Amore 八木の酒落徒然


Amore 八木の奥飛騨・白骨・下呂温泉一人旅 旅情篇は、この下です!

2009年2月2〜6日の日記


Amore 八木の奥飛騨温泉郷一人旅旅情篇


穂高岳をバックに、念願のスノー&オープン(平湯にて)

2月2日(月) 白川郷・奥飛騨温泉郷・白骨温泉

前回の島根温泉一人旅では、エンジョイよりもトホホ先行で
結局何しに行ったのか???だったが
今回は大丈夫・・・とっても素敵な旅になりました(大方)。

今回もスタートは深夜・・・ETC割引の恩恵にあずかるために。

午前3時出発で、朝6時前に荘川ICを降りる、
ETC特別割引2900円の表示に嬉しくなる。

しかし気温はどんどん下がり外はなんと−8度、
後で知ったが この荘川、最低温度の日本記録第2位の地であるらしい。

7時前に世界遺産白川郷に到着、
一発目の温泉はこの地にある日帰り温泉施設だ


雪が残る白川郷、こんな風景の中を子供達が普通に通学している

 


白川郷温泉から始まる1日、内湯の注湯口は合掌造りモデル、露天から望む景色

世界遺産と言えば石見銀山もそうだったが、
なんか村おこしの観光資源的要素が強すぎてどうもしっくり来ない。

白川郷の合掌造りの家も土産物屋だったりそば屋だったり・・・
それって本当に良いの?世界遺産がそんなんで。

モンサンミッシェルやマチュピチュなどと一緒にしても良いものか、
近年の日本の各地で起こる世界遺産ブームに疑問を感じた。

温泉を出れば高山に向けてダッシュ、
以外に遠かったが久しぶりの高山・・・良い雰囲気である。
観光地図をゲットし本日の宿泊地平湯に向けてまた走る。

じわりじわりと坂を上っていくと景色は少しずつ色を変える、
そして目の前には雪化粧したアルプスの山々と最高の天気でブルーに冴え渡る空が美しい。


思わずオノボリサンになってしまう美しさ・・・走りながら写真撮りまくり!

島根でも雪道は走ったが、これほどまでに美しい山々の景観は無かった。
冴え渡る青空とのコントラストが更に美しさを輝かせ気分は否応無く高まる。

奥飛騨温泉郷は「天国に最も近い露天風呂パラダイス」と称され、
冬の雪山との美しき融合はまさに天国へと誘うこと間違いなし・・・と思い計画したが
冬の奥飛騨・・・そんなに甘いものではなく冬季休業・入れない露天が多いのも現実だ。

奥飛騨温泉郷は5つの温泉地からなるが、
その玄関口に当たるのが最も歴史のある平湯温泉だ。

昔ながらの温泉街は、さほど大きくは無いが風情タップリ、
あちらこちらから立ち昇る湯気が俺のハートを刺激するぜ!


ここまではクローズドライブで我慢・・・でもこの湯気・どうよ!

島根で引いた風邪を必死の思いで治療するが体調はまだ不完全、
粘着テープで固定した幌はまだ閉じたまま。
まずは観光案内所でマップや情報を色々ゲット、案内のおじさんが
優しく的確な情報を教えてくださり助かった。

その情報をもとに最初に入ったのが平湯の湯という共同湯的露天風呂、
新しく造られた施設だが これが何とも素晴らしい。
民俗館と併設されその入館料の500円で平湯の湯にも入れる仕組みだが、
実質的には民俗館は開放状態・・・つまりこの露天風呂もタダで入れるのだ。


坂道を流れ下りる温泉から湯気が・・・、苔むした萱葺き屋根にできた氷柱たち

ベストな温度の褐色湯からは元気一杯の硫黄香が、周りを雪に囲まれ入る貸切り状態は極楽至極。

こんなに素敵なお風呂に・・・しかもタダで・・・良いの?良いのですか??
大分の筌の口温泉の湯とよく似た温泉で、今回の旅でも印象に強く残った温泉だった。

丁度良い温度でしっかり温まり風邪のことも忘れてしまう上気分、
もうあきまへん・・・この空気・美しい景色・・・こんなところで屋根閉めるなんて、
愚か者の中の愚か者でっせ!

と言う事で屋根オープン!
天気は最高、気分は上々、心の底からマジでウキウキ・・・あかん、にやけて来た。


待望のフルオープン始動!天国に近い奥飛騨温泉郷最高!

