3ケロリン以上のおすすめ優良銭湯

亀の湯 岩手・遠野市


超可愛いお風呂はボランティアで賑わう


何といってもこのオーナメント屋号がキュート

賑わう・・・と言っても浴槽は3人限界の湯船ひとつだけ。
だからお客さんが3人いれば、もう大賑わいとなってしまうプチ銭湯だ。

東日本大震災で被害を受けた東北地方に出向き、
現地の方々を支援するボランティアの基地となっている遠野まごころネットさんに
出張モヒートに出向いた際に訪問した。

泊まった宿からは徒歩2分で到着するが、
目印の煙突は普通なのに銭湯の建物のこじんまりした事!


ほんとにちっちゃな銭湯だがグッドデザインがそれを感じさせないバランス感

亀さんの可愛いオーナメント屋号、玄関の温泉マーク。
玄関前には何やらバス停みたいな小屋があり、ベンチが置いてある。
その側面のタイルアートがまた、あんた、亀ハメハですやん。


ピンクの壁もアモーレな感じでグー、一人の時は幸せ

なんせこのサイズですから・・・、シャンプー&ボディーソープ完備でボランティアもOK

おばちゃんに財布を預けていざ入浴〜
もちろん脱衣場もプチサイズ、3人以上はごめんくださいましておくれやっしゃ〜。

ご覧の通り湯船もプチサイズ、でもカランは10個近くあった。
実際Amore 八木が入浴中に4人になった時があったが、
それはもう忍耐と戦いの時間でやけに長く感じる。

先客が一人いるだけで湯船に入るのははばかる感じで、
その客が出るのを身体洗いながら時間調整してたら
次の客が入ってしまった。

世間話が始まり長くなりそうだ・・・

でもご両人とも別々に来たボランティアさんのようで、
話は尽きそうな気配がないので意をけっして極小湯船へゴー!

なんかはるばる岩手まで来て、しかも銭湯で・・・
まるで屈葬の如き入浴姿勢で耐え忍び水を浴びて上がる事にした。
ご両人はまだ話し込んでるが・・・

服を着て出ようとするが、おばちゃん居ない・・・財布預けてるのに。

なんと番台の中に置きっぱなしで、例の亀バス停で
他のおばちゃんと井戸端会議の真っ盛り。
結局この番台におばちゃんは座る事は無かったが、一応 財布は無事戻った。

そう ここはおばちゃんが一人でやってるって聞いてたなぁ〜
私が悪ぅ御座いました。
これからも元気で頑張っておくれやっし〜!(2012年8月訪問)


空が暗くなり始める頃、釜場に灯りがともる・・・成人男子一人発見したが

遠野市材木町1−32

昼3時〜夜8時まで 月曜&第一日曜休み 0198-62-3585
栄湯 奈良・五條


奈良・五條の可愛いお風呂屋さん


民家の奥に玄関部分だけが突き出た珍しいエントランス

ここは五條@奈良、
よっぽどの事でも無い限り来ることの無い中途半端な田舎街。
歴史はあるが大阪からのアクセスは悪く、渋滞も多い。

そんな田舎町に訪れたのは
「この大黒湯に来ずは人生の損失」とまっちゃんが語る大黒湯に入りたかったので、
川上村でのキャンプ帰りに立ち寄ったのだが・・・無念のお休み。


これがその大黒湯、あぁ〜木の湯船が〜

で 近所に見つけたこの栄湯への入湯と相成った訳だ。


下足箱は新建材と無垢板版とのデユエット、レトロ嫌いの杜人はこれを見てアウト。

年頃になってしまった杜人は「お父さん、僕入らへん」・・・
淋しいが詠人と2人での入浴だ。


見事な欅ロッカー・・・これだけでリベンジ出来た気分

脱衣場に入ったとたんに思わずうぉ〜!
重厚な欅のロッカーが出迎えてくれた。
一日半自然の中を楽しんだ川上村キャンプの、締めくくりに相応しいではないか。


夏キャンプの帰り・・・どうしても水が恋しいのですよ、出しすぎ注意と言われても・・・

浴槽は比較的にあたらしめ、右のお爺さんは大黒湯ファン

痛恨の設計ミス・・・縦置き横書きのミラー広告は横置き、仕切り壁の上部に熱帯魚ネオン

古さも趣きもあって楽しい銭湯なのだが、
どうしても大黒湯のイメージを抱えて来てしまったせいか感動は薄い。

一緒になったお爺さんも「いつもは大黒湯や、そやかて今日は休みやさかい」
そらそやわな〜、決して栄湯さんが悪いわけじゃ無いけれど相手が悪い。

そして再訪を胸に誓って五條を後にしたのだが、
誠に残念ながら一年後には大黒湯さん廃業してしまったそうな・・・ショック。

そんなに大した距離ではないのだけれど、
コッチ方面はとにかく混む。
帰りも結局渋滞に嵌って中々動かない、
子供たちに「何食べたい?」と尋ねると詠人が「ボク チーズの入った料理」。

すると目前にサイゼリア出現!
仕方なく入ったが以外や以外・・・悔しいけど、中々いけるやないの。
でも結局五条を出て大阪に着いたのは3時間後。
やっぱり、もう行く事は無いでしょう。

奈良県五條市須恵1−11−15

夕方5時〜夜9時半まで 6の倍数日休み 07472−2−3169
ハバナ湯 十三


ハバナブルーの美しいいにしえ銭湯・・・ホントは「新木川温泉」


どっぷり下町の十三・木川に輝くハバナブルーが美しい


ここは十三、姉ちゃんの街・・・ではなく、どっぷり下町の中。

今でも長屋が多くて生活の中に銭湯が大切なボリュームを持つ、
昭和の香りが今でも残るエリアだ。

20年ほど前まで その長屋の一つに親友が住んでいたため、
よくこの辺りは来ていたのだが
もしブルーの銭湯があったなら記憶にあった筈なので・・・

おばちゃんにその辺を聞いてみたら、
「30年にはならんけど20年以上前に塗り変えた」そうな。

そして2010年 メデタク Amore 八木に「ハバナ湯」と名付けられたのだ。


ここに自転車じゃなく50年代のアメ車を停めてみれば・・・気分はもうハバナ

キレイなブルーに塗り替えられた外観、
エントランスのアーチも美しく内側はビッシリ細かいタイルが貼られている
これだけで充分一見の価値ありだ。

しかし下足場は意外と小さく外観との色調統一はされていない、
それに合わせてか脱衣場も盛り上がりに欠けるが
一般的なイニシエ銭湯・・・まぁ、普通なんだなぁ。

しかしくねっと左奥側から入っていく浴室・・・こちらはグー!
外観に合わせてハバナブルーで統一されている。
勿論 施工業者がハバナを知っているとは考えがたいが・・・。

石の湯船やタイルの壁面、
浴室入り口の扉の上にもアーチが施され洋館風情を演出。
だからこそ やっぱり脱衣場の普通さが惜しまれる。


ブルーのアーチから陽が差し込む夕方、石の湯船の中央には・・・

おぉ〜っ!好きな人は泣いて喜ぶ「ヘルスパー」現役稼働中、水中写真もどうぞ!

奥には少しぬるめのブクブク副浴槽、子供はこちらでのんびり浸かる

内部の壁面やタイルのブルーで写真も・・・、電気湯と薬湯の仕切りにグリーンタイルが宜しい

だがマニアの方にはたまらない「ヘルスパー」の現役稼動風景、
石の湯船にタイル多用の浴室内・・・。
イニシエ銭湯好きの方には、にんまり風情がタップリと。

東京銭湯みたいにブルーに塗られた上部壁面から天井にかけて、
そのせいでカメラに収まった写真も全てブルーのトーンに仕上がった。


ベニヤな脱衣場・・・この当時としては珍しい向きのフロント型?番台、下足場も・・・

水風呂はないが大型シャワーが出入り口側に一基、
これを迷惑掛けず使いこなすのは至難の業だが仕方ない。
クールダウンをしたら、再びヘルスパー浴槽へ。

こだわりとチープが同居する不思議銭湯ハバナ湯
・・・いやいや「新木川温泉」
まだまだ元気で愛される地元の銭湯として頑張って欲しい。

大阪市淀川区木川東2-9-21


昼3時〜夜12時まで 金曜休み
三光湯 明石


明石川河口近い歴史あるプチデザイン銭湯・・・残念ながら廃業しました。


情報無しの嗅覚サーチで発見した愛しのエントランス

ディスクサミット2008に参加した夕方に、
スーパー銭湯よりも明石ならきっと古い銭湯がありそうだと踏んで
住宅街をローリング。

明石川のほとりに古い煙突発見、やった〜 ええ銭湯見っけ〜。
そんな嬉しい出会いの愛すべき銭湯が三光湯だ。


裏側の駐車場から・・・どうよ この文字!

歴史ある街には歴史ある銭湯、これ正しく美しい日本の文化だ。

三光湯ってあちらこちらに在るけども、
この「三光」の文字・・・うっとりとするほど可愛いでしょ。
どこまで本気でどこまで笑いながら作成したのか、
でも この不思議な意匠に大きく惹かれるAmore 八木・・・変?


脱衣場の横にも暖簾、住居との出入り口通路を兼ねている

飾り気の無い脱衣場の横手には通路へと繋がる出入り口、
何故か暖簾がかけられ常連はここを使うのか?


