Amore 八木の酒落徒然


2010年 6月の日記

 

ラムフェスタ2010で東京へ〜でも、やはり銭湯めぐり


青空に映える北千住・大和湯の煙突

今年のラムフェスタの目玉企画?である、
‘ファンタスティック18’というラムバーテンダーのカクテルコーナー。

Amore 八木は、多くのアグリコールラムの輸入元
ジャパンインポートシステムからの依頼を受けて、
美味しいカクテルを提供するために東京ビッグサイトへ向かった。

土曜日の朝からフローズンモヒートなどの仕込を済ませ、
重い荷物を抱えて新幹線に乗り込む。

なかなか寝付けないアモーレ八木、やはり新幹線では眠れない。
最近はもっぱら飛行機を使っているので、
じっと座ったまんまの2時間半はやはり疲れる。

ホテルにチェックインし荷物から開放され、
疲れた身体を癒すのはやはり素晴らしき東京銭湯だ。

この日は「キング オブ 銭湯」の異名を持つ北千住の大黒湯、
そして同じく「キング オブ 庭」のタカラ湯をターゲットに定め電車を乗り継ぎ北千住へ。

駅前の立ち飲み屋で鯖の刺身やもつ串をつまみ、
賑やかな下町を練り歩く。


立ち飲み屋には珍しい鯖のずけ造り・先ず発見美登利湯・その向かいの焼鳥屋さん

庶民派の町・北千住は、あちらこちらに「串」関連の看板。
もつ串から焼鳥まで、とにかく串もんが多い。
もちろんテイクアウトOKなところが大部分を占めるので、
串もんをつまみながらブラブラするのが楽しい町だ。

Amore 八木も煙突に吸い寄せられ発見した美登利湯の向かいの焼き鳥屋で、
1本70円の焼鳥を購入し つまみながら歩いた。

今日の銭湯1軒目は草津の湯の花を使っている変り種銭湯「大和湯」だが、
駅からはちょっと離れているはずなのでタクシーを使う予定だった
・・・が、完全に住宅街&広い道の無い北千住東側
タクシーどころかバスにも乗れそうに無い雰囲気。

だが串もん片手に楽しく練り歩いているからか、
思った以上に歩いてしまっていたのかと錯覚するように
突然現れた素敵銭湯「大和湯」。
おお〜 ええやん!


東京らしい堂々たる破風が印象的な大和湯

懸魚つきの唐破風が決まってるええ感じの面構え、
しかも内装の気品ある白塗り格天井にしびれる!

・・・が、尋ねるに目指した大和湯とは同じ名前の違う銭湯、
そらタクシーで行くはずの距離やもん、こんなに近いわけは無い。
でも、これも何かのご縁なので・・・と入浴。


白基調の清潔感溢れる脱衣場&センスの良いブルーペイントが好印象の浴室天井

一人旅の良さは偶然に間違えて・・・が、とんでもない‘当たり’に出会ったりする
こんな楽しみは気ままな一人ならでわの事だ。

1軒目から素晴らしい銭湯に出会え、テンション上がるAmore 八木。

今度は駅の西側にある二つの「キング」を味わいに向かう。

タクシーに案内され着いたのは「キング オブ 銭湯」・・・大黒湯。
まるで寺社のごとき重厚な宮造りバリバリの外観が凄い。

が、その前に一杯ひっかけてから・・・が、Amore 八木の流儀。
すぐ近くの居酒屋で喉を潤し、アテを楽しんでから入浴しよう!

