Amore八木の Cocktail 風薫る季節篇


バーテンダー Amore 八木 のオリジナル カクテル
風薫る季節篇

The skilled cocktail facing directions

桜花舞う季節を過ぎると 野や山には、様々な草花が咲き乱れ
夏の草いきれとは違う 爽やかで情緒ある‘風の季節’が訪れます。
ホテル アンビエント堂島にて バーテンダー業を再開しましたので この際、
柳緑花紅の候にふさわしい 薫り高いき逸品たちをご紹介しましょう。
ただし 19世紀末にフランスの芸術家に愛されてやまなかった美酒 アブサン
流れをくむ パスティス系のお酒を使うものがほとんどなので
パンパースちゃんなドリンカーには この崇高なる薫りと酔いの美世界
理解しうる処では無い領域に存在するのかも知れません。


Pasitis hight noon &
pernod julep

 

1, l'Oassis(ロアジス・・フランス語の「オアシス」、S・ランボーのレストランも有名)

ペルノ 40ml
ブルーキュラソー10ml
フレッシュ ミント リーフ20枚程度

以上の材料をクラッシュアイスと共にブレンダーにかけワイングラスに注ぎ
トニックウオーター15mlを注ぎ軽くステア する

細いストロー(あれば ブルー系)2本を刺し ミントの葉を飾りすすめる。

2、Pastis high noon(コートダジュールの昼下がりのイメージ)

パスティス(お好みで・・・私はペルノを使用) 1/3
アリーゼ(パッションフルーツ リキュール) 1/3
お水(お好みのミネラルでも鉄管ビールでも・・・) 1/3

以上の材料を氷と共によく冷してタンブラーやゴブレットなどですすめる。
ちなみに 私は、シェークします。

3、Alpain road(フレンチアルプスの牧草帯に続く路、緑の植物と風 牧場の恵み・・・)

ペルノ 40ml
グリーン ミント リキュール 15ml
牛乳 60ml

以上の材料を氷の入ったタンブラーに注ぎステアしてよく冷す(私はシェーク)。

4、La Terazza( ラ テラーサ・E ヘミングウェイ著 老人と海に登場するBAR(パブ)のイメージ)

ハバナクラブ 3Y  30ml
スーズ 15ml
パスティス 1tsp
オレンジ ジュース45ml
レモン ジュース 10ml
シュガー 1tsp
シェークしてクラッシュアイスを詰めたピルスナー グラスなどに注ぎストローを添える。

5、Psatis Jurep(ミントジュレップのパスティス版)

レシピはミントジュレップに順ずるので省略するが、パスティスを楽しむための
最上の呑み方の1つと考える。
ビジュアル、風味、清涼感・・・あらゆる意味で世界中のBARで提供される事を望むドリンクである。

6、Road Star(初夏のワインディングロードを駆け抜ける時に薫り高い高原の風を受けるイメージ)

ペルノ 30ml
ウオッカ 20ml
グリーン ミント リキュール 10ml

以上の材料をハードシェークしてよく冷えたカクテルグラスに注ぐ

7、Madam Alkaloid(妖艶で毒のある世紀末的な美しさの ご婦人のイメージ)

リレ ルージュ 40ml
ディタ ライチリキュール 10ml
パスティス 10ml
ホワイト ミント リキュール 1/2tsp
シャルトリューズ EVE 1/2tsp

氷と共にステアしてカクテルグラスに注ぎ レモンピールを搾りかけてすすめる。

志を持ち歴史やアートに心魅かれる バーテンダーにとって
アブサン(パスティス)とは、
憧れと恐れ そして神秘性を秘めた 不思議な魅力のをもつ美酒
なのである。
多くのバーテンダーは その扱いの難しさから(アニスの薫りが日本人には抵抗がある方が多い)
敬遠されがちな酒であるが‘伝説のパスティス使い’Amore 八木なら大丈夫!


普通のバーではあまり消費量は多くない 難しいリキュール達も Amore 八木の
手に掛かればご機嫌なカクテルに生まれ変わるので或る!

パスティスについての粋な台詞

ご存知 映画「TAXI 3]での ひとコマ・・・
今回は シルベスタ スタローン扮する スパイ風の追われる男を乗せて
疾走する TGV の横を TAXI が抜いていくシーン・・・
やわら コンソールパネル下のカバーが開くと 例のスイッチ類。
その中のひとつをON すると・・・ニトロ キットか ジェット タービンにでも接続したかのような
ゆらゆらと高温たなびくエクゾースト!
ロケットのようなすさまじい加速に‘スパイ風 ’の頬は震え 身体はバックシートへ押し付けられる。
「す 凄いな・・・燃料は何だ!?」・・・と問いかける
すると主人公のダニエル、してやったりの表情で振り返り・・・「パスティス です!」
「ダチが BAR やってるもんでねぇ・・・分けてもらってるんですよ!」
「お客さんも飲りますか!?」・・・「えっ 遠慮しとこう・・・」


梅田 紀伊国屋前での「TAXI 3」実車&杜人
(携帯のカメラ〜プリント・・・なデータにつき画像の悪いのはご容赦の程を。)

いかにもマルセーユの土地柄を踏まえた お洒落なフレンチギャグである。
ストーリー性からの必然など 全く無視しながら ただ ひたすらに ハイパー406タクシーのかっこ良さを追求する
超お馬鹿ギャグ満載映画で有るが、所々にこだわった演出がセンス良く?ちりばめられ
そこが また たまらなく愛おしい・・・私が大好きな映画です。

そして風薫るカクテルは、Mojito 7 BAR 誕生へと昇華しました。


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