天気予報では明日は雪予報、
白骨温泉への道のりも厳しいものになるかも知れないので
この最高の天気のうちに一気に白骨へと走る決意をしレッツドライブ!
北アルプス縦断安房トンネル(750円もする)を抜けて長野県に入る。


通年通行可の北アルプス縦断安房トンネル・・・だが高い

トンネルを抜けてしばらくすると白骨温泉へ4kの看板のある分岐点、
意外と近いんや・・・と左折するが途端にドカ雪で塞がった道。
冬の信州・・・甘く見てはいけないのである。

その4Kの道をあきらめると残された道は沢渡から乗鞍高原へ迂回する30数キロの道のり、
ほんの目の前の白骨温泉だが、この時期はたどり着くだけで大変だ。

しかし天気が良いので気分は良い、
40キロ近い山越えルートもさほど気になる事無く車を走らせる。
もちろんオノボリはそのままで写真取り捲り継続中、
気がつけばカメラのメモリーがやばい状態になり我に返る。


ここは2000メートル近い山の上、沢渡の赤い橋の横には不思議なブルーグリーンの湖が。

白骨温泉に着いたのはお昼過ぎ、考えてみれば
朝3時出発から全く何も食べていないのでお腹ぺこぺこだ。

しかし食事処があるような雰囲気も無く先ずは温泉集中、
一球入魂の温泉版?
その魂に応える超絶温泉が、ここ白骨温泉だ。

無く子も黙る乳白色の湯が売り物の泡の湯旅館は言わずと知れた白骨のシンボル、
こんな時期でも観光客が耐えることの無い人気温泉だ。


右が男、左の暖簾が掛けられた所が女湯の内湯

温泉の事ばかり考えワクワクしていたので、
この露天風呂が混浴であったことをすっかり忘れていた僕ちゃん
露天に入った途端20代の女性と眼が合いドッキ〜ン・・・やばい!

間違えて女湯に入ってしまったのかと焦ったが、
女性の横には彼氏らしい男性が・・・そうや、ここは混浴やったんや。

しかし しかしである、
冴え渡る青空の下乳白色の白骨温泉・・・こんなに美しい光景があったのか!
思わず息を呑む美しき風景が・・・
この世の極楽とはまさにこの事だ。


自然素材だけの色彩がこれほど美しく・・・

青空がその湯に映りこみ柔らかな泡湯はいっそう美しく、完全にイカレ状態の僕ちゃん

湯は気泡が混じりどこまでも柔らかな心地よさ、
底にはとんでもない量の湯の花が堆積しふわふわの有機カーペット。
37.6度の温泉はそのまま掛け流しにされているが、
真冬ではさすがにぬるすぎるので沸かした温泉も混ぜられ適温に調整されている。
それでもぬるいお湯は何時間でも入っていられる心地よさ。

事実ほとんどの客が長湯していたのが、それを物語っている。

せっかく遠路はるばる来たのでもう1件、
格調ある佇まいの笹屋さんにお湯をいただきに上がった。
白骨温泉の入浴剤問題から全国に広まった温泉の様々な表示、
この笹屋さんはその噂の中心にあった温泉宿でもある。

しかし風情ある建物や、上品で優しくキレイな女将さん・・・
貸切で楽しめる露天風呂への洒落たエントランスの演出など
随所に心憎いお宿で嬉しくなった。


本館から露天へは下駄に履き替え・・・

おもわず期待感を高められる演出のエントランスを一人通り抜けると・・・

おぉ〜 ええ感じなんとちゃう?

こちらは完全に適温の貸切りブルー温泉、こんな写真も自由に撮れますよ。

小ぶりだがきれいなブルー白濁温泉・・・しかも完全貸切、
白樺林に囲まれたロマンティックな極楽は一人ではもったいないが彼女もいない一人旅
一抹のさびしさをこらえ、おっさんはただただにやける。

温まったらゴムホースから水道水を頭からかぶりクールダウン、
冬山の空気と共にシャキッと爽快感が俺を引き締めるぜ!

風呂上りは素敵なエントランスを戻り、
貸切の札を返し玄関へ向かうと上品なお上さんが出迎えてくれた。


名残を惜しみつつ・・・

帰り道は爽快な冬の高原をオープンドライブ、
ばっちり温まっているので最高の天気が心地よくこの身体にしみる。

しかしながら朝から何も食べていないので、
そろそろ限界・・・そう、来る時に気になった乗鞍高原のそば屋さんに行こう。

お昼2時になっていたが店内は盛況そのもの、
なんとなく期待感がこみ上げる。


ビールを注文し天ざる定食の天麩羅だけを先に持ってきていただく・・・そして、このボリュームどうよ!

ざるそば800円なのに天ざる定食1500円で凄いボリューム、
お値打ち感ばりばり&女将さんの気配りも素晴らしく
ビールと共に運ばれた大根の醤油漬けがまた美味い!
良い感じでビールと天麩羅を食してから運ばれたざるそばと一品ふたつ、
完全にお腹一杯になります・・・しかも久しぶりのまともな食事・・・あぁ、幸せ。

平湯に戻ったのは2時半少し前、
今夜の宿泊地は人気の温泉施設ひらゆの森だ。

チェックインを求めたが融通の効かんフロントのおねぇちゃんに、
「チェックインは3時からになります」
それまでお風呂は?・・・「入れません、休憩所でお待ちください」って
別に何も問題無さそうなのだが仕方ない。
それならばと再び平湯の湯へ出向き今日2回目の入湯。

