Amore 八木の酒落徒然

5月は現在2話掲載中!

2006年5月28日の日記

じゃんじゃん横丁・天竜湯・ダービー・四天王寺


通天閣をバックにお腹一杯でご機嫌兄弟

今年の春は、スッキリしない天気が続く。

休みの日くらい晴れてくれても良いのに・・・って、ほんと‘春’でっせ。

天気が良くないので、遊びのスケジュールもパッとせず、
何となくディープ大阪に向かって1日のスタート・・・とは言え、もう昼前。
お腹もすいたし、串カツでも行こか・・・子供たちは大賛成。

パーク温泉に後ろ髪を引かれながら、最近の行きつけの店へ。
大繁盛の串かつ屋の向かいで、静かに営業しているこの店(名前知らない)は、
メニューが豊富で、ビールも安い。
私は‘アボカド’の塩がお気に入り。
ヤングコーンや竹の子など、気の利いた野菜ものも多く脂肪肝な中年には有難い・・・
「ほんなら カツ食うなよ」・・・ごもっとも。


大阪人たる物、新世界で串カツ頬張って大きくなるのが常識?

お腹も膨れたことで、次は温泉・これ お決まり。

ちょっと前に発見して感激した天竜湯に、どうしても彼らを連れて行きたかったので
素敵な4ケロリンに向かう。


オゾンの力で爽やかな入浴・・・最高やね!

天竜湯の詳しいレポートは、番台から4ケロリンへ進んで頂くとして、
お腹もホッコリ、身体もスッキリ、次の目的地は四天王寺だ。

かねてよりの疑問で、大阪のことを何で‘浪速’って言うんやろ?
・・・皆さん、知ってますか?

深夜に入った大阪王将で、メニューの横にあった読み物にその謎の答えが記されていた。
詳しい話をここで書いてしまうと、読者を甘やかしてしまう事になるので、
大阪人として、気になる方は王将でチェックされたし。

・・・で、上町台地に在る大阪の歴史そのものな四天王寺に行った記憶の無い私は、
崇高なる大阪人として、訪れない訳にはいかなかったのだ。

だが・・・ふと、時計を見れば3時16分、日本ダービーの発走が迫っていた。

メイショウサムソンの勝利に揺るがぬ自信があった私は、
崇高なる大阪人になる前にほんの少しのレジャー人を楽しむ事に。

友人で競馬好きなモリッチョにTEL。
サムソンの単勝(何故か3,8倍という美味しい倍率)と3連複を少々購入依頼し四天王寺に到着。

ご利益あってか?見事 メイショウサムソン2冠達成!
ほんの少しの勝ちだけど、久しぶりに購入した馬券が的中するのは気持いいものだ。

後は、崇高なる大阪人親子として立派に御参りを済ませ家路へと向かう。


持ち上げてみて、重いと・・・、軽いと良い人・・・思わぬ重さに苦笑する子供たち。

自分の‘良くなりたい所を、なぜるんやで’・・・「お父さん、見んといてや」・・・は杜人、
最後に手を合わせる詠人。

結局 朝から晩まで、スッキリしない春の休日は
い い感じな‘平和’さと共に終りました。



2006年5月3・4日の日記


子供達の船釣りデビュー&大阪最南端の銭湯


船酔いから目覚めたモルト&初めから元気一杯エイト

釣りは大好きなのだが、岸壁からの五目小物釣りしかした事の無い彼らに
ようやく船釣りを経験させてやることが出来た。

大阪最南?の漁港(恐らく)谷川のもう一つ南にある、大川港に‘岡田丸’という仕立て船を尋ねた。
8年ほど前に一度お世話になったこの船の岡田さんは、
商売っ気が無く のんびり子供たちを連れて船釣りを楽しむには持って来いだ。

朝5時出航という事で、現場にて1泊するしかない為
5月3日は大川へ向かう道すがらと、その夜を楽しむ為に費やした。

Michikenさんの HPでチェック済みの大阪最南端銭湯‘樽井温泉’を
先ずの第一目標としスタート。
高速を降り樽井駅近くに差し掛かる頃にはお腹の鳴り出す杜人(稀代の寿司好き)。
彼を喜ばせるべく地元で発見した‘すし いろは’に入る。


水槽の中のサザエなどを見せてくれるご主人の手の動きに見入る子供たち。

‘フカの酢味噌’など子供たち初体験の肴や様々な地元産ネタのお寿司を
お腹一杯ご馳走になり、その頃には優しいご主人ともすっかり仲良しに・・・。
近所の名所旧跡を案内してくださる前に1枚記念撮影。

天気の良いお昼に食べる‘地元すし’は最高!
案内頂いた山の井遺跡

  そして このおすし屋さんからすぐ近くにある‘大阪最南端銭湯’が樽井温泉だ。

    
とっても綺麗で気持ち良かった大阪最南端銭湯
大阪府泉南市樽井4−25−32

地元の優しさに触れ、素敵な温泉に漬かり気分は最高!
さぁ いよいよ大川漁港に向かうぞ!