うぉっ!素晴らしき石造りの楕円湯船中央配置!

浴室にはAmore 八木大好き、楕円の湯船がど真ん中に鎮座。

こじんまりした浴室内にも拘らず、
奥には洗い場と副浴槽を別室風に仕切っていてなんか贅沢。
これが水風呂なら4ケロリンなのだが、残念ながら普通のお湯でした。

水風呂が無いのでクールダウンは、
浴室出入り口脇の水道から掃除用?に繋がれたホースを使い涼む。

小さいのだがなんとも愛らしい三光湯、
石の湯船とタイルのコンビネーションが絶妙の味わいだ。

風呂上りにはおばちゃんが、ちょっと良い事した詠人を褒めてくれて、
おやつをいただいたのも嬉しい思い出となったのである。

明石は毎年行くので、きっとまたお世話になるだろう。

そう たこ珍の明石焼きとセットで!


ええお風呂ですよ〜!

兵庫県明石市樽屋町22?6


昼12時〜夜1時まで 水曜休み
淀川温泉 都島区・毛馬


団地や古い住宅街に囲まれた絵画的いにしえ空間


毛馬のこうもん近くに忽然と現れる素敵な外観

呑酒庵の対岸に「毛馬のこうもん」がある。

道は入り組みなかなか発見できなかったが、
発見した時の喜びはひとしお!見事な松の木と融合した
歴史感たっぷりの堂々たる大阪銭湯が都島区の淀川温泉だ。

男女の脱衣場から正面に向けての前栽に建立当時に植えられた一対の松ノ木が、
長年の歴史とともに立派に成長し天に向かって伸び
この素敵な外観を作り上げているのだ。

向かって右側には燃料の薪をたっぷり積み上げて整理されていて、
こちらのほうも見応え充分。
しかも3度目の訪問時にはご主人だろうか、
「セリカのオープン・・・良いねぇ〜」と褒めてくれたのでなおさら嬉しい。


見よ!この迫力満点の薪の山

堂々たる外観にそぐわずお風呂の内部も広々壮観で、
さほどいにしえオーラは無いのだが充分に大阪銭湯らしい脱衣場から
重厚な色合いのタイルを多用した浴室が見える。


ドーンと重厚な石の湯船が中央鎮座、たっぷりのお湯が嬉しい

奥の寝湯にはジェットがボコボコ・・・タイルの○が可愛い

Amore 八木 大好きな中央湯船は、しっかりとした石造り。
主浴槽らしく堂々とした深い湯船に、
仕切りなしの浅い副浴槽的部分もなかなか宜しい。

スチームも水風呂も・・・主だった設備はちゃんと揃っているが、
淀川温泉の素晴らしさでもありウィークポイントなのは露天風呂。

浴室の横手に出ると縦長の庭園露天風に設えてあり、
静かにのんびりできる風情有る露天のはずが
植木の手前に柵がしてあり 「石を入れないでください」やら何やら
マジックで目立つように書いてあるので興ざめする。

そして「寒い時は誰も入れへん」と10月から5月までは使われていないし、
オープンの時期でも掃除をしてくれていないので底がぬるぬる・・・
本来なら自慢の露天が、まるで見向きもされていないのが悲しい。

とはいえ威風堂々の立派な銭湯には変わりなく、
Amore 八木 も気に入っているお風呂なのでちょくちょくお邪魔する。


この鏡の向うは素敵なはずの露天風呂、上がる時はキレイに片付けて・・・

番台のおばちゃんも愛想よくええ感じ、これからも頑張って欲しい銭湯だ。


夜になると玄関上にはネオンが浮かび上がり、またええ感じ

大阪市都島区毛馬町3-3-38


昼3時半〜夜11時半まで 月曜休み
兼六温泉  金沢


住宅街の風流黒湯温泉露天風呂


金沢恐るべし・・・庶民の銭湯も天然温泉&庭園露天風呂だ

有名な兼六園から程近い住宅街にひっそり佇む庶民の味方兼六温泉。

後ろ向き配置の珍しい下足箱に靴を入れ、
すのこの上を渡り脱衣場へと向かう。

脱衣場はなんて事無いし、番台だってなんて事無い。
この銭湯の魅力は奥に行けばイクほど深まるのだ。


靴箱の向うは道路・すのこの道を番台へと向かう、ここまではなんて事無いが・・・

扇型の「源泉」看板下から流れる黒湯の温泉は、
柔らかくまったりぬるい目のお湯で
浴室奥の壁側にへばりつくような浴槽を地味〜に流れる。

少々掃除が行き届いていない感じはあるのだが、
温泉地ということで許せる範囲か・・・。


少々元気が無い感の否めない源泉風呂はまったり〜と流れている

でもここには素晴らしい露天風呂が有るのだ!
住宅街の中の銭湯としては、かなり立派な部類で
しかも温泉・飲泉つき・・・中々ええ感じでおます。


竹筒からこぼれる打たせの湯を脳天に受けながら化し切り状態の極楽気分

黒湯の柔らかいお湯はよく見ればこんな感じの烏龍茶状態

飲泉はお腹の調子が今一だったので遠慮したが、竹筒の枝部分を引っ掛けて並べた風流な光景

個人的な好みとすれば湯の元気が足りないが、
ひたすら‘癒し’を求める向きには柔らかくて良いかも知れない。

古き良き城下町の風情が息づく金沢の住宅街で、
庶民に愛される温泉銭湯兼六温泉。

金沢の思い出に この露天風呂だけでも値打ちがあるかも?

石川県金沢市暁町18-36


昼2時〜夜11時まで(日・祝日は昼1時から) 金曜休み
高須温泉  淀川区


レトロ&アートな可愛いお風呂


エントランスに描かれたモザイク看板に癒される

近くには三国温泉という素敵銭湯がある阪急三国。
立ち食いうどん日本一の三国そばから新御堂筋方向へ歩けば
10分足らずのところに優しいオーラで迎えてくれる高須温泉がある。


玄関は2方向から出入りでき、暖簾も2種類かかっている

ユニークで可愛いエントランスを抜けると、
レトロ系銭湯には不似合いなフロント式のシステムに戸惑う。
この辺りは今風に改装されたのだろう。

驚くのは浴室内!

壁面には賑やかで鮮やかなモザイクアートが並ぶが、
いったいそれらはなんなんだろう???
抽象的創作モザイクの絵画のオンパレードだ。


テーマは不明だが人間風や動物風のキャラクターが賑やかな壁面

浴槽にも豆タイルがふんだんに使われ優しい印象、底には鯉だって泳いでます。

浴槽類はフロントと同時期に改装されたのか近代的な造りで、
湯が3段階に流れ落ちるスタイル。
でもそれぞれが小さくて、込み合う時にはちょっと・・・
個人的には大きめドン〜が好きなので。


スチームサウナや立ちシャワーも・・・設備は充実

おそらく改築時に「レトロの良さと、近代銭湯の充実設備」を
テーマにされたのであろう狭いながらのあれこれ装備。

それぞれの小ささは否めないが、
至る所に「やさしさ」を感じさせるほのぼの銭湯が高須温泉だ。


脱衣場の天井はや神棚にレトロ感を残す

己の小ささを思い知らされて落ち込んだ時には、
こんな可愛い銭湯にいやされに行くのが良いかも。

大阪市淀川区十八条3−4−26


昼3時半〜夜12時まで 月曜休み
出世温泉  大淀区


ゲンのよい屋号のお風呂で広々さっぱり


このお風呂に毎日入れば・・・さぞかし

もうすぐ無くなる大阪タワーから程近い住宅街に、
でんと構える中々立派なお風呂・・・その名も「出世温泉」。

向かいの小さな公園では近所の子供たちが元気に遊びぶ頃、
開店を待ちわびた地元のじいさんたちがせっせと足を運ぶ。

立派な玄関には御影石の銘盤に誇らしく「出世温泉」と掘り込まれ、
引き戸を開ければ脱衣場は広々・番台の奥さんは美人ときた。


毎日入れば・・・そう、出世間違いなし?

北新地からもまあまあ近いので、
延命湯と出世温泉を併用する時期がよくあったが
この下の写真は2007年5月・・・そう、端午の節句に訪れた時の写真。

悪がき達にも一縷の望みを捨てきれない、
哀れな親心あってか 男の子の節句に是非・・・と、以前から訪問を決めていた。


菖蒲と戯れ出世には程遠い所業の止まぬ悪がきども・・・40半ば未だ出世叶わぬ父

キレイで広々とした浴室には近代大阪銭湯のバラエティーアイテムは、
一通り完備され設備の上でも問題なく上々。

露天も広め・水風呂もゆったり・主浴槽はどっしり深く重厚かつ
お湯もキレイで安心して長湯できる良い銭湯だ。


広めの露天は二家族でもOK

‘出世’を意識してかどうかは定かではないが、
このお風呂の好きなアイテムはシースルー型のシャワーを
完備した 島カランの存在だ。

「先の見通せる」・・・おせち料理の蓮根のような気分になる。
やはり身体を洗うのはこの出世シャワーしかないだろう。


どちらからもシースルー〜こりゃ見通し良好や〜

奥のサウナを利用される方は屋根瓦つきでゴージャスに、
でも出入り口横の水風呂とは距離がありますよ・・・。

‘頑張らないキタの銭湯’は数あれど、
出世温泉はそこそこ近くでゆったり良いお風呂。
新地のお姉さんもご利用になられると言う情報も少々・・・

地元に愛され緩やかに時間が流れる良き銭湯風景、
ここは しかもゆったり安心して過ごせる良いお風呂です。

大阪府大阪市北区大淀中5丁目2-11


昼3時〜夜12時まで 月曜休み
銀水湯 東淀川


現在お気に入りホーム銭湯はお得でキレイなお湯


高くそびえる煙突と、運ばれ道路を侵食する廃材がインパクト!