朝に入った時に出会ったベンツで作業服のお兄ちゃん2人組と再会、
彼らもこの露天風呂に魅せられての再入浴で会話が弾んだ。

ひらゆの森にチェックインしたら、ちょい一休み。
まだ体力は戻っていないので入浴より一眠りするほうを選ぶが、
超手抜き造りの客室の天井が
上の階の客人が歩くたびにどんどんバタバタ・・・うるさくて眠れない。

フロントで部屋を変えてもらうように頼んだが「今日は一杯で・・・」と、
おそらく1番早めのチェックインなので部屋チェンジは簡単な筈だがまたも融通効かん。
連泊の予定だったがこれではたまらんので明日の宿泊はキャンセルし、
部屋でふて寝・・・うるさいのは変らないが、体力を戻すことに専念しひたすら我慢の2時間。

退屈なので奥飛騨温泉郷を一巡りしそうと外出、
あたりはもう暗くなってきた・・・冬の山の陽はあっという間に落ちていく。

福地〜新平湯〜栃尾〜新穂高と車を走らせるが、
真っ暗になってしまうと田舎の温泉施設は発見すら難しい。

お店もほとんどが閉まり真っ暗なので
あっ そうや、かまくら祭りの会場で‘かまくらBAR’があるらしいので行ってみよう。
・・・と、新穂高から奥に入った中尾温泉に向かった。

結局かまくら祭りは今から2時間後の開場で
食事などして時間を潰そうにもマシなところも無くあきらめる。

途中で見つけたかまくらを一人で作っているおじさんがいたのでお邪魔し、
お話を伺い記念撮影・・・そしたら「うちのお風呂入りますか、今ならOKですよ」
という事なので早速ペンションヨーデルの露天風呂へ。


なんとこのかまくらを一人でこしらえた達人なご主人と

さらりとした何のこと無いお湯だが広い露天風呂を貸切り状態、
そして何よりも素晴らしかったのが見上げた星空の美しさ!
冬の大三角形がくっきりと・・・しかもオリオン座ってこんなに星あったっけ?
ってほど、普段目にするオリオン座とは別物のような瞬きに感動。

風呂上りに奥さんから、かまくら祭りの飲食券をいただいたが、
開場までまだ1時間ほど・・・待つ自信がないので折角だが断念し平湯にもどる。
普通なら‘かまくらBAR’と聞いただけで絶対行きたいところだが、
偶然にもテレビで放映されていたのを見ていたので まぁええか・・・なのである。

お腹も空いたので平湯の街をうろうろ、
結局入ったお店が大ハズレ・・・ヤバそうだったので仕方なくかけうどんを注文したが
偽稲庭うどんの麺とヤマキの液体だしバリバリの味にげんなり。
ほうれん草やきのこが少し入ってるものの、かけうどん980円とは恐れ入った。

しかしオイラはまだマシで、自分より早く入店していた夫婦の注文した定食が
お客さんに運ばれたのは私がおあいそをしている間だった・・・可愛そうに。

宿泊施設のショボさとは裏腹に、ひらゆの森の温泉は素晴らしい。

10数種ある浴槽には少し白濁したお湯から透明なお湯まで、
バリエーション豊富にそそがれ
それぞれに温度を変化させているので様々な好みの方に対応している。

オイラは露天の一番熱いところがお気に入り、
湯の花ドバドバのガッツり熱い湯は気合満点!
酸性はきつくはないが、その香りといい熱さといい 何となく草津を思い出した。

結局 ひらゆの森では計4回お風呂を楽しむことになる。

今夜は部屋でビールを一缶、慎ましく楽しみ早めに就寝・・・する事ないし。

 

2月3日(金) 福地・栃尾・新穂高・新平湯〜飛騨高山の夜

昨日の天気から一変し、この日は朝から雪模様。
まずは挨拶代わりに朝風呂へ。


あぁ・・・ええ気持ち&雪降ってる〜

一番気に入った熱々の風呂〜脇の木には大きな霊芝が〜お風呂の中は湯の花舞いまくり

ぬるめの濁り湯が心地よい木のお風呂から、ガツンと熱い岩風呂へとハシゴし
シャキッと温まったら朝ごはんを食べに食堂へ・・・そうそう、先にビールを・・・。

宿泊施設は最低だが温泉は最高、さらに朝ごはんは期待を裏切る素晴らしさ。
朴葉味噌の付いた朝ごはんメニューはバランス良く、すべて丁度良い味加減&量で気持ちよく完食した。


よく考えられたバランスの良い朝ごはん・・・朴葉味噌が美味い!

