Amore 八木の酒落徒然


2008年1月29・30日の日記


美しき湯と雪の福知山へ


ロイヤルヒル福知山の露天檜風呂でミニ雪だるま。

今年の冬は少し寒い、そして雪も降る。

雪の振る寒い夜といえばやはり温泉、しかも極上の湯がいい。

関西の名銭湯で前から気になっていた福知山の櫻湯にどうしても行きたく、
雪が積もっているだろう事を口実に詠人を誘い出した。


新大阪から城之崎温泉行きの汽車に乗って、さぁ福知山へ・・・汽車弁ぼたんめし→最悪!

2時過ぎの城之崎温泉行き特急に乗り込み福知山に向かうが、
途中社内販売に来た駅弁で「かにめし弁当」を頼もうと思ったが
事もあろうに我々の直前にSoldout!仕方なくおばちゃんおすすめの「ぼたんめし」を。

それが大失敗!不味いのよこれがホンマに・・・どうりで売れ残るわけや。

福知山に着いたのは4時過ぎ、駅のインフォで地図を確認
メインの櫻湯さんの所在を確かめるとタクシーに乗る。
運転手さんも銭湯までお客を送ることは無いようで「確かこの辺に・・・」有った〜!


残雪に濡れる松の木がしっとりと冬の名銭湯へ手招き・・・早速ミニだるまの詠人。

古い木のロッカーがある脱衣場が大好きで・・・しかも籐の籠が配置される
京都の伝統的銭湯風情は特に好きだ。


無愛想ながら現役のおばあさんが座る番台は土間、そして完璧なるロッカーの図と・・・

小さいが清潔な浴室内には甘露な湯のマイナスイオンが立ち込め、もちろん実写版5ケロリン。

地下水のキレイで甘露な湯に癒され、心も体も一気にほぐれる。
銭湯に大そうな設備を求めるよりも、これこそが本流・良き銭湯のお手本だ。

大満足で櫻湯を後にし、旅の定番・地元居酒屋探しに街を散策する。


出し巻き大好き詠人は食べ盛り。

中々お目当てのオーラを発する居酒屋が無く、
地元スナックのおばちゃんに情報収集をゆだねたらいきなり隣の小料理屋に案内された。

ちゃきちゃきの女将が切り盛りする店は早くから地元男性客で賑わう。
ここでも可愛がられキャラの詠人は隣のおっちゃんたちにいじられたり、
女将さんにジュースなどを貰ったり・・・羨ましいやつ。

タクシーを呼んでもらい今夜のお宿・ロイヤルヒル福知山へ向かう。
天然温泉の露天檜風呂が自慢の、
ビジネス以上・シティーホテル以下の手ごろな値段設定の割りに
きれいな建物でお値打ち感タップリのホテルだ。

チェックイン後(詠人は添い寝でシングルユース)すぐに自慢の風呂へ、
それが思っていた以上に素晴らしい。
しかも雪景色のおまけ付き、冬の温泉風情がさらに1ランクアップだ。


サウナも屋外に設置され庭が見渡せる開放的なもの&詠人はひたすら雪集め。

温泉で温まれば雪だるまと一緒に外気でクールダウン、水風呂も素晴らしい。

豪華な檜屋根をもつ温泉に水風呂、サウナまで露天エリアにあり
内湯のほうには向かわずとも、ずっと大好きオープンエアでお風呂が楽しめる。
しかも雪景色つきのスペシャルで。

すっかり長湯したので喉からから、小腹も減って1Fのレストランへ。
詠人は手造りハンバーグ、オヤジはピータンでビール&ウィスキー。
和洋中なんでもござれのメニュー構成は、
街中から離れたホテルならでは・・・ここで全てをまかなう算段だ。


ホテルの法被を着て貪りつく詠人、さすがにピータンは苦手なようで正解?