Amore 八木が現在、週に3回は行くお気に入り銭湯が銀水湯だ。

廃材をチェーンソーなどでカットし、
薪で炊く昔ながらの銭湯だが
その薪の元となるのがどこからか運ばれる廃材。

しかも車道を堂々と占拠し積み上げられる光景は、
ここならでわのインパクトある光景・・・
時間と司法にとらわれない、ゆとりある?生活文化なのか。

そして その薪で炊かれる湯がキレイで、しかもタップリ溢れている。
これはほんとに幸せ感に満ちた銭湯情緒豊かな光景だ。


凸型の玄関に住居が乗っかる古典大阪スタイル、料金は何と今時280円!!

しかも入浴料金は地域柄もあって今時何と280円!
驚きの安さでキレイなお湯が溢れる空間を満喫できる素晴らしさだ。
しかもドライヤーはタダ・・・

暖簾をくぐればノスタルジックな木の下足箱が、
可愛い市松模様でお迎え・・・マットの下のタイルには紅葉が仕込まれている。


紅白の市松ロッカー・・・傘入れも同様に小型で、たたきの新調マットは心地よいが折角のタイル細工が

浴室内は明るくタイルの色調も白基調のシンプルなデザイン、
大好きな清潔感あるスタイルのお風呂だ。

浅・深の主浴槽は中央鎮座、奥に電気と無理やりの岩風呂があり
ジェットが噴射されているが
その奥の庭スペースがほったらかされもったいない。
電気は岩風呂と合体させ片方を水風呂にしてくれたら、
もう1ケロリンアップ確実の良いお風呂なのだが・・・。


左が電気風呂・右無理やり岩風呂、ガラス戸を開けられるのでほったらかしの庭が惜しまれる



中央配置の主浴槽、右側はべた座りのくみ出し洗いようになっている

いつもキレイなお湯がタップリと満たされている主浴槽が何といっても魅力、
しかも薪炊きの湯が熱くなった時にカランからドバドバに注ぎ込まれる
水は圧巻のパフォーマンス・・・ど迫力です。

Amore 八木 のお気に入りスペースは、入ってすぐ右側端の水鉢前、
水風呂がない分この水鉢でどっさり水を気兼ねなく浴びれて
しかも右膝が伸ばせるので負担が少なく嬉しい限り。


お気に入りの場所で今日も気持ちよく「水」いただきました。

男女仕切り壁にはガラスブロック&レトロな蛍光灯

またこの銭湯の番台に座られる方が素晴らしく礼儀正しいせいか、
あまりガラの良くないエリアに関わらず入浴客のマナーが良いのも特徴。

近くにたくさんの銭湯があるのだが、ここだけの現象で
やはり経営者のもつ雰囲気がこの空気を作っているのだと思われる。


帰る客がケロリン湯桶を並べて帰る光景・・・番台の奥さんは女湯の脱衣場で一服中

キレイな薪炊きの湯、清潔感あふれる浴室・・・
マナーの悪い客が居ないので居心地良い雰囲気。

「毎度 おおきに ありがとうございました」・・・
当たり前の事だがいつもしっかり挨拶がある番台・・・
銭湯文化の良さが今だ健在を示すいぶし銀のお風呂銀水湯。

末永く在らんことを。

大阪市東淀川区東中島3−15−6


昼2時半前〜夜12時前まで・あんまり休まずありがたく・・・
人参湯 豊橋市


薬効あらたか?効き目ありそうなお風呂


何を模したか可愛らしい外観の人参湯

はるばる愛知県豊橋市までやって来たのは2008年9月、
ディスクゴルフの中部オープン出場のためだが
9月半ばを過ぎたと言うのに今日も35度越え・・・どないなってんねん?

と言う事で昼に極楽湯に入り、
さっきホテルの温泉施設に入ってきたばかりなのにやって来ました。

というより最初から狙いを定めての豊橋入りなのだ。


写真を撮ってたら「何者!」顔でにらまれたが・・・

入浴前に外観の写真を撮影していたら、
通りがかった当湯の奥さんに睨まれ「全国の銭湯の写真を集めてるんです」
というとニッコリ・・・「そうですか、どうぞ」と言ってくださった。

脱衣場に入ってまず驚いたのがロッカーのナンバリング・・・
1・2・3・・・ 25・30・32・・・えっ?何で?


この驚愕のナンバーレイアウトを見よ!

浴室に入ると奥の男女ぶち抜きアルプスのモザイク絵が目に飛び込んでくるが、
実は比較的小さなお風呂屋さんで
こういうデザインは狭さを感じさせないための工夫のようで素晴らしい。


露出配管の直管シャワー&奥に広がる雄大なアルプスの風景

何でもかんでもミクスチャーするのが好きな名古屋文化なのか、
広いとは言えない空間にサウナ(熱気浴室)・ミスト(森林浴室)・
水風呂・・・設備はてんこ盛り。
それでも多くのお客で賑わい洗い場はほぼ埋まり、
手狭なところは否めないが活気があってよろしい。


豊橋の人間はサウナ好きなのか、この規模のお風呂でスチームと両雄並ぶのは・・・

さらにそれでも足りず?脱衣場に外付けサウナまで完備

文化違えば謎多し・・・ロッカーのナンバリングといい、
このサウナだらけといい・・・そう言えば店名の「人参湯」ってなんでやろう?

番台に座る奥さんに尋ねると素敵な笑顔で、
「昔は朝鮮人参の薬湯を入れてたんです、それが売り物だったんで」
・・・ということらしい。


あれもこれもてんこ盛り・・・大阪も危ういコテコテ銭湯人参湯

風呂から上がれば外は真っ暗、
レトロな外観やモザイク絵とコテコテてんこ盛り謎浴場・人参湯
・・・う〜ん、インパクトあったなぁ〜

愛知県豊橋市神明町47


昼1時半から夜1時まで・水曜休み
潮湯  高知市


プチトロピカルな高知のレトロ銭湯


暖簾の無い独特な佇まい・・・あっさり&キュート!

南国高知市内にある可愛らしい銭湯‘潮湯’
住居が上にあり洗濯物が風にたなびく生活感タップリのお風呂だが
暖簾の無い玄関から脱衣場へは男女左右に分かれ奥に下駄箱
そして平座りの番台と特徴ある趣き深いしつらえが嬉しい。

しかしそれらには凝ったとか、金を掛けた・・・とかわざとらしさが無く
ピカピカに磨かれた木の床と共に優しく出迎えてくれ
自然と肩の力が抜けていく癒し感に包まれる空間だ。


男湯は入って右側へ〜入って正面が珍しい平座りアッパーシートな番台

どこを見回しても高級素材は無く、
勉強机の絵に盤台へと向けられたテレビなど脱力系アイテムの数々・・・

しかし浴室は美しいタイルの浴槽が正面中央に・・・これも可愛い。
しかし主浴槽の奥側の浅いはずの副浴槽は岩で埋められ
しかもヤシの木?みたいなグリーンが配置され
どことなくトロピカルなムードが漂う。

しかし・・・その横にはブルーの色気無いゴミ箱が置かれ、
興ざめ・・・となりそうなところなのだが
白いタイル・ブルーのタイル・ヤシの木?などと不思議に溶け込んでるから不思議だ。


キュートな浴槽は南国風情?なブルーの景色、奥は・・・

岩とコンクリで埋められた副浴槽〜入ってすぐ左の水鉢らしき処も古井戸の如く・・・

利用されるお客さんが減って来ているのだろう様子が、
岩&コンクリの埋めまくり仕様から容易に想像がつくが
それでもこのお風呂に3ケロリンがつくのには訳がある。

ピカピカ床の脱衣場も良いが浴室のモザイク絵が可愛い、
仕事が細やかで今にも泳ぎだしそうな鯉・・・水の波紋まで・・・素晴らしい。


すんごく細かいタイルで描かれたモザイク絵・・・鯉が泳ぎだしそう

南国に行けば決まって大雑把なところはよく見かけるが、
潮湯の浴室デザインは美しく
全体のカラーバランスが良いので居心地が抜群なのだ。


貸切の居心地の良さはクールなオヤジでさえも・・・

ピカピカだが素朴な脱衣場、
埋めまくられているが居心地良いきれいな浴室。
これがフル装備状態ならさぞかし・・・

高知市唯一の味わい系銭湯・潮湯、
ご主人の気さくな対応も心地よく、また行きたい銭湯・・・おすすめです。


風呂上りに振り返ると・・・生活感溢れる姿と手入れされた松が対照的

高知県高知市潮新町1丁目8−19


昼3時半から夜9時半まで・日曜休み
新柏原温泉  柏原市 


大きな近代銭湯、日曜は朝風呂が嬉しい


大きな風呂屋に大きな駐車場と煙突がそびえる

柏原へぶどう狩りに出かけた帰りに
嗅覚を頼りに発見し 立ち寄った銭湯・・・しかも昼前。

道明寺〜柏原ぶどう狩り〜と遊んだあと、
汗まみれ&やぶ蚊攻撃にたじたじカイカイになった身体を
軟水がやさしく包んでくれた。


露天エリアに水風呂・薬湯・サウナなどが配置される最新スタイル

水風呂の「滝」に悪さをするヤツが・・・情け無い!