満足して部屋へ戻ろうとして家族風呂の前を通ると、ちょうど空いているではないか。
なれば入らずしてどうするものか!と入湯。


雰囲気抜群の半円浴槽・・・奥の戸が気になる

そろりと扉を開けると・・・

半円の向こうにも半円・・・つまり円形&雪景色

何とも心憎い家族風呂のデザイン&演出、
このお風呂の設計者には脱帽・・・これぞプライベート風呂の真骨頂だ。

稚拙な宿泊設備のことは水に流したくなるお風呂の素晴らしさ&朝食。
2階の部屋を指定できればかなり良いかもひらゆの森・・・安いし。


朝起きてから出るまでの積雪量、後ろはひらゆの森

この日の最初は先ず青だる&朝市がある福地温泉へ。


ライトアップされる夜間はさぞキレイであろう氷のアート青だる

朝市でお土産などを買い込み石動の湯へ、
古民家施設と併設された露天風呂だ。


朝からアホな事してます・・・貸切ですもん

ここのお風呂は平湯から一転、さらりとした普通のお湯。
迫力ある平湯のあとでは物足りない。

風呂上りは古民家の囲炉裏端でお茶をいただく、
これがまた良い感じなのだが
先を急ぐので引き上げようとすると、お世話をしてくださるお姉さんが
よほど退屈なのだろうか「もう少しゆっくりしてください」と中々返してくれない。

お婆さんまで加わり益々ムード的にやばくなってきたので、
ちょっと申し訳なかったが少々強引に撤収した。


すぐに撤退したが・・・荒神の湯

次は新平湯温泉を通り越して栃尾温泉の荒神の湯に向かったが、
時間が早かったせいかお湯が貯まりきっておらずしかも温かったので
足だけ入ってすぐに退散し脱衣場へ・・・
真冬の奥飛騨、しかも病み上がり・・・急いで服を着るべし・・・だ。

そして 長きにわたり憬れた奥飛騨温泉郷の最深部・新穂高温泉へ。
中でも有名な水明館佳留萱山荘にまずアタック。

素晴らしく爽やかな接客に迎えられ、
本館から離れた広大な混浴露天風呂へ向かう。


とにかくスケールの大きさは・・・暖簾からして

一番客で乗り込んだ混浴露天風呂は壮大なスケール、
まるでひとつの観光名所を独り占めしたかのような錯覚に陥るほどの景観。

中でも眼を見張るのは「こんなでっかい岩・・・お風呂では見た事ない」と、
思わずうなってしまう巨岩がど〜ん!


見よ!この巨岩・・・お風呂でっせ、ここは

湯元からはブクブクと硫黄臭を放つ熱めの湯が湧き出るが、
あまりに広すぎて周囲に向かうほどぬるくなる。


ほのかに碧を帯びた熱い源泉がボコボコ・・・巨岩の下には威力は無いが風流な打たせ

掃除的にも行き届かないだろう、ここまで広くては・・・と思ってしまうところも有るが、
この開放感・野趣・スケール・・・とにかく凄い!
今度は夏に子供たちを連れて入りに来たいと思った。

・・・と言うのも、この新穂高温泉は
天国に最も近い露天風呂とも称され、温泉に浸かりながら望む
3000メートル級の新穂高岳を眺めがとにかく絶景だと言う。

昨日なら見れたのだろうが、今日は生憎の雪模様。
もちろん分厚い雲のその上に新穂高岳があり、見えるわけが無い。

そうこうするうちに混浴なので夫婦客が来場、
続いておっちゃん来場・・・そろそろ次に行くか。

にんまりしながら訪れたのは新穂高ロープーウェイ下の案内書、
アルペン浴場は目の前でいつでも入れるとして
ロープーウェイで一駅上った所にある
鍋平温泉神宝の湯に入りたかったので情報を仕入れに来たのだ。

しかし・・・しかしだ!

ロープーウェイの発車時間を確認するために携帯を見ようとしたが・・・無い!
車の中にも・・・無い!

真っ青になり慌ててかるかや山荘にダッシュで戻り露天風呂の脱衣場へ・・・無い!

荒神の湯の脱衣場へ・・・無い!

福地温泉・・・無い!

そして とうとう出発地点の、ひらゆの森へ・・・もちろん無い!

福地の朝市あとにトイレに行ったときには確認しているので、
福地以降・・・しかし無い。

奥飛騨警察に届けを出して、
各温泉にいろいろお願いしに廻り結局約2時間半のロス・・・
今日は本格的に「天国に近い」露天風呂を入りまくるはずの予定が大きく狂い、
テンションは急カーブで下降線。

後は なんとなく惰性で鍋平温泉・アルペン浴場・新平湯温泉に入るが、
気持ちのほうが空ろで完全今一。

夕方に高山市内のauショップに届出を済ませ、
今夜の民宿‘いぐち’にチェックインし、とりあえず一旦はひと安心。

気を取り直して古都高山の夜を堪能すべく旧市街へ繰り出す。

しかし、これまたしかし・・・楽しみにしていた桃の湯も・・・
続いて梅の湯も・・・休んでいるのだ!

桃の湯は「今日は節分だから」・・・はぁ?

梅の湯は「雪が降り出してから休んでる」・・・あぁ〜↓


こんなに素敵な佇まいなのに・・・入れないなんて・・・バカバカ!!

