再び憬れの海部川へ&海がめの産卵
かもしか淵の狭さく部、スリル満天の飛び込みスポット!
7月19日(土)大阪発〜海陽町へ
10年来の憬れの清流海部川に初めて訪れた去年の9月、
晴天続きで水量も少なかったという事も有り
今年はやはり本命の7月の3連休にアタック、
海がめの上陸も順調で楽しみ一杯のワクワクドライブだ。
今年はヤフーオークションで落札した「モービルクール」という
シガーソケットに繋いで電動で冷やすクーラーボックスを搭載したので、
その分氷代の経費が減らせる・・・はずだったが
明石を超えても「お父さん、冷えてるとは言えんで」と杜人。
結局モービルクールの作動は諦め、従来どおりのクーラー2発装備・後席積になった。
明石海峡大橋を渡りサービスエリアでトイレ休憩、
実はここまで渋滞のため1時間45分経過
子供達はほとんど寝ていたがオヤジは寂しくチンタラ走っていたのでパンパンだ。
中2ともなると急に乗りが悪くなる、ポーズの注文に積極的に応じなくなった杜人
昨年同様に朝10時前出発、徳島入りした時間帯はちょうどお昼過ぎ、
今年はネットで調べた小松島の岡本という中華そば屋に行った。
空腹感絶頂の子供達は、期待感バリバリで岡本の中華そばに挑むが・・・
ネット上では評判も良いし、行ってみれば大繁盛で期待したが
単調で膨らみの無いスープ&乾めんなのか太めのもっさりした麺がいただけない。
今一な味は子供たちには黙って完食したが、奴らのペースが上がらない。
詠人は全然減らないので助けたやったら、
何と食い意地は人の数倍いやしい杜人が「お父さん、僕のも取って」・・・
やはり子供は味に正直だ。
店を出たら真夏の太陽が容赦無く照りつけ、
セリカ コンバーチブルのシートは熱々・・・ラーメンの後にはなおさら辛い。
でも そんな事でへこたれてるようじゃ、真っ当なオープン乗りとは言えない。
背中の汗だくを表情には出さず、オープン親子はひたすら徳島の道を南下する。
そしてようやく美波町が近づいてきた山道で雨がパラパラ・・・やばいか?
しかし幌は閉めずオープンドライブを続けるうちに雨も上がる・・・ざまぁ見ろ。
日和佐に着くと去年もお世話になったクーランマンラマン人力旅行社へ、
今年もライフジャケットだけだが借りに行く。
日和佐はちょうど海がめ祭り、海岸には大漁旗がたなびきビーチではイベントが。
トライアスロンも開催される日和佐海がめ祭りは気になるが、
我々には色々とプランが目白押し、ここは堪えて次へと歩を進める。
前回通れなかった南阿波サンラインを、どうしても通りたかったので向かったが
せっかくの海岸道路にも拘わらず無粋なガード柵が張り巡らされ宝物たる景観がぶち壊し。
展望台にも行ったが今一見所に乏しく「何や、全然大した事無いやん」と呟いてしまった。
唯一無粋な柵が無く景観の良いところでパチリ。
南阿波サンラインを降りると後は今夜の寝床「まぜの丘」を目指す。
途中に日本の快水浴場100選に選ばれる(☆印付き)大砂海水浴場をチェック。
約4時間半で海陽町のオートキャンプ場・まぜの丘に到着、
そそくさとレンタルのテントを設営しようとするが初めて触るタイプ&うだり返る暑さに捗らない。
ちんたらする杜人や虫網持ってウロウロする詠人についつい切れながら、
なんとかテントを建てテーブルやキッチンを設営。
これで心おきなく遊びに行ける、
先ずは今年 日和佐の大浜海岸をしのぐ海がめ上陸数を誇る(現時点で36頭)大里松原海岸へ。
海がめの上陸跡の行き着くところに産卵場所の立て札・・・何となくジーン!