大きなフロントロビーは明るくて、
風呂上りのビールやアイスが楽しい空間。

浴室内もシンプルなタイルが配され、
広々&明るくて気持ちイイ。

何より大好きなのは露天エリアに水風呂があること、
これで入浴時間が俄然延びるというもの。
しっかり温まり しっかり冷やす・・・
その余韻は風の流れる露天エリアに勝るものはない。

そして日曜日の朝風呂!
自宅に風呂があるのが当たり前な世の中になってしまったが、
家族のふれあい・・・裸の付き合い
それには湯桶をぶらさげて歩く朝風呂が一番に決まっている。

しかもスーパー銭湯ではなく、
大衆料金の銭湯で しみじみ家族が味わう幸せ感
素敵な日曜日が約束されるってもんよ。


朝から極楽・・・銭湯の日曜は良いぞ

小旅行の先で出合った充実設備の今時銭湯、
あれやこれやと楽しんでるうちに
すっかり昼を廻ってしまっていた。

大阪府柏原市大正1−3−21



2時から1時まで・1・3・5月曜日休み
三福温泉  豊中・庄内 


近代的設備といにしえタイル絵が共存するお風呂


新しくキレイな湯船の奥に立派なタイル絵が

自分が17歳の時〜19歳後半までを過ごした、
豊中の最南部 三和町に程近いお風呂で
もちろんの事ながら当時3日に開けず通ったお風呂だ。

20年以上の久しぶりに訪れてみれば、
浴室内外ほぼ全てキレイに改装され近代銭湯の趣に。

番台はフロント式に&待合室がゆったりしている。
ここで湯上りビール・・・というのも最近の流行だ。


ピカピカの浴室&浴槽・・・気持ちよろしい!!

しかし・・・ここのお宝は、何といっても奥の富士と大滝のタイル絵だ。

オーナーさんも施工業者も、その値打ちをしっかり理解した上で改装。
もちろんそのお宝はしっかりと受け継がれているのが嬉しい。


近くで見ればその歴史が判る、壮大な大滝のバックには富士山

正直 以前通っていた頃には、このタイル絵の存在を特に意識もせず
記憶としてもそれほど無いのだが
欠けたり剥げたり・・・このタイルを見れば歴史を感じずにはいられない。

ガラス張りのミスとサウナや水風呂も気持ちよく、
設備の面でも申し分ない三福温泉。

豊中市大黒町2−6−12 (ホームページへ)


3時から1時まで・金曜日休み
錦水湯  旭区 


門前町のいにしえ銭湯は料金にも心意気


小粋なレトロモダン、大阪銭湯の象徴的センス

千林と言えば庶民の町、商店街も賑わえば
当然ながら銭湯も激戦区。

この錦水湯も偶然に近くの神徳温泉に入りに行った時に見かけた煙突がきっかけで、
ほんとに目と鼻の先といった距離にあるのにビックリ。
「神徳温泉の近所で勝負するなら何かあるはず」・・・と覗いたのが正解だった。

凸型の建物は大阪の風呂屋には多いが、
外側にまでタイルが施されしかも丸抜きの飾り窓には‘水’を表しているのか、
洒落たデザインの金格子が設けられている。


洒落た丸い飾り窓、ちょうどお風呂用品の業者が注文を聞きに番台に訪問中だった

そして嬉しいことに料金がなんと300円!
大阪の組合の基本料金が410円に値上げされたと言うのに・・・
スーパー銭湯並みの設備を誇る近所のST温泉に対抗するには、
こういう戦略なのかと思わず肯き
ヤクザだらけのSTよりも、情緒あるこちらの方が良いかも・・・だ。


先ずは金魚のタイル絵にと裸婦の石彫がお出迎え

そしてしっかり御影石の中央浴槽&座り段と洗い場、真鍮・豆タイルの注湯口

お客さんのおもてなしを、まず洒落たデザイン空間で。
次には嬉しい料金設定で・・・庶民の憩い銭湯の本道を行くとも言える錦水湯。


裸婦を内側から見れば島カランと豆タイルが美しい&脱衣場との仕切りにはエッチングガラス

あちらこちらにキレイで愛らしい心配りがあり、
銭湯と言うものはこれ以上何も要らんのよ・・・と呟いてしまう。
まぁ あえて言えば水鉢よりも水風呂が欲しいのだが、
それは贅沢と言うもの。
この当時の銭湯には、まだまだ水風呂は普及していないのだから。

写真を見ていただいても判るように、
とにかく石とタイルが多用されているがキレイに磨かれ清潔で
身体を洗っている間も気持ちイイ。

すっかり身も心も美しくなったような気がして上がると、
じんわり味わい深いゆっくりとした時間の流れを感じる脱衣場。


番台の上の時計・非常警報・各種スイッチ類・・・&色彩鮮やかな神棚などええ感じ多数

まぁ 良い気分で入浴させてもらいました錦水湯さん、
また行きたいですぼくちゃん。
ST温泉は子供が喜び、錦水湯はオヤジが喜ぶ・・・さて、貴方ならどっち?

大阪市旭区大宮3-3-9


2時から1時まで・18日休み
大門湯 大和郡山


古都の日本料理屋風おもむき銭湯


懐石料理か寿司か・・・料理屋のような門構え

金魚の里 大和郡山、
カーナビの案内ミスにより迷いに迷って到着したお風呂だ。
(地図検索も不確かなので、あしからず)

いにしえ銭湯・バラエティー銭湯・・・数々あれど、
今昔変らぬ銭湯の佇まいを具現化したお手本銭湯だ。

料理屋か和風旅館な外観に違わず、
落ち着いたムードのエントランスからフロントに行き料金を払う。
もちろん通常銭湯料金350円、
これはちょっとリッチなテーストだ。


フロントロビーの後ろには庭・・・その奥は露天風呂(男)

おもてなし感たっぷりの店舗だが、
フロントのオヤジは期待するほどの愛想は無いのがギャップ有り。

脱衣場・浴室ともに新しい今風の銭湯のそれで、
特筆すべしところまでは無いが雰囲気は良い。


フロント側への勝手小口は「ゆ」の暖簾つき

まぁ このお風呂の特筆は、デザインの良さもさることながら
露天風呂の豪華さだ。

確かに広々と視界が開ける・・・とまでは、さすがに市内なので無理だが、
充分すぎるほど広いスペースに旅館並みの屋根つき岩風呂がど〜ん!

関西の銭湯の中では、最強クラスの露天風呂である。


広い庭園露天風呂・・・右奥の壁側はなるべく見ないように入るのがコツ

陽が落ち始めライトが灯りムードアップ、露天から望んだ大門湯の煙突

明日香へのいちご狩りの帰り、
迷い疲れてたどり着いた大和路の大門湯。

古い町並みに溶け込んだ良い銭湯、
これからの銭湯はこう在るべきなのかも・・・と思わせる存在感だった。

風呂上りは近所の沖縄料理居酒屋でお腹を満たし、
味の良さや楽しさも相まって元気を盛り返して帰途に着いた。

奈良県大和郡山市柳町5-1


3時半から11時半まで・月曜休み
本田新温泉 西区


大阪ドーム北側の美しき壁画のレトロ銭湯


美しくアールを描く壁面に描かれたモザイク絵

小さなおふろだが、ここには愛がある。
質素であるが、美しさがある。

偶然に発見した銭湯だけに、
見つけたときの嬉しさはひとしおで
2度目に訪れた時にはさらに好きになってしまった。

奇抜なデザインや設備のあるお風呂は、
1回目のインパクトにやられて舞い上がるが
2回目に行ったら「そうでも無かったヤン」ってのが結構ある。

横長の珍しい下足場のデザイン、
高級素材ではないが小奇麗に整った脱衣場。
その端っこには小型レトロ銭湯でたまに見る、
後付け式のサウナ(浴室内ではスペースが確保できない為)がある。


脱衣箱をかなり犠牲にして取り付けられたサウナ

そして浴室に入りどーんと眼に飛び込んでくる風景にニンマリ、
「ええやん・・・ええ感じやん」

主浴槽の後ろになだらかに局面を見せる壁に、
細かいタイルのモザイク絵がびっしりと描かれている。

決して主張しすぎず、
この銭湯の浴室に見事に溶け込み風景となっている。

額縁型やどこか一部をモザイク絵で・・・ってのはよくあるが、
なだらかな壁面に〜は少ないかも。


どうでしょうか皆さん・・・素敵な風景でしょ

美しき壁画には最近似つかわしく無くなったエイトの腹・・・島カランの設えもキレイだ。

キレイな壁画にお湯、そして陽の光・・・最高です。

2回めにエイトを連れて行ったのは、
大阪ドームでのクライマックスシリーズ試合前。
これからドームに行く時は、本田新温泉に決めました。


ゆる〜りと時間が流れる脱衣場

下足場の雰囲気もアールで洒落てます。


風呂上りには陽も傾いて・・・奥の太丸煙突が迫力

大阪市西区本田1−5−20


3時から12時半まで・水曜休み
松乃湯  加古川


奇跡の銭湯と言っても過言ではないミステリアスなお風呂(2009年廃業)