食い意地張りまくりの悪がき相手なので、
自分のアテも詠人の好きそうなものにすればヤラレるのは見え見え。
ピータンをオーダーしたのが功を奏して最後までゆっくりと味わえた。

ちょっとだけゲームコーナーで遊ばせてから部屋に戻り、
オヤジは仕上げの缶ビール。
詠人はまたしても俺のアテに用意したスナックを貪り、さらなるメタボワールドへ、
かく言う親父がそうだから仕方ないか・・・・・。

一夜明ければ始まりはやはり温泉、
一番風呂を目指したが人気の外来入浴施設でもあるからか
その目論見はかなわず賑やかなお水にいちゃんたちと一緒でちょっと↓
でも冷気で引き締められた残雪が美しく輝いていた。


まだ暗い朝6時過ぎ、屋根から落ちそうな残雪がキレイ。

朝ごはんを食べたら詠人は一目散に玄関外へ・・・そう大好きな雪だるま作りだ。


このくそ寒いのに、一体どこからこのパワーが・・・とにかく感心する。

小石や枝を使って顔などを・・・入魂の雪だるま完成で、ご満悦の詠人。

雪だるま作りに付き合ったオヤジは冷えた体を三度温泉に委ねるが、
燃え滾る思いで作品作りに励んだ詠人には寒さなんて関係ないようで
「僕 もう お風呂いいわ」・・・すごい。

風呂上りに転寝をしてからチェックアウトし、福知山城を眺めて駅へと向かう。

駅弁を買い込んで、アイスを食べながら汽車を待つ。


残雪の福知山城〜駅前〜ホームでアイスを貪る詠人。

もちろん汽車が来れば駅弁を貪る・・・


美しき湯と雪の福知山の筈が、最後まで食いまくる恐ろしきヤツ・・・

ホントにこの食い意地男〜親の顔が見たいで。

しかし大阪に着いてその足で阪神百貨店の駅弁祭りに向かった男は、
この食い意地男の父親であった。



呆れるほどの遅筆日記・・・すみません!


2008年1月の日記


古民家でいただくお雑煮


古民家に温かくいこる炭火で雑煮を

正月明けの14日(日)、服部緑地の民家集落博物館
各地の雑煮が食べられると知り詠人を連れて出かけた。

実は私こと Amore 八木は、知る人ぞ知る?雑煮大好き人間。
子供の頃の最大の楽しみは正月によそのお家に伺うと、
必ずその土地土地のお雑煮が食べられる事(お年玉も)だった。

今までのマイベスト雑煮は奈良天理教のお節で振舞われる
シンプルなすましの雑煮・・・炭火で焼いた切り餅に湯がいた水菜をのせ、
アルマイトのやかんから美味しい出汁をはる・・・これ最高!

マイワーストは鳥取・境港の砂糖抜きぜんざい!
子供の頃「わぁ〜い、ぜんざいや」と思って食べるとショッパイ・・・最悪だった。

今回は「飛騨白川の民家の献立:飛騨白川のトチ餅雑煮」と、
大和十津川の民家の献立:信濃秋山の山田家(当館に移築された民家の旧所有者)の味噌雑煮。

日本の良き昔を偲びながら寒い中、古民家の囲炉裏に暖を頂き
無心にほおばる(不思議とそうなれる)雑煮の旨さ・・・よろしおまっせ!


昔ながらに囲炉裏でこしらえた雑煮は格別な趣き。

先ずは飛騨白川の古民家で栃餅雑煮をいただく。
香ばしく焼きあがった栃餅の素朴な旨みが素晴らしい、
出汁の冴を論外にさせる滋味溢れる味・・・気に入りましたぜ。


シンプルイズ・・・シンプルすぎる&豆腐が好き嫌い有り・・・でも栃餅最高。

少し温まったので色んな古民家を散策、
南部の曲家ではおぼちゃんが囲炉裏端を世話しながら訪問者と談笑。
なんかいい感じで温まれる〜乾いた炭が燃える匂いがタイムトリップを加速させる。

可愛い餅花があしらわれ、昔の冬の風情がさらに気持ちを時間旅行へいざなう、
我が家の餅もホッコリした様子であちこち探検に勤しむ。


可愛い餅花&何故か母親に携帯電話で自慢話?の我が家餅。

そして2軒目の雑煮は大和十津川の民家でいただく
何故か信濃秋山の山田家の味噌雑煮・・・もちろん地元の味噌で再現。

こちらの雑煮は完成度高し・・・個人的に焼餅が好きだが
味噌の味わい深さや添え物の干しぜんまい・・・これがまたいい味出してます。


屋根の傾斜がすごい山里の民家で地味溢れる山の雑煮に完全ホッコリ。

こんなに近くで出来る古き良き日本への時間旅行は、
お腹も心も温まるささやかな幸せ感が楽しめる。

正月明けのへたった胃袋にも優しく、願わくば通年営業を・・・勝手な事言うなって?

 

呆れるほどの遅筆日記・・・すみません!