松林を抜け大きく開けた砂浜に出ると、いきなり正面に立て札。
そう 海がめが産卵に上がってきた証だ。
この砂浜には無数の立て札が立てられ、今年の上陸がいかに順調に進んだかが伺われる。
そして子供達が待ちきれずにいる大砂海水浴場へ。
大いなる太平洋に臨む砂浜はやはり良い。
同じく日本の快水浴場100選に選ばれている和歌山のなみはやビーチとは月とすっぽん、
水の美しさは「はるばる来た」甲斐があるってもんだ。
毎週通っているプールの成果も無く浮き輪と戯れる詠人。
少し沖に浮かぶトランポリンの大浮き輪に向けて泳ぐまでが一苦労、
私より余程泳ぎが達者なはずの兄弟に絡まれタップリ海水を飲む破目に。
更衣室があるのに・・・シャワーして来たのに・・・何故か外で着替えるおバカ兄弟。
夏は日が長いとはいえ5時半にもなれば少し暗くなる、
ディナーの準備もしなくてはならないのでいそいそ引き上げ
足らずの食材などを仕入にピア海部に向かう。
初めて訪れた去年は「ましかな」と思ったが、2年続けていくとショボさが目立つ。
特に魚介類のコーナーからは嫌な匂いが鼻を突き「止めとこう」・・・。
偶然近くで見つけたモアナマーケットに向かったら、あらビックリ。
広いスペースの駐車場は車で溢れ帰り繁盛振りが伝わる。
中に入ってまたビックリ、いきなり地元産の名品コーナーがあり
鮎の一夜干やら豆腐やら・・・
その中でも大ヒットが「しょうゆの実」
全国的には「しょいの実」という醤油を絞る前の活性生もろみのビン詰だ。
野菜コーナーも地元の農家直のコーナーがあり、
袋詰めされた野菜から呼吸の蒸気がこもっているほど新鮮なのが嬉しい。
豆腐・きゅうり・プチトマト・しょうゆの実・よこわなどを買って夕餉の準備、
そう 今夜は大和肉鶏がタップリあるのでこれで充分。
まぜの丘に戻ると携帯電話が鳴り出す、
「おい 美味いもん食わしてくれや」と高校時代からの親友・諏訪の声。
なんと偶然にも諏訪が来ていたのだ・・・まぜの丘に・・・あぁビックリ!
こちらは美味しい空気に美味しい酒・美味いあて・・・親子揃ってご機嫌さんになった頃
近くのサイトでキャンプしている諏訪が合流。
聞けば自宅近くの皆さんと毎年サーフィン&キャンプに来てるらしい、
それにしても大阪からはるばる4時間半も離れた海陽町で逢うとはなんと言う縁だろう。
相変わらずの地味〜?なシャツは子供たちにモテモテ?
ちょうど買い物に出かけるとき、
まぜの丘に戻った自分たちのセリカコンバーチブルとすれ違ったらしい。
軽く一献交わすと彼もお連れさんがいるので、そちらに戻らねばならない。
後ほど一緒に飲もうとひとまず解散?する。
諏訪の再合流まで食い意地兄弟は待てるわけも無く、
こちらはこちらで早速ディナー開始。
そしてまたビックリ・・・テーブルに置いたしょうゆの実のビン内が泡立ってる!
火入れをしていないので酵母が生きている為、温度が上がり発酵が再発したのだ。
この旅のビッグヒット「しょうゆの実」実に美味い!
鳴門産の美味いざる豆腐にこいつを乗せると堪らない、
生きてる酵母由来の太くて柔らかい旨みが広がり止らなくなる。
一緒に買った芳水山廃純米の奥深く柔らかい酸と調和し、
こんな気持ちイイお外で、この上ない贅沢だ。
乾杯!・・・手前のざる豆腐は儚き命
海部の塩でもんだ胡瓜、ヨコワのつくり、大和肉鶏&シェリー
・・・ボデガス カイドーサのマンサニージャでまた一献。
決してシェリーが回ってご機嫌な訳ではありません、あしからず。
そして・・・1・2・サーン!で、アホになった詠人
美味いもんでご機嫌になり日もとっぷり暮れたころ、
私の携帯電話にメール着信・・・そう、私の一番のメル友?海がメールが来た!
「海がめが産卵のため上陸を始めました、産卵開始まで約25分です・・・」
子供たちに「日和佐の大浜海岸に海がめ上陸したけど、行くか?」
・・・もちろん、子供達が行きたがらない訳が無くレッツゴー!
そしたら諏訪から電話・・・「悪い・日和佐に海がめ見に行ってくるわ」。
35キロほどの道のりの、夜の55号線を飛ばし
35分ほどで日和佐に到着したら何と夜空に上がる花火に花火。
普通なら大感激なところだが今夜はそうは行かない、
せっかく上陸を始めた海がめが帰ってしまったらどうすんねん!!