銭湯好きなら涙を流すオリジナルの電飾看板が〜

小さな小さな田舎銭湯だが、
その規模に反する堂々の佇まい・・・

現在は光らないオリジナルの温泉マーク電飾看板を
修理していただけるとケロリンもう1個・・・と行きたいところだが。

エントランスからずっとずっと(とは言え小さいが)、
全部が木のクラッシック銭湯で
入った途端に気持ちは遠い昔に連れ戻されてしまう。


重厚な1枚板のずっしりロッカー

周囲はさほど開発が進んだ所ではないが、
ここだけがすっぽりと時間の流れを受けずに漂っているかのようだ。

そして驚愕の光景は、この後に訪れる・・・


侘び錆という言葉はあるが、カビ錆に覆われた荘厳な?ペンキ絵の壁面&天井

どうでも良い人には、ただ薄汚れているだけなのだが
興味を持って眼を凝らすと「うわぁ〜」と驚嘆の声を上げてしまう。

しかもその絵の構図がカビによってリメイク観を施されており、
針葉樹の林がまるでシダの原生林の様相を見せる。


石造りの小さな浴槽がひとつ・・・おどろおどろしい浴室内をのぞく子供

カビカビパレードな黒麹壁面には、
いったい何年張り付いているのか?様々な昭和ブリキ看板たち。

この銭湯を訪れて驚嘆の声の一つも上げずに立ち去る事が出来たなら、
貴方の脳には、きっとカビの惑星の菌糸が既に侵食しているはずだ。

恐いけど見たい・・・

見たら恐い・・・

しかもこの規模で年中無休・・・恐るべし松乃湯!

ちなみに兵庫県のディスクゴルフのメッカ‘浜の宮公園’のすぐ近くです。

兵庫県加古川市尾上町長田526-6

4時から10時まで・年中無休
金水湯 豊中・庄内


いにしえのトロピカル銭湯は残念ながら廃業(2007年廃業)


棕櫚の並木に太平洋の荒波が壮観な奥のタイル絵

Amore 八木の生まれた地元庄内にありながら、
渋銭ファンにはその名を知られた金水湯。

昔から存在は知っていたが生活エリアからはちと離れた所にあったので、
晴れて今回(とは言え2007年6月)初入湯と相成った。


典型的な昭和の薫りの凸型デザインとモザイク看板

玄関からのデザインに裏切られる事なく、
脱衣場のゆったりとした時間の流れに迎えられ
浴室に入る前にはキレイに活けられた菖蒲を愛でながらの豊かな心持ちに。


お花・・・こういうのはほんとに嬉しいものです、子供は金魚が嬉しいです。

初めて参加した明石のビーチフライングディスクフェスティバルで、
20年ぶりの本気フリスビーで体中ボロボロになっての入湯を
このような素敵空間で迎えられ、まさに極楽の極みだ。


トロピカルかつダイナミックなタイル絵は見応え充分・・・庄内にいながら南国気分だ

波しぶきの続きはジェットのブクブクで癒されよう

名神高速の豊中インターを降りてすぐのところにあるので、
五色温泉と使い方を併用できてええやん・・・
と思っていたのだが、2008年秋に訪れた時には
すでに廃業されていた。

残念至極の極み・・・みなさん、お風呂は家で入るものではありません。
素敵な銭湯に入ってこそ、立派な日本人になるのです。

豊中市千成町3−1−2


残念ながら・・・もう入れません
泉湯 京都・伏見


可愛らしいいにしえ銭湯はアートな空間


扇型の看板が愛らしい正面から

伏見稲荷から車で5分ほどの所にある泉湯は、
こじんまりした空間の中に
あれやこれやとペンキ絵からモザイクタイルの絵画まで
バリエーション豊かに描かれている。

お稲荷さんの山道で棒のようになった足をほぐしに伺ったが、
聞きしに勝る賑やかな内部といにしえ感に癒される。


まずはどーんとブルーにペイントされた木とガラスのロッカーが

男女間仕切りの大きなモザイク絵はアルプスの山々と湖?

気のせいか少し緑がかったようなお湯が・・・主浴槽

残念ながらカメラの電池切れで多くのアートを撮影できなかったが、
至る所に趣向をこらしたタイル使いや絵画が施され
銭湯主のホスピタリティーが偲ばれる。

今日はしゅうちゃんも一緒に伏見稲荷をお参りしたので、
子供たちと一緒にパチリ!
アモーレ・モルト・エイトのお風呂日記に初登場。


湯気抜きから漏れる陽の光・・・好きです!幸せの光です!

地元の方々に末永く愛され、
このまま営業が続くことを切に願うお風呂屋さんである。

京都市伏見区深草藤森玄蕃町579


月曜休み・夕方3時から夜11時半まで
歌敷山温泉 神戸・須磨


潮風に向かう堂々たる面構えが最高


プーちゃんとのマッチングも最高なエントランス

明石でのフリスビーイベントの帰りに、
迷い込んだ道の左手に突如現れた素敵オーラバリバリの・・・
これはまさかあの・・・そう関西の名銭湯で見たことのあるお風呂屋さん?

そう、その通り、あのお風呂屋さんだ・・・が、
噂通りのムードぶち壊しのナルシストぶりがぷんぷんと・・・
あそこもココも・・・有るわあるわのオーナー様ポスター。
正直 これさえなければと思う方は多いと思うが地元の人たちはどうなんだろう?


丘に有るお風呂は明るい・・・夏の陽をうけてやさしく輝くモザイク絵&湯気抜き(大げさ)

カランの不都合や整備不良も色々あるが、
こんな日本建築の銭湯を大事にしていく心が嬉しい。

日曜日の夕方そこそこの入浴客で活気があったのも、
この風呂の良さを愛する地元客がしっかり居るからだ。
でも あちこちのくたびれや、入浴客・スタッフの年齢を考えると・・・チョイ心配。


自慢にならない激ゆるJET、数少ない有効シャワーを求めて・・・


窓辺のアゲハチョウ、仲が良いのか?兄弟の後ろは年季の入った木のロッカー

この風呂屋のチャームポイントのボリュームは、
外観と脱衣場にほとんど集約されるので
しっかり使い込まれた木のロッカーや床・番台・天井・・・全部値打ちもの。
浴室内の印象はこの際多くを語るまい。


古い体重計〜奥も少し新しいが古い体重計&かなり古いが豪快なおばさん

へんなおっさん(失礼・オーナー)のポスター類だけが悔やまれる。

兵庫県神戸市垂水区霞ヶ丘4-5-2

水曜休み・夕方3時から夜11時まで
旭湯 (伊賀上野)


シックな趣きの外観と脱衣場のトーンが宜しいお風呂


忍者の里に相応しい落ち着いた装い

城下町らしく昔ながらの銭湯が数多く残る伊賀上野。

名銭湯と呼ぶに相応しい銭湯が幾つも在る。
旭湯もそのひとつだが、このお風呂は何といってもエントランスが良い。

シンプルで落ち着いた外観と、今もなお残る木のロッカーは
ガラス張りで美しいコントラストを見せる。


開き扉も有る浴室入り口、中は綺麗で明るい今風?のお風呂

設備やお湯には、これと言って特徴的なものは無く
いたって普通だが、明るく綺麗なのがよい。

すっきりサッパリと良い気持ちでお風呂を上がれば、
素敵な時間旅行が約束される、いい感じの脱衣場が待っている。


木の風合いと光が溶け合う、やんわりとした空間〜2階へ続く階段。

物静かなご主人は読み物をしながら、
ゆっくりと時間が過ぎていく。

こんな素敵な風呂上り・・・いつまでも続けて欲しいですなぁ。

三重県伊賀市上野忍町2593−3

0595-21-1126
延命湯  福島


丸くてクネクネ・・・大阪市内・福島の秘湯


何処もかしこも、アール形状でこじんまり。

ROSOLIO 時代に、1・2度訪れた銭湯だが、
当時 今ほどに銭湯オタク化していなかった私は、
‘バブル時代のデザイン先行&客の実用利便性無視’な銭湯だと思い、
より実用的に温まれる‘宝湯’の方をよく利用していた。

時は流れ、より銭湯愛とオリジナルの素晴らしさを重視する様になった私は、
久しぶりに、ここ延命湯を訪れてみた。

九州の素晴らしい温泉を数々体験し、
今風のスーパー銭湯に飽き飽きして来ている自分に気付いたからだ。


都会の中にポツンとある露天は可愛すぎるサイズ、右側には同じ様な水風呂が。

コンクリートの打ちっぱなし&やたらとRを多用し
空間の無駄遣いは凄まじいが、それを可愛く感じられる様になると
これが‘味&オリジナル’・・・つまり貴重な存在感を覚える。