でも・・・外しました、正直。
燗酒の浦霞を注文したのに冷酒で登場、
付き出しには枝豆たっぷり&下処理×のうえ不味い酢味噌のタップリかかったホタルイカ。
平らげるのに苦労した事は想像に易いでしょ・・・。

気をとり直すのには入浴に限る、
そう そこにはもう「キング オブ 銭湯」待っているのだ。


一般の建物にここまで・・・と、呆れるほど宮仕事が施された大黒湯

ここまでせんでも・・・と、思う反面 ようここまで!と感動

玄関横にぶらさげられた板には「わ」の一文字、
これは営業中を表す「湯が沸いた」・・・「わ・板」の洒落らしい。

今風にフロント式になった番台を抜け脱衣場に入れば、
文化財級の格天井にピカピカの床・・・素敵です。

浴室内はお決まりの富士山はもちろんなのだが、
大阪の業者が施工したかのような露天風呂&水風呂が嬉しい。

温・冷 交互浴を基本とするAmore 八木の入浴スタイルにバッチリ〜
これが中々無いのよね・・・東京には。


定番の富士山に加え洗い場付きの露天風呂が嬉しおます。

露天で身体を洗い(2回目)水風呂で引き締めたら、
次のターゲット「キング オブ 庭」・・・タカラ湯へと向かう。

近くで藪そば北千住店を発見・・・入ろうかと思ったが、
うどんも置いてる不通の飯屋風蕎麦屋みたいなので遠慮しとく。

勘を頼りにブラブラと暗くなった住宅街を歩き、目の前に現れたのは
見事な懸魚が怪しく輝くタカラ湯・・・目的のキング オブ 庭である。


闇夜に浮かび上がる見事な懸魚の立体感・・・スッゲ〜!!!

こんな凄みのあるお風呂が徒歩10分圏内に共存・・・東京恐るべし。


さすがに庭は見事だ・・・が、富士山はあまりに寂しい・・・

もう3軒目の入浴で完全火照りまくりのAmore 八木、
ここタカラ湯ではほとんどをキングなスペースで涼みに徹する。

湯上りにご主人から「遠いところからいらっしゃったみたいなので、どうぞ」と
浴場組合のタオルをくださった。

さぁ 素晴らしき東京銭湯めぐりは、この辺でおしまいにして
お次は東京ナイトの時間だ。

タクシー〜地下鉄と乗り継いで、赤坂に到着。
ハバナクラブ カクテルコンテスト2009で、Amore 八木の「FPM」を押えて
グランプリを受賞した「カストロ」を飲むためだ。

山王健保会館ビルの3Fにある、BAR BLOSSOMの岡崎 ユウさんの作品だ。

カウンターに腰かけると何故かいきなり
「健康保険証を見せていただけますか?」と女性スタッフに声を掛けられる。

???

何で保険証やねん・・・と思いつつも、
野暮なことも言いたくないので保険証を見せると・・・

???

目の前の女性スタッフが首をかしげる。

何やねん、いったい!

すると

「あの〜 こちらの保険証では、ご利用になれないんです・・・」

なんじゃ、そりゃ!?

聞けばこのお店、IT企業の健康保険組合が運営するビルにある
言わば会員制のBARらしい。

それならそれで目に見えるように表示しないといけないし、
1Fのガードマンも案内せなあかんし、電話の段階でも説明せいよ!
・・・と、不満を言えばきりが無いが
とにかく気ィ〜悪いんで

「わかりました、ご利用になれないんなら帰ります」と、
名刺だけ置き「岡崎さんにヨロシク」と店を出ようとしたら皆さん
慌てて追いかけてくる。

実は2月に退店していた岡崎さんが、偶然お客として来店していて
様子を見てなだめに来てくれたのである。

そして再びカウンターへと戻り、岡崎さんのカストロを注文。

すると蝶ネクタイにベスト姿へと着替えた岡崎さん登場、
わざわざ自分のために衣装換えしてカウンターに入ってくれたのだ。


ローズマリーのパンチが効いた「カストロ」

Amore 八木の「FPM」を押さえ、ハバナクラブカクテルコンテスト2009で
グランプリに選ばれた作品「カストロ」が登場。


グレープフルーツ 1/8カット×2切れ
ローズマリー    適量
ライムジュース   15ml
シロップ       10ml
上記材料をペストルで潰し・・・

ハバナクラブ7年   50ml
・・・をクラッシュアイスと共にビルドアップ

骨太なローズマリーのパンチが効いた風味と、
グレープフルーツの爽やかな苦味
そしてハバナクラブ7年のふくらみある旨みがバランスよくまとまった
個性ある美味しいモヒートだ。