歓迎できない花火も時にはあるものだ。
大浜海岸に着くとガードマンさんに「海がめですか?急いでください」と言われ
人だかりの輪ができた砂浜の西側へ走る。
旨の高鳴りを抑え近づくと、その輪の真ん中に居るではないかアカウミガメ。
残念ながら卵は産み終わった後だったが、
一生懸命前後のヒレで砂をかき産卵場所を埋めているところだった。
撮影禁止の中の撮影・・・見え辛いのはご辛抱を、中央は大浜海岸を照らす満月の光。
「バサッ ばさっ」・・・と自分の足にかかる砂を、
最初はかなわんなぁと思ったのが、段々海がめに情が移って来ると
「もっとかけて〜」な気分になってくるから不思議だ。
驚いたのは監視員さんがやたらこの子に親しいのか?馴れ馴れしいのか?
ものすごく愛情と親密さを持って接していることだ。
やはり日和佐は「海がめの町」として歴史が深いということだろう。
触ってはいけないのだが杜人はコッソリ海がめの甲羅にタッチ、
この旅一番の思い出になったようだ。
海に戻るところは見てはいけないので、
周りの皆さんより一足先に大浜海岸を後にする。
そりゃ 勉強してますもん・・・海がめの事。
まぜの丘に戻ったら諏訪と合流し酌み交わす。
心霊写真のような、能面のような諏訪。
積もる話も色々有るのだがもう眠い、
明日が早いのはお互いなので、今夜は程々におやすみだ。
7月20日(日) 海釣り・渓流釣り・川遊び・温泉・花火
まだ朝露で濡れるセリカコンバーチブルの車体&淺川サンライズ
朝5時おきで近くの淺川漁港に向かい海釣りにトライ、
朝から既に30度オーバーの嘘みたいな暑さの中アタリの気配は全くなし。
ラチが明かないので移動を決心、
漁港の中のスポットを求めてうろつくが中々良さげなところが・・・
走行してるうちに我らのセリカコンバーチブル
〜うん?動かん・・・
タイヤは空回りしどんどん埋まっていくではないか。
そう 朝の1番からスタックしてしまったのだ。
工事用の砂場の横、しっかり土へと固まっているように見えたが
実際に走ってみてビックリ、柔らかいもんです。
くっきりとスタックの後〜奥には脱出したセリカコンバーチブル。
子供たちにも軍手をはめさせ、
タイヤが埋まった周りを手で掘り返す。
しかし予想を上回る深さで嵌ってるので、このままでは気が遠くなる。
近くで鉄板を見つけ出し右前輪の後ろにはめ込み、
子供たちには前から押させてバックで何とか脱出した。
余計に汗だく、車は泥だらけ・・・でも1匹も釣れてないので、また釣りへ。
釣れない時は誰の背中でも寂しそうなものである。
結局杜人の釣ったチビふぐ1匹でサッパリな釣果?
餌のゴカイは全て海の魚君に無料プレゼント・・・あぁ 早起きしたのにくたびれた。
お腹が減ったのでコンビニへ朝食の仕入、
昨年同様 海部川の河口で朝ごはんを食べることにした。
人懐っこいアヒルが朝ごはんのお供になった。
おにぎりを食べていたらアヒル発見、
少しずつ近くになるようにご飯などを投げてやるとどんどん近づき
最後には子供たちの手から直接食べるようになった。
朝食を済ませたら、去年もお世話になった長谷川さんと待ち合わせてる餌屋へ。
約束の8時の5分前に言ったが既に長谷川さんは来られていた。
再開を喜び合いメーンイベントの渓流釣りのため上流を目指す。
先ずはじめは大比へ、去年も来た釣り易いスポットだ・・・・・・・・が・・・
釣れない、アメゴ。
アタリも無い、アメゴ。
たまにかかってもイダ(うぐい)ばかりでやってられない。
海部川の清流力を持ってしても、渓流の女王をはぐくむ力はもう無くなってしまったのか?