内湯は全てR&R、当家の丸い詠人がよく馴染む、スチームからは可愛い露天と狸が見える。

露天には大小二体の狸が、ほのぼのムードを演出している。

露天風呂で狸寝入りの詠人・・・同じ様な体形の狸とは妙に馴染む。

石畳の露天空間は都会ということや時の流れを忘れさせてくれる素敵空間。
お湯と水風呂の無限連鎖にハマリながらひたすらグニャリとするのみ。

風呂上りに脱衣場で飲む‘みかん水’が、
しっくりと嵌る・・・そんな小旅行を体験できる‘都会の中の秘湯’である。

注・Amore八木が一番よく行く銭湯(週2)です・・・2008年現在

大阪市福島区福島5−12−5

昼3時から夜12時まで・火曜休み
ゆーゆーファミリ


東中島にある低料金スーパー銭湯タイプのお風呂
(現在廃業)


風呂上りのアイスクリームは、彼らには至福の時

我々の住む東淀川区には、他のエリアに比べて銭湯の数がやたらと多い。

そして この東淀川界隈には政策的なものが反映されてか、公衆浴場組合で設定された
価格よりも ずっと安いお風呂がたくさん有るので 銭湯好きにはありがたい。

何故か ゆーゆー‘ファミリ’という(普通ならファミリー)という不思議なネーミングのこの銭湯は
出来立てほやほや?な雰囲気の綺麗な銭湯で、
年中無休の2時から2時までという解りやすい営業時間もグッドだ。

(現在は時間短縮された)


広々とした庭園露店風呂エリアが気持ち良い。

冬場はずっとこの‘濁り湯’で、仕事帰り〜冬の寒い夜最高に気持ち良い!

広々とした露天に湛えられた白いお湯・・・ムード満天

露天エリアには洗い場が在り、これが気持ちいいのだけど、 ちょっと寒そうな杜人。

低料金ながら、設備・デザイン・調度なども申し分ないお風呂なのだが、
銭湯主?の無愛想さが半ケロリン足りないところ・・・サービスマンなんだからねぇ・・・。

サービスと言えば湯桶の数が激減し、
それを補充する気配を見せないのもいかがなものか?
もって帰るヤツもヤツだが・・・

冬場は4ケロリンに設定していたが、
ここ数年私たちのリクエストにはまるで耳を貸す事無く
乳白色の入浴剤は(普通湯のみ)入れられる事が無くなったので
残念ながらケロリンダウン。

とは言うものの露天で身体が洗える数少ない銭湯、
風を感じながらのボディーウォッシュは気持ちイイ。

だいたい10日に1回は訪問する銭湯です。

大阪市東淀川区東中島


3時から1時までまで営業 第2、第3月曜日休み ただし変則アリ   
扇湯  住之江


南港から車で10分の肝いり銭湯


朝からやってる扇湯の六角天窓からは青空の色が

プーちゃんのナンバープレート変更に、陸自まで行った帰りに立ち寄った銭湯だ。
住吉区で唯一つ、毎日朝風呂・翌2時までと頑張るありがたいお風呂である。


新品ホカホカの3733ナンバーと扇湯煙突

朝からやってる銭湯は、だいたい何事にも頑張ってるところが多いが
扇湯もその一つ。

一応 欲しいものは全て揃った中3階構成の大きめなお風呂で、
売り物は中2階にある露天と、薬湯だろうか。

私は露天エリアでオープン身体洗いするのが大好きだが、
有りました!ここにも・・・これだけで半ケロリン近い値打ちです。


露天の洗い場眼前には1階浴室全景が・・・チョッとぬるめの露天

明るく晴れた日の露天風呂は、やはりGOOD!
オッチャンに話しかけられ、ついニヤニヤ。
遠くのお風呂に来るのは、これが有るから楽しいね。


中3階のスチーム内の看板は???こんな所に・・・

住吉区の皆さん・・・頼むよ・・・スチームの中でしたら・・・


看板の薬草風呂は普通でした、主浴槽の後ろに露天・スチーム・・・とかけ上がり。

なにわ筋の東側、今風の回転すしのうら手に煙突がドカン!
なんともそそられます。

朝6時から翌2時まで・土曜はオールナイトだぜ!
新庄温泉  東淀川区

柴島に住むようになって、最初に通いまくった銭湯


我が家では新庄温泉とは呼ばず‘マグマオンセン’と呼ぶ。

呑酒庵から徒歩2分の柴島湯にがっくりし、
どこか良いお風呂を求め淡路周辺をリサーチしていたところ、
ふと目に留まる「マグマオンセン」の看板。

「ええんちゃうのん?」と、早速入ると、フロント式のひろいロビーを通り脱衣場へ
もうその頃には、ワクワク・ニヤニヤ・・・
やっと近くに良いお風呂見つけた!な感動を抑えられず
つい早足に浴室に向かった。


綺麗なお湯が湛えられた各浴槽・・・ジェットのポジショニングがGOOD.

ここの売り物と成っている‘マグマオンセン’・・・別府海地獄エキス入り・・・
色んなお風呂で採用されているが、
「何で海地獄でマグマなんやろ?」な不思議感は払拭できない。

個人的にはマグマオンセンと聞くと、桜島の‘マグマ温泉’を連想するので・・・
でも、桜島のマグマ温泉もネーミングほどのインパクトは無く、
鉄の臭いが強い位で、かなりサラッとしたお湯である。


浴槽サイドも広い露天には塩湯が、水風呂に接する‘マグマ’はグリーンでブクブク。

ここの‘マグマ’も、どうって事無い碧の入浴剤で
有り難さなどは、まるで無いが、
一応看板メニューなので、訪れた時は必ず入っている。

このお風呂の良い所は、とにかく主浴槽などのお湯が綺麗で
疲れた体を預けるのに‘安心感’が有って安らげる。

近所にライバルの‘ワクワク平和’があるので、
新庄温泉も奮闘せずには居られない。
先日訪問時には「工事中・お休み」となっていたので
再 オープンが楽しみである。

・・・と思っていて、新庄温泉のHPを見てみると!

なんと!マグマが‘エステ’にチェンジ&露天や水風呂も・・・楽しみ〜。

大阪市東淀川区下新庄4−3−16

昼3時半から翌0時半まで・木曜日休み
大黒温泉  浪速区


豪華な大理石がふんだんに・・でも、4ケロからダウン。


お手頃価格のお風呂が、こんなに豪華で良いの?ってな位に立派な建物

まるで新興宗教の建造物かの様な、金かかりまくりの建物のお風呂は
大人360円という良心価格で入浴できる不思議な空間。

一昔前にあった郊外型ドライブインにありがちなセンス???な置物に迎えられ
エレベーターで3Fに上がると男湯専用のフロント。


妙に豪華な?エントランス

リッチな建物のフロア一杯に広がるお風呂は、さながら旅館の大浴場。
広大な主浴槽には炭酸温泉がなみなみと湛えられ、出口に向かって静かに溢れている。
うーん これなら上がり際に足下などを流さなくてもいつもキレイだ。

贅沢に配置された掛け湯・掛水・・・うーん これもゴージャス!
露天風呂にも石版がふんだんに使われ、すごい金の掛かりかた・・・放っとけって?


6メートルを優に超える主浴槽の向こうの電気風呂にて。

ゆったり露天風呂には遅漏型打たせ湯(諦めた頃に出る)が併設される。

真冬の広々露天風呂で遊びまくる子供達

寝風呂・替わり湯・水風呂 etc・・・もちろんサウナも、
ゆったりスペースにあれこれと配置されているが、今一詰めの甘さと遊び心の少なさが気になる。
仕様の豪華さなどは5ケロリンの資格十分だが、
‘街の文化財’的観点からは、もうちょっと独特のワクワクするような遊び心がほしい。

再訪問した際に何となく物足りなさを感じたのは、そのあたりからか?


3度目の再訪時‘打たせ’のスイッチが修理されないまま放置されてるのにガックシ
〜超豪華ロッカーは他では有り得ない金の掛け方。

こんだけ金掛けて豪華なのに、なんで?な処がけっこう見えてくる・・・頑張ろうぜ!
各階に水風呂を配置してないのも・・・
次回訪問時に修理等々そのままなら、3ケロ半に降格予定・・・
・・・2006年9月、ヤッパリ修理する気なし・・・ダウンです。


ピカピカのシャワー付き混合水栓と我らのお風呂セット&大黒温泉湯おけ

大阪市浪速区敷津西1−3−10

 

月曜休み・3時〜12時まで
神徳温泉


門前町の風情が残る街に・・・貴重な温泉風情


大宮神社の門柱に大きく刻まれた‘神徳’の文字

千林商店街の北の方に位置する旭区 大宮は、
その名の通り大宮神社を中心に昔ながらの門前町の雰囲気が残り
私のようなロマンティストには堪えられない佇まいだ。

その町の当に文化の一部と成っている素敵銭湯が ここ神徳温泉、
ただし ヤクザのマナーの悪さ&それを許す空気にガッカリでもある。


大きなガラス張りの壁面の向こうは風変わりな露天、広い浴室内の洗い場にはなんとテレビ!