気を取り直したはずが、さすがに凹むし身体も冷える。
とりあえず一旦宿に戻って暖を取るか・・・一応温泉民宿やし・・・。

一風呂浴びて温まり、もう一回気を取り直し徒歩にて宵の高山へ向かう。


タンクローリーで温泉を引くSpa Inn民宿いぐち、近くの神社の鳥居と橋の行灯

料理包丁専門店・・・文化が高い証拠、節分の豆大福は安くて美味しい

まずは雑誌Penで見て、絶対行きたいって思った居酒屋‘樽平’さんへ行き
漬物を焼いたメニュー‘ふるさと焼’を食すのだ。

ここでも一番客で、さすがに「誰やろ、この人」って感じがはっきり感じられたので、
「雑誌のPen見て、大阪から来ました」と告げると
満面の笑みで「それはそれは、ようこそ」と女将さんが迎えてくれる。

ギネスやらお酒やら、焼酎やらビールやら・・・
何で来いとばかりに飲んで、
色々あてを頼みすぎて肝心のふる里焼のころにはお腹パンパン。


いい塩味と野趣あふれる‘くじら干し’と、大本命の‘ふる里焼’・・・とじた卵が漬物の酸味と絶妙のハーモニー

地元の常連客さんや若女将も一緒に盛り上がり記念撮影、
そうこうするうちに「今日は節分だから」・・・どこかで聞いたが、
こちらはラッキー、鬼やら福の神の一行が商店街を練り歩き
店を覗いては豆まきをする。


すっかり気を取り直して良い色になったオイラ&節分の豆まきに来た福の神?と若女将

こんな高山ならではの風習に立ち会え、土地と歴史を感じられたのは嬉しかった。

すっかり良い気分になり樽平さんを出たら、
高山では老舗のBAR「トニオ」さんへ向かった。

いかにも古都の老舗BARっぽい雰囲気漂うお店は貸切り状態、
携帯電話をなくした憂さ晴らしの話を聞いてもらいながら
初老と30歳ほどのバーマン2人と酒を酌み交わしすっかり気持ちは晴れてご機嫌。

どうしても渋銭湯に入りたいオイラは、
樽平さんやトニオさんから仕入れた情報をもとに「神田湯」を目指し夜の街を歩き出す。
樽平さんから電話して、今日は営業している旨、確認済みである。

しかし途中でなんやら不思議な雰囲気をかもし出してるBAR?Cafe?を発見。
ショーウィンドウにホーンをディスプレイしていて、
ちょっと音にはうるさいで・・・ムード満点の店なので入ってみることに。

するとブラスバンド部出身の音楽オタク店主と奥さんは、
なんと大阪の新阪急ホテルで出会ったらしく話が弾みおかわりを重ねる。

ようやく神田湯にたどり着いたのは夜10時半、
普通なら当然の事ながら明るいはずの銭湯前が何故か暗い。
・・・そう、高山3軒目の神田湯も、既に閉店し入れず仕舞い・・・トホホ。
入れなかったお風呂たちは、関西の名銭湯のページから

どうも 旅というのは、経験上 毎日がヤッホーとは行かず、
凸凹なハッピー加減が繰り返すようで
昨日の極楽から一変、今日のションボリズム
まぁ Amore 八木 の一人旅って、こんな感じですわ・・・と、
一人呟きながら宿の風呂に入って寝た古都高山の夜であった。

 

2月3日(土) 高山発〜下呂温泉


なかなか良いお宿だった「いぐち」さんを出る

タップリ飲んで、ぐっすり休む・・・ようやく旅の楽しみが通常モードに入ったAmore 八木。

今日は天下の3名湯と名高い下呂温泉へ向けて出発だが、
せっかくの古都高山の町並みを見学してからにしようと街に向かう。


この辺りでは朝ごはんに朴葉味噌は定番のようだ、宿の前の川の上流側が旧市街

まずは昨夜入れず悔しい思いをした神田湯へ・・・
暗かったからよく見えなかったし。


入りたかったなぁ・・・桃・梅・神田湯

そして旧市外へ出て街並みを散策&おみやげ購入、
歳をとると古くて美しいものに、どうも心惹かれる。

高山の街並みもその心をくすぐるのだが、
やはり観光地バージョン化しすぎて「こんなとこまで土産物屋さん?」
な寂しさもあるのは白川郷とも同じようだ。


しっとりな旧市街を抜けると昔の役所が資料館として保全されていた&雪吊りが雰囲気

橋の綺麗な赤い欄干&川の流れる風景・・・イイネェ

そして昨日は銭湯入りそびれまくったが、
今日は挽回する日という事になってる筈なので
まず向かったのは複合温泉施設の「クアアルプ」。

温泉とプールとフィットネスの一体型施設だが、
温泉・銭湯情緒を愛するオイラには似合わないし落ち着かない。
せっかくの露天ジャグジーも、
やはりお役所的ええ加減設計で景観台無し。

長居は無用・・・次 次々。

昨日から打って変わり、天気は最高。
高くつくが雪道走行で泥だらけの姿はオープンカーには似合わないので、
わずか2日ぶりに洗車してからオープンドライブで出発。

途中の「臥龍温泉」に入ったが、
写真とは大違いの騙されマンボ・・・しかも高いのだが
10分で退散〜最悪の汚さ・景観の悪さ〜残念至極だった。

う〜ん、2連発で温泉失敗、この俺とした事が情けない・・・

濁川温泉方面に向かっては(入りたいが)、
下呂に着くのが遅くなるので、残念だがそのままひたすら下呂へ向かう。
真冬だが天気が良いので「Bossa Antiqua」が心地よいドライブの友となる。