このレシピの分量どおりだと酸味が主張するが、
シガーを嗜み方にはシロップで甘味を調整して提供しているとの事。

そして折角なのでもう一杯おまかせでお願いしたところ、
マリーブリザールの世界大会に出品した「ラ パラディ」が登場。


エスプレッソのスノースタイルが美味い「ラ パラディ」

引き立てのエスプレッソパウダーでスノースタイルされた「ラ パラディ」は、
その薫りの高さやサクサクした食感・苦味に
エキゾチックなカクテルの風味がマッチした好作品で気に入った。

・・・う〜ん、中々ええ仕事してはります。

最後は現店長さんに山葵を漬け込んだウォッカで作った
Bマリー・・・「わさびマリー」を出していただきこの店を後に・・・。

そして最後はタクシーで銀座へ向かいMORIバーへ。

相変わらずの大繁盛で注文すらまま成らないお店なので、
毛利さんが出してくださるカクテルなどを次々飲み干すうちに
酔っ払ってしまい何を飲んだのかさえ忘れる始末。

ホテルへ戻る前に小腹を満たしに・・・と、
スペインバル&寿司屋をハシゴ。

益々 酔っ払い、何がなんだか・・・思い出せない。

何かタクシーに遠回りされて、妙に高かったような気がする東京ナイト・・・end。

ラムフェスタ当日

以外にすっきり目覚めホテルの下のマクドナルドで朝食、
そそくさとチェックアウトし会場の有明ビッグサイトまで大荷物を抱えて移動。

さすがに主催者のJISも気合の入り方が違うようで、
会場はさとうきびだらけのカリビアンな設営だ。

大阪出発前から準備万端のAmore 八木、
この日 18ブース出店するカクテルコーナー「ファンタスティック18」の中で
1番人気とトップセールスを狙いカクテルはフローズンに設定。

「CCM」・・・クレオール コンフィチュール モヒートと
「CCD」・・・クレオール コンフィチュール ダイキリの2種類で、
色鮮やかにお客さんを誘う作戦だ。

12時スタートを待ちきれずブースの前には行列が出来始めたので、
Amore 八木のコーナーはフライングして11時半過ぎスタート。

アスランの辰っちゃんにも手伝ってもらいながら、
終了の1時を過ぎるまで作りまくりの出しまくり。

結局1時間半チョいで210杯以上のカクテルを提供し心地よい疲労感。

さぁ 後は自分自身がラムフェスタを堪能しまくるぞ〜!

その為にスターターを選択したのだがお客さんはどんどん増えてくるし、
辰っちゃんにも手伝ってもらったし・・・

結局 辰っちゃんのコーナーや松っちゃんのコーナーのヘルプに追われ、
自分自身はほとんど楽しむ事無くラムフェスタ終了。

JIS高木さんの通訳で、ペール ラバのブースに
質問に出向けたのが唯一の収穫だったが、
何よりカクテルコーナーの目標を無事達成し充実した気持ちになれたのが何より。

今夜の東京ナイトは見送り新幹線で帰阪することに。

見なければ良かったのは、車内電光掲示板のこの日行われた安田記念の結果ニュース

「安田記念の結果・・・10番人気のショウワモダンが1着・・・」

ラムフェスタの準備に集中していたため、すっかり投票を忘れていた大本線馬券。
(エアジハード×トニービン=最強東京コース馬!)

相性の良いこのレースは、ショウワモダンの父「エアジハード」が
東京コースに実績のあるサクラユタカオー産駒だったので狙ったところ、
見事ダントツ1番人気のグラスワンダーを破って勝利。

単勝馬券勝負でAmore 八木のフトコロもかなり膨らんだのだが、
今回は万馬券・・・しかも本線の三連単・・・えらい事になっていただろうに

 

でも大好きなラムの薫りに包まれながら、良い仕事をした充実感が
それを大きく上回ったので良しとしようじゃないか

 

 

 

2010年 6月の日記

 

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