露天風呂大好きの私には無理にバラエティー露天にせんでも良いのに・・・って
思ってしまうが面白好きの方には楽しめる謎の設備(行ってのお楽しみ)。


謎のお楽しみ公開!・・・全然誰も見てないところに鯉の水槽
&さらに奥には剣山と登らないでの看板・・・摩訶不思議。

浴槽の種類・数 共に、凄い!の一言。
気がつけば2時間くらい平気で過ぎてしまう恐るべき銭湯だ。
中でもユニークなのが・・・


ライティング付のジェット、冷風室と銘打ったただの部屋?、サウナ横の水飲みカラン。

冬場だからか冷風室と書かれた小部屋(そこそこの広さ)は、
夏には冷房がかかるのか確かめに行きたい。


※ 確かめました!ぬるいけど夏にはクーラー掛かってます。

気持ちいいジェットのライティングは夜になると、
シャンパン ゴールドに輝いて見える・・・と‘大阪はなびの加藤氏’の弁。


気持いいジェットは多数有り・夜はブルーのライティングが怪しげな強冷水風呂
&ぬるいセカンド水風呂?

広々とした浴室内には、モザイク絵や様々な面白気配りが楽しめ
飽きることなく何時間でも入っていられる素敵な銭湯だが、
神社・祭り・ヤクザ・・・この関係が深いのか、紋々を背負った893が、
まるで かたぎの皆さんに気使う様子も無く悪しきマナーの数々を・・・。

内容は4ケロ+・・・印象点2ケロ以下・・・でヤクザのマナー向上無い限り3ハンが限界です。

大阪市旭区大宮3−6−19


朝 7時から 夜 2時まで無休でやってます!
樽井温泉  泉南


大阪最南端の銭湯は明るくキレイだ。


南国?の日差しがこぼれる半露天の天井部

昔ながらの佇まいが今も残る泉南市の住宅街に、
キレイで気持いい銭湯・樽井温泉がある。

寿司‘いろは’でゆっくり昼食をとって3時半に訪れた時には、
既に大勢の入浴客で賑わい、愛される銭湯特有の空気が流れている。


明るい陽が差し込む露天はブクブクと気持ちよく泡が踊る。

愛され過ぎて、風呂桶を持って帰られてるのか?って思うほど
客数(カランの数)に比べて何故か極端に少ない。
苦労して確保した風呂桶は、全部で他に6個ほど・・・
多くの入浴客は自前の‘マイ桶’を持って来ているのに数が足りない。


どのお風呂もキレイで気持いい・・・子供達もご機嫌だ。

大阪最南端・・・という事で、何かそれらしい古い文化などが残ってないかと
ちょっぴり期待していたのだが、思いとは裏腹で今風の立派な銭湯だった。


風呂上りのお馬鹿兄弟

大阪府泉南市樽井4−25−32

3時から11時まで・火曜休み
日之出温泉  東淀川


日曜の朝風呂は3ケロ半の価値あり(普段は1F 3ケロ・2F 2ケロ以下)


朝の陽を受け優しく輝く備長炭&檜風呂

私の住む東淀川区で唯一?の朝風呂を日曜日だけだがやってくれてる
有難いお風呂が この日之出温泉だ。

1日毎に1階と2階を、男湯/女湯と入れ替えているが
お奨めできるのは1階のほうで、2階の半露天(入浴剤入りで気持悪い)と
主浴槽も円形で小さく他の入浴客と足がぶつかり、まるでくつろげない。

なので とにかく1階が当たる時に行ってください。


綺麗な家具調で備長炭が収められせせらぎ風にお湯が流れる檜風呂は秀逸

1階のテーマは、どうやら‘備長炭’らしく、家具調の檜風呂にも
水風呂にも備長炭が備えられている。


備長炭にこだわった1階は、イミテーションだがグリーンも配されデザイン性に優れる

朝1に行くとホントに気持いいです!
なので、日曜の朝のみ3ケロ半いきますが・・・以外は・・・。


マンションの1階だが、かなり解り辛いところに在る/ 入ってすぐの所にある蛙の置物


なんと!ドライヤーはS/S並みに・・・タダだ!

大阪市東淀川区西淡路2丁目3−1



3時から夜11時まで、日曜は朝7時から11時半まで 月曜休み
龍美温泉  海老江


門前風情に癒される良いお風呂


お城のモザイク調タイル絵の下には、なんと瓦である・・・素晴らしい!

海老江から西の淀川に向けて、くねくね行った所にあり
方向感覚の鈍い方には、たどり着く事の無さそうなディープな立地である。

私は事前にバイクで調査の上(入りたかったけど開いてなかっただけ)
車で行ったのだが、ハンドルさばきに自信の無い方にはちょっとヤバイ細道だ。

肝心のお風呂のほうは、あれもこれも 至れり尽くせりの設備だが
こまごまとバラエティー化したため、ちょっとくたびれた所もちらほら。


入ってすぐに我々を迎えてくれる裸婦像と見事な‘お城’の下で。

こんなに立派な佇まいがあるお風呂なんだから、
デーんとシンプルに‘硬派’な浴槽レイアウトを選択して欲しいのは筆者の勝手な好み?

露天風呂エリアに在ったはずの洗い場カラン&シャワーも
撤去されているのが残念・・・大好きなのに〜外洗い。

でも こんなユニークな電気風呂はよそには無いでしょう。


‘もみもみ’型と‘標準’型のツイン仕様な電気風呂

露天風呂はこちら・・・な細い階段を上がると浅くて小さなお風呂

風呂上りにアイスをお子ちゃま遊具の上で食べる子供たちは、
かなり嬉しそうで、良いお風呂屋さんならではの笑顔だ。
すぐ近くにある神社で御参りをして、最後まで風情を愉しもう。


お馬鹿で罰当たりな子供達にどうか御慈悲を・・・お稲荷さん。

大阪市福島区海老江4−8−13


第3月曜休みで、昼2時45分から夜1時まで
ミネラル温泉 夢遊  加島


身体に良さそうな銭湯名の、財布に優しいお風呂。


ミネラル温浴チャージ完了!の子供たち

十三の西 加島にある気持ちいいお風呂は‘ミネラル温泉’。
なにやら人工的にミネラル分を活性させる装置で‘温泉化’させた
お湯を湛える銭湯である。

当日 不覚にも‘お風呂セット’を車に積み忘れた愚かな私たちは、
当然 石鹸・シャンプー・貸しタオル・・・などを購入せねばならないのだが、
貸しタオル代は取られなかった・・・タダである。

300円の入浴料金も泣けるが、なんとも優しいお風呂背である。


何故か‘人工’ではなく‘天然’ミネラルのお湯だそうだ。


気持ち良くて浴槽の写真を撮り損ねてました。

綺麗で、バラエティー豊か・・・そして水風呂もシャキッと気持良い。
露天風呂も明るく、子供たちは遊びっぱなしになる始末。

そして泣ける料金設定のトドメの一発?


ドライヤーの料金設定‘10円’は はじめて見た・・今どき。

無理のある‘天然’・・・が無ければ4ケロリンだったであろう、是非訪問を。

大阪市淀川区加島1丁目49−7


質屋さんと同じお休みで、3時から12時まで営業
末広湯  中央区


黒門市場へ仕入れに行く度、お世話になってます 。


脱衣場ロッカーの上に、さりげなく活けられた花・・・好きです、この心配り。

商売人にとって、朝から開いてる・・・それだけで嬉しくなる。
増してや市場のすぐ傍に、決して広くも新しくも無いが、
小奇麗でサッパリと気持良いお風呂があれば言うこと無しだ。


ここの売りは何と言っても南アルプスの?タイル絵だ。

今や 少なくなってしまった‘タイル絵’を眺めながら入浴でき、
朝から昼過ぎまで明るい陽に包まれる・・・ええ感じです。

ぶくぶくジェットの何故かイルミネーションな寝風呂と、深めの主浴槽。
その間に漬かる水風呂は、例の‘天然もの’の能書きだ。
少々タイルのくたびれが気になる所だが、‘お花’に免じてOK。


水風呂の奥には謎の小扉〜濡れずには到達不可能。

スチームサウナもあり水風呂は大活躍しているが、奥の扉がどうしても気になる。
フロントのおばちゃんに聞けば‘釜場’への扉だそうだ。


自前のシンプルな暖簾が感じ良い。

手前から4番目のお湯のカラン・・・熱いのが陰部直撃の危険性アリ・・・要注意。
自虐マニアの入浴客にお奨めです。

大阪市中央区日本橋1−16−5

朝6時から翌2時まで営業 ・ 月曜休み
ゆーとぴあ 白玉温泉  城東区


京橋にあるおもしろ銭湯



外観 からして面白い事やってますって感じ。

京橋駅から西へ、蒲生2丁目の交差点を南に入った所に在る白玉温泉は
あっと驚くおもしろ銭湯!
最初から最後まで、楽しませてくれます・・・ほんと!

   先ずは露天風呂・・・ふと 横を見ると  アルミの扉のガラス越しに設置されたテレビ!

ゆったり・ゆっくり くつろいで頂きたい・・・という店主の想いが伝わるサービス。
静かに 一人で、湯の音を聴きながら、自然の風に身を委ねるのも良いが
テレビを見ながらの入浴も結構なものだ。


氷風呂というのは初めて出会うおもしろ設備・・・滝の絵の延長として流れる冷水カーテンの
中側からシャッターを切ると天窓のステンドから優しい光がこぼれる。


中には約6メートルほどのプールがあり子供は喜びそうだ。


勢いよく湧き上る主浴槽と、よく温まる炭酸泉のジェット

氷風呂の右手に在る高温サウナと、入り口右すぐに在る遠赤塩サウナにも(なんと!サウナはタダ )
テレビが在り男湯だけでも3個のテレビが有る。

すっかり堪能させていただき、温まって帰ろうとすると
何やら怪しげで面白げな機械。


このお風呂の無料入浴券が、最高7枚も当たる・・・うーん、やってみよう!


