福知山の花火大会&名銭湯
3回目の訪問となる櫻湯(開店前)、今回は杜人もせりカも一緒だ
去年・今年と2年続けて雪の福知山を訪れていたが、
今回は念願の花火大会の日にこの地へ。
今度は杜人も セリカ コンバーチブル も一緒、
久しぶりの親子3人での小旅行だ。
大阪からは高速を使えば1時間チョイ、列車で行くより断然早いしコストも安い。
なんせ定宿?のロイヤルヒル福知山は市街の外れにあるので、
タクシーの往復だけでも数千円掛かる
やはり愛車で自由気ままに走るのが我々には向いている。
到着早々腹ペコの子供たち(オヤジも朝飯抜き)を連れ、
ラーメンの「一こく」へ。
少し行列はあったがすぐに案内され、白ラーメンを注文
ネットで下調べしていた白濁したラーメンを期待していたが、
出てきたラーメンは普通のとんこつ醤油ラーメン。
ちょっとガックリ来たが杜人が好きな典型パターン、
チャーシューたっぷり&ネギは自分で好きに入れる京都スタイルで子供達は気に入ったようだ。
どこが「白」なのかは?対比メニューが「赤辛」なので、これでも白いのか・・・
お腹が膨れたら花火大会の特等席を下見に行き、
川沿いの堤防にいつでも脱出できそうなポイントを発見し
テーブルや椅子をセッティングし場所取り完了。
混雑時を想定して裏道を発掘しながら今夜のお宿ロイヤルヒル福知山へ。
既に冬の間に今夜の予約を済ませ、
直前のキャンセルもあり念願の最上階の部屋が確保できていた。
天然温泉の入浴施設をもつこのホテルは、今回で3度目だが
名銭湯&温泉のダブルヘッダーが堪能できる素敵コンセプトに
今夜はホテルの部屋から眺める花火大会が加わるゴージャスバージョン。
杜人たちの大好きなフルーツをたらふく食べる「フルーツパーティー」も、
今夜の企画のメインイベントである。
チェックインした最上階の部屋は和室で、
値段からすれば仕方ないが洋室の可愛さから比べると今一パットしない。
まぁ 別にお姉ちゃんと泊まる訳じゃないし、
子供たちと花火を見るのがメインなので贅沢は言うまい。
ホテルを出たら銭湯好きにはその名を知られた名銭湯‘櫻湯’へ向かう。
過去2回は詠人と2人で雪の中訪れたが今回は正反対のお盆、
花火大会に合わせて帰省したのか、お孫さんが浴衣姿で遊ぶのを見て夏を実感する。
風呂上りの我が子たちの横で遊ぶお孫さん?の浴衣姿
この銭湯の素晴らしさは先ず誰もが目を奪われる(?好きな人はきっと)絵画の如き外観にやられ
暖簾をくぐると脱衣室に漂う凛とした、いにしえ空間オーラが先ず挙げられる。
京都式柳行李の脱衣籠と木製ロッカーの美しきコントラスト、
小さい銭湯なのだが他にはない美の存在感に溢れている。
光挿す玄関部分の天井は吹き抜け、脱衣箱の美しさ・・・これにシビレない人間はヤバイよ・・・絶対
浴室へのエントランス、ステンドグラスが素敵でしょ
小さな浴室内には豪華なマジョリカタイルがびっしり・・・浴槽は小さいが綺麗な水があふれる
脱衣籠の8番が過去2回ともロッカーに入れられていて、
全部揃った写真を撮れていない事を
ご主人に告げると快く女湯から持ってきてくださった。
なにやら「最近はお客さんみたいに写真と撮って行かれる方が増えました」との事、
この前は北海道から夫婦連れが来られたとか・・・
貴重な美しき銭湯文化を愛する方にはやはりこの櫻湯は惹きつけるものが強烈に在るのだ。
水風呂が無いのが残念なのだが、熱く火照った身体はカランから出る
清く冷たい地下水でクールダウン。
小さなタイルがびっしりの愛すべきお風呂と水浴びを繰り返し、
ひたすらにんまりする変態性オヤジ&呆れ顔の子供たち。
湯上りの清々しい脱衣場には、祭りの喧騒がかすかに聞こえ
地方のお盆風情がさらに旅愁を高める。
お孫さんを抱いた優しいご主人に別れを告げ、
次に向かうは花火大会の特等席で食べるおかずの調達にジャスコへ向かう。
実は無類のドラゴンフルーツ好きな杜人のために、
前日は大阪のスーパーや市場を駆け回ったが物が無かったり高かったり・・・
最後に行った阪神百貨店では1個2650円・・・んなアホな!
