスビール飲んで引き返した。


山道を降りるとまた食う・・・

ここだけ時間や流れる空気も違うような、
幽玄の世界観も楽しめ伏見稲荷気に入りましたぜ・・・また来よう。

地蔵詣で〜腹を満たし〜稲荷詣で・・・あとは温まるのみ、
そう秋の夕暮れは名銭湯で温まるに限る。


藤森にある泉湯・・・可愛らしいビジュアル銭湯でモザイク絵が素敵だ。

壁面のあちらこちらにモザイク絵をあしらった泉湯に向かい、
この日の疲れをほぐす(本当はもう1件行ったが、廃業しており姿すら拝めず)。


瑠璃色の木のロッカーはガラス仕様〜詠人の後ろはしゅうちゃん。

お風呂のはしごは叶わず寂しいが、秋の夕暮れも寂しい・・・
あっという間に真っ暗になり、またお腹も減ってきたので
最後は第一旭のらーめん食べて大阪へと向かう。

お寺と神社参り・・・まさに不思議な日本人を象徴する秋の1日だった。

呆れるほどの遅筆日記・・・すみません!