ようやく下呂温泉に到着したのはお昼前、
不親切な案内所で低レベル情報を仕入まずは噴泉池へ。


なんと温泉にブルーシートとは・・・興ざめ至極、近づけば近づくほど寂しい景観

この噴泉池は地元の有志のみなさんに保全され、
早朝にお湯を抜いて掃除〜お湯を貯める〜らしいが
お昼にも拘らずまだお湯は半分ほど。

しかも温いので冬の外気に負けますます湯温が下がるため、
ブルーシートを浮かべて保温を計っている。

下呂温泉のシンボルという割には、正直言ってショボイ。
周囲の景観も含め残念な露天だ(風呂ではなく池らしい)。

ちょっとガッカリムードを盛り上げるには、美味いもんを食べるしかない。
最初に入った蕎麦屋でビールをたのみ、あてを探したが・・・無い。
仕方なくざる蕎麦が来るのを待って食したが、腹が納まるはずが無い。

気分を変えて2軒目にアタックし、おでんとビールでほっこり。
いったいここは何屋さん?な店だが、
地元の人たちに愛されている感があり中々の好印象。

そしてここで下呂温泉情報の仕入れを・・・、
「温泉の泉質自体は、川の向こう側が良い・・・とくに‘みのり荘’が一番」
と聴いたので早速突入!


来た〜って感じです!素晴らしく滑らかなお湯・・・たまりません!

正直 「日本3名泉」とうたわれてはいるが、歓楽的な温泉街に
自分の求めるものがあるケースは極めて少ないので
期待はしていなかったのだが、良い意味で裏切られた。

良い!良いよ!このお湯!
緻密で 滑らか・・・いかにも熟成されて練られた
クラスターの細かい、 柔らかいが重厚なお湯。

火山系の硫黄バリバリ系も大好きだが、この洗練されたお湯は素晴らしい。
しかも若女将?フロントで迎えてくれた女性も美しかった。


出ました!実写版5ケロリン・・・貸切状態ならではのイカレおやじモード

ここのお湯で一気にテンションUP、
昨日からの嫌な事はすっかり忘れ本格的に下呂温泉めぐりをスタートする。

駅前のインフォメーションで「湯めぐり手形」を購入
最初の不親切な案内所で「とにかく色々温泉に入りまくりたい」と告げたのに
湯めぐり手形の存在は、みのり荘で知る始末と言うのが呆れるが仕方ない。


下呂温泉駅前案内で湯めぐり手形購入

今夜の呑み処をチェックし、お宿「ラムネ屋」にチェックイン。
1泊朝食付きはいつものパターン・・・で、4980円と安い上に、
みのり荘と同じ1泉源の掛け流し温泉がいつでも入れる幸せ宿だ。

その向かいには温泉銭湯「幸の湯」があるので、
昨日の無念を晴らすべくすぐさまアタック。
充実設備で低料金・・・露天のメンテナンスを除けば素晴らしい銭湯だ。


ラムネ屋の窓から見る幸の湯、この設備・温泉・立地で350円とは・・・素晴らしいお値打ち銭湯だ。

2軒連続でホッコリしたので、みのり荘の情報を頂いたお礼も兼ねて
更科(店の名前は別に有ったと思う)さんに再訪問して、
ビール&餃子でええ感じに・・・。

湯めぐり手形の利用時間は、旅館によって様々で複雑・・・
しかし「泉質自体は川向こう」という話を聞いていたので、
どうも温泉街側の旅館に行く気になれず
吉泉館竹翠亭さんのお風呂をいただきに向かう。

ゴージャスな館内を通りお風呂に行けば、ここでも貸切状態。
旅はやはり平日の一人旅に限るぜ!


ほんとに「つるつるの湯」です。

温泉主体の旅なので、ゴージャス旅館とは縁がないのだが
湯めぐり手形のお陰でこんな旅館も楽しめるのはありがたい。

ぶらぶらと土産物屋をのぞいたり、
泉源の幸田ポンプ場などを見たりしながら歩き駅前の居酒屋に入る。


サービスで出していただいた鹿刺し&女将さん・常連さん

きずしに煮物、ポテサラなどをつまみながら気の良い女将さんや常連さんと話し
ビールや焼酎が進んでいく。

サービスの鹿刺し(たたき)が抜群に美味かった。

酔い覚ましは温泉に勝るものは無く、今度はもっとゴージャスな
川上屋花水亭さんに・・・しかし湯めぐり手形の時間外になってしまい入れず。
ええ雰囲気やったけど(一人旅プラン3万3千円〜)仕方ない。

昼間は淋しかった噴泉池も夜は中々面白い、
地元のばあさんや松本方面から来た学生さん一行。
そして富山方面からのアベックと一緒に、
ゆっくりとした時間を楽しむ。

風呂上りに夜の温泉街をウロウロと良さげな店を物色するが、
アンテナにかかる店は見つけられず
今夜はこのへんにしといたろか・・・とラムネ屋に戻りお風呂へ。

しかし、このお風呂が凄い!
さすがにみのり荘などと同じ泉源がら引いた掛け流し!
5000円クラスの民宿では最強ランクの素晴らしい温泉だ。


緻密かつ濃厚滑らか温泉が民宿で・・・素敵!