で、結局買わずに来たのだが何といきなりジャスコで発見ドラゴンちゃん。
しかも680円・・・OK!買おう。
バッテラ、中華盛り、うなぎ・・・それぞれの好物を籠に入れ、
八木家の夏の必勝作戦〜スーパーの製氷機からアイスを大漁ゲットし会場へ向かう。
御陵神社周辺から川沿いに掛けて盛大に露天が軒を連ね、
福知山の夏祭りの盛りあがりに感心させられる。
子供たちの気分はもう完全に夜店モード・・・「今日はなんぼまで?」と、
夜店用の小遣いの値段交渉に来る杜人。
「まぁ せっかくやからな〜、奮発して1500円や」
たちまち興奮が隠せない現金な子供たちだが、先ずは特等席で腹ごしらえ、
お楽しみはその後で・・・だ。
完全に気持ちは橋の向うの露天に行って心ここに在らずの2人
ディナー席の周囲はにわかに人で溢れだし、
これは早めに脱出しないとヤバイという雰囲気がむんむんしてくる・・・
杜人が「花火始まったら、すぐ脱出しよ」と言うので、
「そうしよう」と言いながらちょっと落ち着かない宴だ。
「橋の向うからここまで帰ってくる時間をちゃんと頭に叩き込んで、
7時半までに帰って濃いよ」と子供たちを解き放つ。
そしてオヤジはひとり寂しくディナーの続き・・・この時間の長いこと!
彼らが帰ってきたのはリミット4分前、はぁはぁ肩で息をしながらの帰還だ。
そして始まった花火大会!
先ずはこんな感じから・・・
次はこんな・・・実際はもっと上がってるけど
そして最初の盛り上がりはこんな感じで・・・ほな、行こか??もう???
やっと始まったが田舎の花火大会のお約束で、
協賛の会社や個人名をパートごとにアナウンサーが読み上げる
すんごく退屈な「間」には耐え切れず「行こう」と腰を上げ
わずか2〜3分の花火を見ただけで撤収作業開始。
後はホテルの部屋から見たら良いんだもの・・・
セリカ コンバーチブルの後席に子供たちを後ろ向きに座らせ、
花火を見ながらの撤退ドライブ。
もちろん特等席が自分たちを待っている事を信じて・・・。
混雑を避けややこしい道をくねくねとホテルに向かうが、
若干迷い加減なのでナビを起動させるが余計にややこしくなり
ホテルのすぐ横まで来てるのだが道が無い・・・帰れない。
結局ホテルに着いた時にはだいぶ時間をロスし慌てて部屋へ・・・
しかし・・・ しかしだ・・・
少し高台にあるロイヤルヒル福知山、
確かに花火大会は見えるのだが距離が遠い。
そのうえ自宅から淀川花火大会を見るがごとく風はこちら向きに。
「なんや 煙で見えへんから、家から見るんといっしょやん」
子供達は一気に平常〜いわゆる「素」のモードに逆戻り、
雪の季節から夢に見たホテルの部屋からの楽しい花火見物は
音だけの煙大会で盛り上がり一切無しのさみしい状態。
「せっかく花火大会やから見ろよ」という親父の言葉むなしく、
ゲームを取り出して遊ぼうとするので「ゲームは無いやろ、ここまで来て」と
無理やりこのホテル自慢の温泉施設へ連れて行く。
ひょっとして立派な露天風呂から見えるかな?と思ったが、
実際には植え込みに囲まれた温泉施設・・・しかも高台・・・見えるわけも無く
音だけ賑やかに聴きながら温泉を慈しむ?