順調にクイズを正解し、ルーレットチャンスへと進むが・・・
結局外れで・・・100円消滅、でも再チャレンジするぞ!

まぁ とにかく、朝の早くから趣向を凝らせたお風呂をやっていただいて・・・
有り難い限りです!ホント。

10日後再訪問した際、風呂上りにルーレットの再チャレンジをしようと・・・えっ?無いやん・・・。
「誰もやらんから、もう止めたっ」って・・・
残念!もう、有りません。 2008.1.21

大阪市城東区蒲生2−7−36

 

朝 7時から 夜 2時まで無休でやってます!
夢の公衆浴場 五色  豊中

元祖!スーパー銭湯には、思い出も在り!


1月3日 園田詣での帰り、正月バージョンの暖簾が掛かる

私が飲食業を最初に経験したお店は、新大阪の北側に在った‘らんぷ亭’。
そのお店のマスターの親友でゴルフ友達だったのが五色のご主人の上原さん。

その昔 プロボーラーを目指したが夢諦め、道頓堀川にマイボウルセットを投げ捨て
家業の銭湯に集中する事となったそうな・・・。

今のように家庭用入浴剤などバスクリンくらいしか知られていなかった頃、
「日本一の銭湯を造ったるからな!」と豪語する氏に、
「温泉の素」を千里阪急で見つけたよ・・・って言ったところ
・・・「ほんまか?買ってきてくれ」って1万円を渡され買いに走った思い出がある。

当時は真剣に有馬から毎日タンクローリーでお湯を運ぼうか・・・?
などと試行錯誤されている時だった。

晴れて開業された五色に入浴に行った際、
「おぅ 今からテレビの撮影するから、檜風呂に入ってくれや」と言われ
ニュースステーションに登場する事となったものだ。

番台式からフロント式に変更になったのに、
大手を振って女湯に入っていく彼の海老反った後姿が今でも印象に残る。


富士山のレリーフタイルは、晴れた陽に映え爽快に温まれる露天風呂

24時間営業は飲食業に従事する者にとっては、
この上ないありがたさで、今まで何度ここを訪れたか数え切れない。

お湯がちょっと汚いなどと言う人もいるけれど、
冷静に他の銭湯と比べてみても全然遜色など無く、それ以上に
いつも開いているという安心感とありがたさは絶対的な価値を持つ。

そして 誰もやってなかった‘スーパー銭湯’を具現化したパイオニア精神に
素直に拍手を送りたい。


打たせで修行中の?子供達と、岩風呂にお湯が湧き出る所


真ん中はニュースステーションに登場した檜風呂、
右の高・低温湯と水の掛け湯・・・交互に浴びるととても気持ち良い。

お風呂から上がれば、入場時に貰った‘おかし券’を使ってお菓子をゲット。
その上アイスも・・・。


好きなお菓子をこの中から選ぶ・・・子供は喜ぶね。

うどんコーナーが在るのも大阪の銭湯らしい嬉しい配慮で、
何故かきつねも肉うどんも同じ380円・・・そら、肉うどんの方が得やろ・・・と、
ここで食べる時はいつも肉うどん・・・結構いけるんよこれが。

大阪府豊中市庄内栄町3−24−10

PS ・・・番台歴ん十年の上原さん曰く「女性のくるぶしから膝頭までを見るだけで
あそこの毛の生え型が完璧に解る」・・・そうです。

 

年中無休 月曜の朝だけメンテ休み
ワクワク平和 東淀川

Amore 八木がよく行く銭湯・・・リライトしました!


子供達と可愛い露天風呂で‘王様ゲーム’を楽しむお風呂

決して広々としている訳ではないが、工夫されたレイアウトと
軟水のお湯のキレイさで気持ち良く入浴できるお風呂だ。

フィットネスバスと名付けられたジェットの泡(他の銭湯にも同様の機械が
設置されているものの微妙に泡の強さや当りのまろやかさが違う。

強くてまろやかな泡・・・!
ここワクワクのジェットは、 下手なマッサージより絶対ほぐれるのだ。

街の銭湯で最強と信じて疑わない。


ここのフィットネスバス 特に‘中央’のボタンを押すと・・・たまりません!

露天風呂は小さいのだが、深さがあって親子3人気持ちよく入浴でき、
そのコンパクトさが、しばしの貸し切り感覚を生み出す。
じゃんけんで勝った者が王様として偉そうに木の椅子でマッサージをして貰える
・・・というオリジナルな?王様ゲームに没頭できるのだ。

お風呂全体 軟水のお湯なのだが、このお風呂の他に無いサービスは
フロント横の軟水冷水機で美味しい水が飲めて、
しかもペットボトルを持って行けば、自由に詰めて帰れるという嬉しさだ。

この規模では空間利用の巧みさで抜き出ている感あり。


風呂上がりには生ビールとアイスで乾杯!

大阪市東淀川区淡路5−21−8

 

14:30〜翌1:00まで営業 ・ お休みは 第2、4水曜日
七福温泉 豊中

Amore 八木 幼少のみぎりより通いし銭湯


日曜の朝風呂は最高の極楽気分

子供の頃に通っていた銭湯が、2003年11月にナニワ工務店により改装され
軟水風呂にリニューアル。

大阪の銭湯 数あれど、ここの高温風呂はトップクラスのあっちっち。
半端な気持ちでは「火傷するゼ・・・」

水風呂の広々感や冷たさも気持ちいい。

アイデア溢れる設備にも、デザイン性が感じられるこだわりの造り。
銭湯ファンならずとも楽しめる、人気銭湯が七福温泉だ。


可愛い童話のタイル絵の前には一連のジェット・・・

何故かライオンと鯉が同居する不思議な光景。

いつもは亀や鯉の姿が見られる中庭・・・冬なのに冷房中?

昔から変らぬ高温湯を中心に銭湯の王道を行く感のある七福温泉。
根強いファンの姿が見られる、凛とした銭湯である。


水風呂の流し用水鉢がナイスアイデア、3匹の子豚モザイク・・・うちの子豚が・・・

浴室へのエントランスも可愛い人魚のモザイク&珍しい中央島カランと湯鉢に鯉が

大阪府豊中市豊南町西3−1−11

14:30〜翌1:00 日曜日7:00〜翌1:00 まで営業 お休み 月曜日
ふれあい温泉 矢田

長居公園から車で3分、スーパー銭湯ラスパのすぐ裏にある良い温泉


この暖簾に似て?少し緑がかった色のお湯が滑らかで心地良い

今年すぐ脇に移転し新規オープンした天然温泉の銭湯。

ここも湯治場風情があり、年配の入浴客が多い。
新しいだけあって、すごく綺麗な施設が気持ち良いし泉質もグッド。
でも露店風呂の風景のアンチョコさと水風呂の小ささが半ケロ足りないところかな?


写真でも解る様に少し緑かかった温泉と、普通のお湯の‘白湯’がある。

更衣室ロッカーの奇妙な張り紙〜こんなに多くのロッカーの鍵が持ち帰られているとは・・・

大阪市東住吉区矢田6−3−36

6:00〜24:00 まで営業 ・ 休み無し
石橋温泉

阪急石橋駅から線路沿いを南へ徒歩3分、半地下が駐車場になっている。


ここの売りは、半露店風呂に設けられた滑り台、滑り台のスタート地点は地上4階?

この滑り台には、子供達も大喜び。
1階、中2階、2階と複雑な構成の中に様々な種類のお風呂があり
それぞれの浴槽のタイルの色も鮮やかで色とりどりだ。

露天スペースは、子供達のいる限り決して気持ちよく愉しめたものではないが、
チベットの岩塩?を溶かしたミネラル温泉は、ぬめっとして不思議な感じ〜もう少し綺麗な方が・・・

水風呂の冷えっぷりは素晴しいので、繰り返し色んなお風呂を楽しめる。

大阪府池田市石橋1−12−8


14:30〜翌1:00  日曜日11:00〜翌1:00 まで営業 ・ お休み 第1、3木曜日
たこ湯 曽根

‘たこ焼と銭湯’・・・大阪の庶民の典型的風景を具現化した‘超’ユニークなお風呂


浴室に入るといきなり目に飛び込む‘タコ’の絵姿

風呂上りに生ビールを提供する銭湯は数々有れど、たこ焼&ビールって有りそうで無いものだ。
その上‘だしタコ’などという奇妙なメニューを掲げられると、いやが上でも注文してしまう。

ぼく達が訪れた時はお腹も減っていたので、先ずたこ焼&だしタコ&ビールから始まった。


左はたこ焼のハーフ、右がだしタコ&たこ焼

たこ焼自体のクオリティーは、もうちょっと頑張って欲しいが
兄ちゃんたちの愛想よさに免じてよしとしよう。

肝心のお風呂は、申し分なく清潔感あふれる良い銭湯だ。
特に2階に設けられた露店風呂は、開放感タップリで
銭湯の露店風呂としてはトップレベルの気持ちよさが味わえる。

大阪府豊中市曽根東町6−7−15



14:00〜翌2:00 まで営業 ・ お休み 毎週木曜日