
最後の現役三助さんとの忘れがたいひと時
たちばなさんの優しい笑顔と手の感触は忘れない!
ミクシィの書き込みでその存在を知った最後の現役三助さんが、
東京の斉藤湯で頑張っていらっしゃると・・・。
親父が子供の頃はまだ銭湯に三助さんが居るところも在ったらしいが、
この背地が無い現代で、しかも現役で!と聞けば行かぬ訳にはいかないだろう。
幸いにも?ラムのセミナーが東京であったので、
ワクワクのお江戸入り・・・そう、東京には素敵な銭湯が多いのである。
この斉藤湯さんはお風呂自体は改装され、
近代銭湯に変貌しているのだが
素敵な庭や三助さんの存在、そしてご主人のお人柄など
トータルで4ケロリンばっちりのホクホク銭湯だ。


東京定番の富士山ペンキ絵ではなくモザイクタイルのアート、湯船は奥に並ぶ


このモザイク絵には好みが分かれるだろう・・・すっきりライトグリーン系の浴室
450円の入浴料金とは別に「ながしも」と言って、
400円の追加料金を払えば「ながし 斉藤湯」と書かれた木札が渡され
カランの上のところに置いておくと三助さんはそれを目標に登場する訳だ。
この日は既に帝国湯でかなりホッコリしてきたので、
温まるといってもほとんど形だけで
いつ来てくださるのか三助さんの登場をワクワクしながら待ちわびる。
湯船から上がり自分で身体を流していたら三助さん登場、
なんと浴室奥の釜場の扉が開いての参上だ。
「こんにちは、よろしくお願いします」と、
お互いに挨拶を交わし「これですか?」とたちばなさんが
アモーレのビオレを手にし彼持参の使い込まれた垢すりに馴染ませる。
その時 アモーレ持参のケロリン垢すりを見て、
「珍しいねぇ〜 良いねぇ」と言ってくれてちょっと嬉しい気分。
日本テレビの撮影スタッフは、この時とばかりにカメラを回し始める。
帝国湯で三助さんの為に洗い残しておいた背中を、
慣れた手さばきで磨き上げていくたちばなさんは
あっという間に洗い上げそこからはマッサージタイム。
背中にアモーレ持参のタオルを掛けて、
肩・首・背中・腰・腕を順に丹念かつ優しく揉み解していく。
富山から来られた話や、大阪の銭湯には石川・富山出身の方が多い話。
気候の話やアモーレのカメラを見て、
近頃は何もかも便利になりましたなぁ〜
ってな話を和やかに交わしていくうちに時間はどんどん過ぎていく。
聞いた話ではトータル10分から15分という事だったが、
他に「ながし」を頼まれている方が居ないせいか
たっぷり30分ほどかけてながしてくださった。
最後にセルフタイマーで記念写真をとり、
お互いにお礼を言って素晴らしい流しタイムは終了。
「今が汗も流れず最高の季節」と三助さん的にはベストなようだが、
さすがに30分は湯冷めかげんで、即 湯船に飛び込むことに。

これが三助さんの目印となる木札だ!
お元気そうなので心配は無かろうが、
いつまでも元気で頑張っていただきたいと心から思う素敵な笑顔。
三助さんも素晴らしいが、その文化を現代まで継承し
現役として迎えている斉藤湯さんも素晴らしいと思う。

湯上りは小粋な縁側で涼む・・・これぞ正に極楽



立派な錦鯉が暮れなずんだ庭のグリーンによく映える・・・これぞ美しき日本の風景
脱衣場も改装されてレトロ感は無いのだが、
寄席の案内やちらし・アンケート用紙などからもご主人のサービス精神が伺われる。
最後にフロントでご主人と言葉を交わすうちに
こちらも長くなってしまったが、
「バーテンダーって色んな職業の中で、最も素晴らしい仕事のひとつですね」と、
これまた泣かせるお言葉を頂戴し、またまた嬉しい気分。
ブルックスブラザーズのボタンダウンを着こなすご主人と一緒に
フロント前で記念撮影をして斉藤湯に別れを告げる。


サービス精神&絵心もある斉藤さんに「入浴来服・斉藤湯」の絵をいただきニッコリ
外はもう、すっかり暗くなり
似合ってるかどうかは別としてイルミネーションが煌く斉藤湯。
またお邪魔します! お元気で、ありがとう!!


東京都荒川区東日暮里6−59−2