そして部屋に戻れば子供たちお待ちかねのフルーツパーティー、
マンゴー・黄金桃・白桃・ピオーネ・赤ドラゴン・ラフランス・スイカが
お茶道具入れをひっくり返した器に製氷機の氷たちと並ぶ。
ようやく笑顔の戻った子供達とオヤジはプロセッコで乾杯、
それにしても・・・子供のフルーツ好きさ加減はこの世のものとは・・・
よう そんだけ入るな〜と感心するほど食べまくる。
「その気になったら、これ全部でも食べられるで」・・・と杜人。
GOサインが出るや否や一心不乱にマンゴーに貪りつく子供達
無類のドラゴンラヴァー杜人&マンゴーラヴァー詠人
こんなにたくさん無理かも?の、オヤジの心配は全く無用で
一気に平らげてしまった奴らの片方は明日の朝えらい目にあうことになる。
食後は夜店でGETした、中国製えせベイブレードを組み上げる杜人。
この辺りの器用さと集中力が普段活かされる事はまず無いが、
詠人にとっては尊敬できる数少ない光景で
一生懸命に兄貴の手さばきを見入っている。
「このベイブレードに負けたら中国に負ける事になる」と変な愛国心か、
アンチ チャイニーズ精神に燃え盛る杜人は
見事 超ええかげん・えせベイブレードを組み上げた。
普段見せない集中力発揮中の杜人
その作業を 真剣に、時には尊敬の念を抱きながら見つめる詠人・・・でも長くは続かない。
和室と言うのは便利なような不便なような・・・
空間を全て使えるので、ピンポン球やら何やらと遊びだしたら切りがない、
仕舞いにはホテルの客室なんていう事さえ忘れてはしゃぎ回るので始末が悪い。
興奮気味の子供たちを寝かせるのに一苦労な福知山の夜、
明日の朝風呂は一番に行こう・・・詠人とだけ約束しておやすみだ。
8月16日(日) 福知山〜篠山〜能勢・・・仕事
朝1番に起きて朝風呂に行く約束を詠人としたのは、
昨夜露天風呂で「ひょっとしたら朝一に来たら、光りに寄って来たカブトとか居るかも?」
と言ったオヤジの一言が決め手となったのである。
つい先日「ボク お風呂は、夜に入りたいねん」と、
朝風呂を拒絶されそうになった一言が結構堪えていて
寂しがりのオヤジは「カブト」という姑息な道具を使って朝風呂の友を確保していたのだ。
寝起き一番、笑顔が固まってる詠人
露天のサウナはガラス張りで庭園を眺望でき、その先には何とも気持ちイイ水風呂がある。
露天の大浴槽奥は背湯が流れる寝転びスペース、露天水風呂大好きの変態オヤジ
昨日の夜は花火の音だけ賑やかだった露天風呂、
朝は素晴らしく爽やか・・・大阪では中々無い清々しい風が流れ
塩味の強い温泉と、混雑期なので塩素はキツイが素敵な水風呂のチェーンに
いつまでも嵌ってしまう温中オヤジ。
かたや五年生で既に46キロを記録してしまった、食い意地少年詠人。
二人の美しき肉体が福知山の光に映える?夏の朝であった。
朝食は下のレストランでオヤジ和食&ビール、子供たちは洋食&ジュース・・・
お値打ち感は断然和食なのだが・・・彼らの選択は洋食
朝食後部屋に戻って2度寝をするのも旅の楽しみ、
冬はもちろん雪合戦&雪だるま造りで忙しいが今日はゆっくりできる。
帰り道は連休のUターンラッシュを避け、
篠山口まで高速を使い後はのんびりと下道を行くことに。
この能勢方面へと向かう国道が素晴らしい!
混む事も無く適度に流れ目に映る景色は青々とした田園風景。
案山子や飛び出し小僧(カービー・ピカチュウ多し)をアクセントに、
丹波黒豆の畑も多く見受けられ飽きが来ない。
川遊びでもさせてやろうかと‘るり渓’へ向かったが川は今一の状態で断念。
本来ならとっくに昼ごはんの話題が出るころだが、
昨夜のフルーツ食いすぎで腹の調子が悪い杜人に皆が付き合わされ
1時を過ぎても飯抜きの状態だ。
173号線沿いのNOSE BOX(スーパー)を見て「バーベキューしに行こう」と、
いきなりガッツリモードへの突入を告げた途端
何故か腹痛が治まり食い気が出てくる杜人・・・やはり現金だ。
さっきは蕎麦屋の前で「調子悪いから・・・」って言ってたとこやのに。
BBQは去年の秋からお世話になっている川西園さんで、
なんせ食材などを持ち込むだけですぐにBBQが出来る素敵スポット。
もちろん採りたての原木椎茸&柚子を忘れてはならない。
優しい川西園のご主人が椎茸を取ってきてくださって・・・
樹成りの柚子を自分たちでもいで来て・・・
働き者の詠人・椎茸の軸を串に刺して・・・柚子しぼって、気の利かん食べ盛りは黙々と・・・
秋のシーズン開幕第一号客となった我々、
気になるBBQ代金は(食材持込)・・・
「3人で千円と椎茸1パックの200円で、1200円もろとこか」・・・安い!
場所を借りて(もちろん椅子やテーブルも)、炭まで起こして貰って
しかも横には気持ちイイ山水の水道があり最高にご機嫌なのにこの価格。
大きな荷物な準備・片付け・・・そんな煩わしさから開放され、
すっと行って すっと帰れる川西園。
場所もまた箕面トンネルを出てすぐ近く、帰り道も楽チンなのだ。
楽チンなのは違いないが福知山から能勢に入って「暑い」と感じ、
トンネルを出た瞬間「くそ暑い」と感じる大阪の夏。
しかも今から可愛い子供たちと別れ、仕事へと向かうオヤジには
なんとも堪える嫌な暑さだ。