下呂だけで今日は5湯・・・お肌ツルツルすべすべ!
見せる相手も触る相手も無く
一人静かに民宿ラムネ屋の夜は更けていくのであった。

 

2月3日(日) 下呂〜伊賀上野〜大阪

朝にも風呂に入りたい旨、ご主人に告げてあったので
起きて早々滑らかな湯に浸かる。

食堂に用意されていた朝食は、
どれもこれも甘い甘い田舎味付けで食べられない・・・
ご飯半分と味噌汁だけでご馳走様。

「ラムネ屋で美味しいのはラーメンだけ」と、
昨夜の居酒屋で、常連さんに聞いた言葉に重みを感じる。

今日は川の反対側の湯に浸かりたい、
しかもゴージャス旅館系の・・・と言う事で‘懐石宿 水鳳園’さんに。


温泉街から山側に離れた懐石宿は落ち着いた佇まいでよろし

しかし昨日から訪れた下呂温泉の宿の女性スタッフは、
そろいも揃って良い笑顔でシャキッと明るく
しかも綺麗にお化粧して・・・ほんとに皆さん素敵です。

競争の激しい温泉地だけに、宿の「顔」たる
お迎えスタッフにはとても力を入れているようだ。


朝1番の貸切温泉は柔らかい陽の光に包まれ、風呂上りも極上リラクゼーション

朝からすっかり良い気分、
でも湯めぐり手形の入浴はあと1回分残っている。
金額的にはもったいないが、共同浴場の白鷺の湯を最後に
下呂温泉を後にしよう。

レトロな洋館の温泉施設は、地元の人々の憩いの場所。
ここをいつも300円で利用できる地元の方が羨ましい、
そんな明るい素敵な施設だ。


湯と木と陽あふれる光景・・・木の浴槽大好きな僕ちゃんにはたまりません!

緻密&濃厚さでは川向こうに分があるものの、
そんなに気になるほど泉質が劣るとまでは思えず
充分満足できる柔らかすべすべ温泉を後にした。

伊賀上野までの道のりは遠く険しかった・・・
高速のジョイントを間違え岐阜羽島で降りる破目に。
しかもそこからダラダラ流れで進まず、
結局2時間以上ロスし上野に着いたのは4時前。

下呂から5時間近く走った大バカ野郎は疲れ果て、
伊賀上野の名銭湯‘壱乃湯’へ。
息子さんに最近代替わりしたようで暖簾も新調され、
レトロ感を全面に押し出した演出に走っておられるが
オイラからすれば「違うんよなぁ」・・・一生懸命なのは判るけど。

そして旅の帰りに立ち寄ると約束していた楽豚へ。

きんちゃんや吉田と再会を喜び一献、
その夜は吉田の家に泊めてもらい早朝大阪へ向け出発。

右側の幌フックが折れて留まらないので、
早朝の高速走行の為 幌に貼り付けたガムテープの剥がれを気にしながら
何とか大阪にたどり着いたのは朝6時半。

白川郷〜高山〜奥飛騨温泉郷〜高山〜下呂〜上野

約1300キロのウィンタードライブは、
悲喜こもごも・・・
いつものようにヤッホーとトホホを繰り返した、Amore 八木の奥飛騨温泉一人旅

旅情篇・・・これにて 完!

 

追伸

新穂高温泉で無くなった携帯電話は、
1ヵ月半後に愛知県中村警察署から届けられたのである。

どうやら女性が使っていた形跡があった・・・


呆れるほどの遅筆日記・・・すみません!
2009年2月7〜8日の日記

 

越前そば・永平寺・かに宴会

いつもお世話になっている先輩ご夫婦
北新地の和洋割烹しまおかさんのツアーに参加した。

自分の勝友である僧侶・宝塚楊林寺の西村住職が帯同し、
おすすめグルメスポットである越前蕎麦のけんぞうをはじめとし
永平寺の内部の丸秘スポットまでご案内いただけるツアーである。

そして夜は越前ガニのタグつきを貪るべく、
三国温泉の入船でカニ宴会が待っている。

北新地しまおか前から貸切り観光バスでひた走り、
開店時間前のけんぞうに到着。
辛味大根のおろし汁で食す越前そばに舌堤をうち、
永平寺へ向かう。


けんぞう外観・右はここならではの「5合そば」・・・何度もおかわり

曹洞宗本山の永平寺は初めて訪れるが、
総本山ならではの重厚で閉鎖的な側面と
観光客さま、どんどんいらっしゃ〜い的側面が混在する不思議な空間である。

受付の壁には最先端?なAEDが設置され、
アルファベッドがデザインされた設備は妙に眼を引いた。


これでも恐らく一番地味なのを選んだのだろうAED

山門から奥までほとんど全ての施設を見学できたが、
特筆できるのは「大庫院」「小庫院」と呼ばれる`キッチン’を見学させてもらった事だ。

食は修行の重要な事柄の一つで、
毎日の食事は雲水たちにとっても何よりの楽しみでもある。
その拠点となるキッチンを見れたのは嬉しかった。


大本山 永平寺の箱に並ぶ木のお椀&本日のお献立

食器棚と右は食事時を知らせる巨大な、これぞ本物!の木魚!!