こうなれば最上流部の川又へ行くしかない、
この川又も去年行ったときはウグイばっかりだったが仕方ない。
川又の砂防下で釣り始めるが、やはりあたりは少なく
有ったとしてもウグイのあたりばかり・・・もう悲しくなってくる。
約1時間ほど釣ったが結局アメゴはゼロ、もう諦めるしかないようだ。
良い子の皆さんは、決してまねをしてはいけません。
最上流部まで来て結局キリンの氷結を飲んだ(半分は子供たち)だけだった。
そうするうちにお昼時になったので、長谷川さんと共に下山する事に。
途中にあるおとり鮎の生簀を持つ民家にお邪魔して、
今夜のご馳走を確保・・・しかも長谷川さんの顔で激安!!
10尾ほどで1500円・・・長谷川さんにおごっていただいたが・・・
生簀から放たれた元気一杯の天然鮎と戯れる詠人
海部駅のすぐ近くの食堂へ向かったが生憎休みで、
次に向かったのが地元で有名な寿司居酒屋‘道楽’・・・実は行きたかった店だ。
ビールで乾杯し私は鰻丼、杜人はさば寿司定食、詠人はお刺身定食
長谷川さんは日替わり定食を。
腹ペコの杜人は一気食いで、あっという間に完食。
見かねた長谷川さんは自分のお刺身など「これあげよう、食べてね」と差し出してくれる。
「おれの焼酎出して」と登場したいいちこボトル、
昼間から焼酎あおりボルテージアップ!赤ら顔で楽しく杯を重ねる。
もうすっかり長谷川さんにべったりの子供たち。
長谷川さんは夕方から仕事なので、少し昼寝をせねばならないので今日はお別れ。
明日に牟岐川上流を目指そうと言う事で、楽しみは明日におあずけだ。
でも折角の海部川を昼からも楽しまないわけが無く、
今度は子供たちと中流域の「海部川川底庭園」と呼ばれる密かな人気スポットを目指した。
前回の訪問では場所がわからず結局断念したが、
リベンジの今回 きっちり調べ上げ迷う事無くたどり着いたのは
山鳥と樫の瀬の間にある素敵なスポットだ。
人気スポットだけあって先客が既にいたが、
それもまた楽しい・・・笑い声はいっぱい有ったほうが幸せ感もふくらむものだ。
こんなに美しい飛び込みスポットでも、最初はビビッて飛び込もうとせず水辺で戯れる詠人。
先客家族の子供達は楽しそうに飛びこんでいるのだが、
慣れないわが子たちはビビッて飛び込もうとしない。
仕方なく?オヤジだけがバンバン飛び込み、にやにやと・・・
あまり大きな写真は眼の毒かも?
初めての川への飛込みが怖いのは解るので、
先ずは海部川に抱かれてみよう
そしたらきっと恐怖心薄れて最後には自分から飛び込むようになるだろうと
素敵スポットを流されるお楽しみからはじめる。
そう 流されるだけで、こんなに幸せをくれる・・・それが海部川のすばらしきかなの所以だ。
流されるだけで・・・ただ流されるだけでとろける様な悦びが・・・
そして先ず意を決したのは兄貴の杜人、
ここは長男の面目を保つためにも?飛び込む決意をしたようだ。
泳ぎには少々自信のある杜人・・・2mくらいの所から飛び込んだ!
そう 1回飛び込むと、この笑顔・・・そのまま気持ちよく流されよう
兄貴が飛び込み、親父が飛び込み・・・他の家族の人たちも・・・
いよいよ置いてけぼり状態になった詠人も意を決し、
ビビリムードながら岩を登っていく。
へっぴり腰でおどおどと上っていったが、決意のダイブだ詠人!
ひとつ男の証明を達成した満足の笑顔
楽しい時間は不思議なもので、あっという間に過ぎていく。
飛び込んで流されて・・・ただそれだけで楽しい、川の素晴らしさはここにある。
海には無い爽快感、清々しい気持ちに満たされ
気がつけば夕方近くなっていた海部川川底庭園エリアを後にする。
今夜のディナーは天然鮎が主役、
それをサポートすべきメニューの食材を求めモアナマーケットなどに買出しへ。
カツオの刺身・太刀魚のカルパッチョ、
地野菜の浅漬けなどで脇を固め夕餉の仕込みの為にまぜの丘への道を急ぐ。
出来ることなら明るいうちに仕込を終えたいからね。
炭をおこすと後始末が大変なので、海部の藻塩をふってフライパンでじっくり焼くことにした天然鮎
今夜はお風呂に入りに行きたいし、後始末を出来るだけスムーズにしたいので
今夜は塩焼きだがフライパンを使った。
脂の乗った鮎自身の油でしっかりじっくり焼くのである。
これが大正解・・・表面は揚げ物のように香ばしくなり、
食べ盛りの杜人と詠人で8尾平らげた・・・結構大きいサイズなのだが。
ディナータイムに突然鳴り出す笛や太鼓の音・・・何?何が始まったの?