そして本当は個人的には一番興味あったのが風呂なのだが、
こちらの方は残念ながら許可されなかった。


しかし気になるこの内部・・・出来る事なら入りたかったお風呂

手元に案内書が無いので、
順番に見学した施設の写真を並べていく事にする。




最後の写真の部屋で25分間のプチ座禅を体験した、丸い座布団のようなものに腰掛ける。

一通り案内された後は、いよいよお楽しみの「座禅」体験だ。
西村住職から雲水への申し伝えで「狭窄」と言われる例の「ビシッ」と来る、
肩を叩くやつを、全員1発ずつ入れてもらう事に成っていたのだが
教官?が近づくにつれて大きくなる畳をすれる音は恐怖感バリバリ。

実際の狭窄による痛みよりも、コッチのほうが怖い。

定円法界という円を両の手の指で作り、
小宇宙を抱きながら禅に集中するはずなのだが難しい。
どうしても集中できず「無」の境地とは程遠い煩悩充満オヤジは、
狭窄の「おかわり」すること2回。

ビシビシ入れて頂きました。

見学が終われば希望者は山登り、
このオヤジが希望するわけも無く門前町を徘徊し銭湯や温泉施設を探すが
こんな街にあるわけが無い。

諦めて出発までの間、一杯やっておこうと店を物色していたら
西村住職が来られたので、ご一緒に一献。

案内の大役・お勤めを終わられたので、もう既に一般人なのだが
作務衣姿に剃り揚げ頭・・・どう見てもお坊さんと昼間から
ビールを煽るのもなかなか一興である。

今夜の宿は三国海岸の入船、
いろんな方との相部屋となったが早速オイラはお風呂へ直行!

予想外に香ばしく柔らかいお湯が湛えられた露天の木製湯桶は、
越前海岸を見渡す・・・微妙に塀が邪魔(よくあるケース)だが、なかなか良い。

ゆっくり入っていたら西村住職も来湯、
お坊さんと露天風呂・・・これも一興か?

宴会のほうは熾烈を極め、
信じられんほどのワインの数々を持ち込んでの大宴会。


しまおかのママが持つのは茹で上げの越前ガニ

正直 カニ料理は今一・・・楽しみにしていた分、残念だが
宴会となればそんな事はお構いなし。
生来の宴会男の血はたぎり、
飲むは飲むはで、いったいどれだけ飲んだか?


しまおかママの誕生日祝いのバルーン〜赤ら顔でマイクを握るオヤジ〜某DJマリコさん

結局旅館の人たちの姿など、どこにも見えなくなってからも
延々と続く宴の第2波・第3波・・・
結局3時半までは覚えてるので、四時前までは飲んでいたはずだ。

1週間前は風邪でダウンしていたはずが、
懲りないオヤジは今日もまた・・・はるばる越前でもやってしまってます。

 

2月8日(日) 東尋坊〜敦賀〜大阪

朝ごはんは、どんなのだったか覚えていない。

まだ酔っ払っていたのだろう。

一風呂浴びて東尋坊に向けて出発、
言わずと知れた○○の名所だが、自分が訪れたのは30数年ぶりで
正直 昔の記憶はほとんど無いが
だいたい想像通り・・・というか、サスペンス物で意味も無く
犯人が誰かを突き落とそうと ここに来るシーンがやたら有るので
景色だけは記憶にある。


泡立つ冬の日本海〜波がかかるくらいのギリギリまで近づいてとった右の写真。

二日酔いなのだろうが、何となく土産物屋で缶ビールを買い
飲み歩きながら散策。

昨日はびっしり予定が組まれていたが、
今日はただただ帰るだけ・・・

途中にリクエストがあり敦賀の‘日本海さかな街’に立ち寄り、
お土産購入&昼食タイムだ。

さかな街はよくある「とれとれ市場」系の施設だが、
新しいだけあって「とれとれ」の弱点を何点か克服した感があり大分ましだ。
・・・でも、プロ的には買う物が無い。

昼ご飯に噂で聞きし‘アトムボーイ敦賀店’に珍しく待ってまで入り、
まずウェイティングでビール、席に案内されまたビール・・・

さすがに噂になる回転すしの人気店で、
気の利いた地元ネタなど種類が豊富で安い。
5人で1万円弱ほどで結構満足できた。

大阪までは酔いも回りすっかり熟睡、
新大阪で降ろしていただき帰宅。

滅多に入れない永平寺のキッチンや座禅体験、
エネルギッシュな宴会・・・

とても貴重な経験をした旅だったが、
その夜にはきっちり、疲れがでてしまいまったのは言うまでも無い。