テントサイトの真ん中の通りで、いきなり始まった阿波踊り。
これはなかなか嬉しいサービスだ。
えらよっちゃ えらよっちゃ よいよいよいよい・・・
踊る阿呆に 見る阿呆 同じアホなら・・・子供たちを見事にエスコート
オヤジは女踊りの衣装が大好き・・・後姿にぐっと来ます(変?)
賑やかなゲリラ阿波踊りが終わると、ディナーを完食しおかたずけ。
そして温泉へ・・・去年は道の駅の温泉だけだった(汚かった)ので楽しみだ。
隣町の宍喰まで走り、ホテルリビエラ宍喰にある温泉へと向かったが
これが写真で見るのと大違い。
せっかくのオーシャンビューなのに窓は全て閉められ開放感なし・・・
湯気抜きが無いのでもくもくと湯気が充満し息苦しい。
その上湯の汚さは別格で、とてもホテルのお風呂とは思えない。
残念ながら去年の悪夢を再び見せられた格好になって・・・情けないやら・・・
そそくさと退散し、今夜のもう一つのお楽しみ「花火」をしに大里松原海岸へ。
昨日海がめの上陸跡を見た砂浜で今夜は花火、
偶然にも海がめの上陸が見られたらラッキー・・・と思っていたが、
あまりに大きな砂浜で暗闇〜無理ですわ、そんなに簡単に見つかりません。
と言う事で子供たち待望の花火で遊ぶ
。
まぜの丘に戻れば、親友の諏訪と息子のじゅん一と合流し酒を酌み交わす。
これもまた楽しい時間で、
酒とつまみと昔話(お互いの若い時の事を子供に暴露合戦)で盛り上がり夜は更けていく。
子供たちも友達が増えると自然とテンションが上がり、楽しそうな笑い声がはずむ。
最後は1時を廻るまで手押し相撲大会になり、
清々しい海部の夜は
「明日は朝早いから・・・」という諏訪の言葉が出るまで終わることは無かった。
朝からみっちり夜が更けるまで遊びまくれば、当然ご覧のように爆睡である。
7月21日(月・祝) 飛び込みアゲイン〜轟の滝〜オーシャンそうめん
とうとう最後の1日となってしまった、
いつもながら旅行最終日の朝はセンチになってしまう。
この日は本来なら長谷川さんと渓流釣りにいくはずだったが、
生憎 長谷川さんに予約が入ったためお流れになってしまっていた。
前夜に諏訪達と轟の滝で合流しようと約束していたので、
今日は溢れかえるマイナスイオンに癒されるのが楽しみな1日だ。
朝ごはんを済ませるとテント撤収・・・しかし7月の朝なのに
気温はとっくに32度以上あるだろうか?
湿気の多いのも手伝い汗が噴き出るわ噴きでるわ・・・
汗だくになって撤収完了する頃には気持ちは既に海部川。
きれいな水できれいサッパリ・・・早く!早く!
先ずは諏訪と合流する約束の場所である、昨日の飛び込みスポットへ。
まぁ 汗まみれなので川の水は気持ち良いのだが、
正直 昨日より川が弱ってる。
この日照り続きで、たった1日でも水質が変化し
よどんだ匂いが鼻につく・・・えぇ?嘘やろ
諏訪のほうはというと、待てど暮らせどやって来ない。
携帯電話は、もちろん圏外・・・仕方ない、行くか。
時として訳の解らん行動をする諏訪の合流は諦め、
海部川の上流にある轟の滝を目指す。
平井のあたりで見慣れた車が向かってくる・・・諏訪や!?
どうやら轟の滝を見てきた帰りらしい・・・はぁ?
まぁ しゃーない、いつもの事や〜と開き直って滝に向かう。
最深部の駐車場に車を停め、轟神社でお参りを済ませたら滝めぐりへ
やはり山奥の空気は美味しい、そして神々しい・・・そらそうや、神様の領域やもん。
苔むした階段を登り二重の滝にたどり着くと、
もののけ姫に出てきそうな神秘的な風景がひろがる。
ここには都会人の汚れや、喧騒などまるで無縁に思える
永遠という言葉が似合うような時間が流れている。
冷たく厳しい水しぶきに「お父さん、早くして〜」と叫ぶ子供たち
クワガタおるかな・お父さん、こんな苔見たことある?触ったらめっちゃ気持ちええデ
二重の滝を見終えると、本流轟の大滝へ。
巨岩の裂け目に流れ落ちる大滝は、
凛と・・・日本刀のような輝きを放ちながら
真夏ながらも冷たい山奥の空気を切り裂きながら落ちる。
あぁ〜冷たい!お父さん、早く!
轟の滝の下にあるゆるやかな流れも美しい、無数に流れ込む小滝の数々・・・
山歩きはしんどいけど、とても清々しい心持ちになれるのでいいもんだ。
小腹が減ったので、茶店で一服。
私はうどん、詠人はたこ焼き、杜人は焼きおにぎりだ。
エネルギー充填完了・・・さぁ、遊ぶぞ!飛び込むぞ!
去年は最後に訪れたかもしか淵の近くにある海部川の狭窄部。
奇岩が折り重なるように連なる神秘的な風景の中に、
一段と深いブルーを湛える名スポットがあるのだ。
最初は僕ら入らへんと言っていた子供たち・・・最後は杜人が飛び込んだ
巨岩の間を流れる海部川、水深は3mほどだろうか
お父さん行くで〜 ここではさすがにライフジャケット着用で飛び込んだ杜人
ダイナミックな快感は中流の非ではない〜癖になった杜人
ライフジャケットもつけずに激流に飛び込む無謀な?オヤジに刺激を受けて、
長男杜人はライフジャケット着用で飛び込む。
さすがにこの高さは詠人はビビッて無理なようで、結局飛び込むことは無かった。
オヤジはOptioWpiを海パンにくくりつけて飛び込んだが、
1.8メートル防水のカメラも衝撃と3mの水深に耐えかねて液晶画面に異変が・・・やば・・・
去年は最後に海部川清流そうめんとしゃれ込んだが、
今年はそういう気分になれない。
川が弱り、匂いも気になるからだ。
それならばと、大砂海岸に出向き
オーシャンビューそうめんを楽しむことにした。
去年の反省を踏まえ今年は薬味に拘った。
みょうが、わさび、生姜、柚子こしょう、芽紫蘇・・・
すぐに食べられるように工夫したのも大正解。
100均の釣り道具コーナーで見つけた優れもの薬味ケース?
さっき食べたばかりだったが、薬味の楽しさを知る子供たち・・・
あっという間に半田そうめん6束は胃袋の中に消えていった。
雄大な自然の中、そうめんはご馳走へと昇華した
子供たちと片づけを済ませたら、磯遊びだ
南徳島のきれいな海は様々な生き物の宝庫
磯だまりは言わばプチ水族館。
これもまた時間を忘れる楽しさで・・・やばい、帰る時間が・・・
去年 大笑いした焼鳥ロードが今年の帰りの楽しみポイント。
来るときにチェックした清光湯に入るのにもワクワクしている。
徳島弁では「やきどり」になる、山田養蜂場の本店?
ここ古庄の町の人は、よほど焼鳥が好きなのか
通りには焼鳥の看板がやたら多い。
その上 他ではありえないのが、寿司屋にも焼鳥の看板が出ている・・・はぁ?
でもまずはお風呂から、海で泳いだ後なのでなおさらだ。
それがまた・・・泣きました・・・完全に泣きました・・・・
もうたまりまへんなぁ〜
どうよ!この昭和な原風景たるエントランス
玄関だけがアルミサッシに改築されているが、その他はご覧の通り・・・
ステンレスの水風呂〜木製の湯舟は新しい〜窓の外には我がセリちゃん
普段の行いの良さか?神のご加護か?
素晴らしき銭湯に出会い旅の喜びもまたひとしお。
風呂上りには通りの焼鳥屋で「やきどり」を購入し道路わきでつまむ。
これもまた楽しきかな。
最後には恒例のめん八でラーメンを食し、
タップリ楽しみまくった徳島を後にする。
海部川の脆弱感が心配で仕方ない。
来年は元気な海部川を見たい、それまで1年間のお別れだ。
来年は元気な素顔を子供たちに・・・お願いだよ、愛する海部川さま。