あんまりゆっくりしたので 大川に着いたのは、夕刻ちかくなっていた。
大川茶屋という茶店の駐車場の奥に車を停めて、今夜はここで車中一泊だ。

テーブル&椅子をセットしバーベキューの準備に取り掛かる。
そして カペラワゴンのシートをフルフラットに・・・そう眠たくなったらすぐに寝るため・・・
明朝はなんせ4時起きやもん。


‘炉端大将’の上には鶏&ポテトバター

5月の気温ほど激しく変化するのは無いだろう・・・って位、昼は夏・夜は冬!
風邪ひきの子供達も心配だが、それにしても冷えるゼ!

明日早いという事で8時頃には車に入った子供達だが、相変わらず喧嘩ばかりで嫌になる。
こっちは三日月を肴に 群馬泉‘淡雪草’を燗して愉しんでるのに・・・。


涼しげに光る5月の月下、淡雪草は燗酒として(本来冷酒用)愉しまれその生涯を終えた。

またしても眼の堅い詠人は車から起きて来て一緒に夜の防波堤を散歩。
夜光虫のキラメキを初めて体験し、彼も眼も輝く。

明日は良い天気で、楽しい釣りが出来ます様に!

・・・で気持ちよく眠るはずが、一晩中詠人の咳に切れる杜人。
風邪がこじれないように毛布を見張る役目や口に手をやり杜人に咳が直撃しない様に
する為に、寝たような気がしない釣り前夜・・・あぁ しんど!

5月4日 いよいよ船釣りデビュー!?

ほとんど寝たような気がしない車中泊だったが、朝4時いよいよその時に向けて始動。
大川茶屋でカップラーメン&お湯を購入し、急ぎ早に朝食&撤収。

約9年ぶりの岡田さんとの再会だが、相変わらずの素っ気無さ。
いかにも船頭といった赤黒く日焼けした顔に深々と刻み込まれた皺は、
いくらか増えたようにも見える。

岡田丸に乗り込んだ子供たちは、初めて接する無愛想な人種に困惑気味。
空もどんより曇り気味。

ポイントに到着し第一投・・・いきなり‘ガツン’と結構なアタリ、
引き上げれば25センチ級のガシラだ。
うーん 今日は中々いい感じかも?と思ったとたん「上げて〜」とポイント移動を告げる
岡田船長の声・・・どうやら彼にはアタリは無かったらしい。

ポイント移動し釣り始めるが、今度はうんともすんとも・・・
杜人の竿も出して釣り始めるがそちらも・・・

そして そんな移動&静けさを何度か繰り返すうち杜人に異変が・・・そう 船酔いである。
船酔いする私が持っていた 予備の酔い止めを飲ませるが、早起きもこたえてか ついにダウン。

詠人は詠人で生け簀に嵌って泣き出してしまう始末。
いつの間にやら兄弟二人揃って、舳先インでお寝んね。


8時半になれば〜バク酔兄弟、釣りどころでは・・・。

「何でや 釣れへん・・・おらん筈や無いのに」・・・とボヤくのは9年前と変わらずの岡田さん。
でも紀伊水道の海が‘枯れ’て来てるのは確かなようで、
5月というのに大量に浮遊するクラゲにもげんなり・・・ほんま魚が居ない雰囲気バリバリ。
枯れてる上に乗合船などは、どんどん客引きし少なくなった魚を取り合う。
友が島周辺の海は、悪循環に嵌ってる様だ。

あんまり船釣りデビューの楽しさをお伝え出来なくて残念なのだが、
船酔いしてない詠人は、こちょこちょ遊びまわって楽しんでるようだ。


私の釣った‘天然真鯛’を手にピース&岡田さんの釣った‘天然真鯛’をタモで運ぶ詠人

2回目の酔い止めを飲んで復活した杜人も釣りには飽きたようで
ただ単に気持ち良く晴れ渡ってきた空の下、景色と空気を楽しむ
それはそれで彼らにとっても 結構良いもんである。

勿論 ボデガス レイ フェルナンド カスティージャの冷えた FINO を飲みながら
釣りは楽しくない訳が無い・・・私には。


復活の笑顔・・・とまでは行かずトロンとした眼で微笑む杜人

結局 ほとんど船釣りを楽しんだのは私だけで、
彼らが本当に楽しめる日は もうちょい先のようである。


当日の釣果・・・岡田さんが釣ったのも頂いた。

本日の釣果&調理
  紀州産 天然真鯛(チャリコ) 大2尾、小5尾
姿造り・焼霜造り・塩焼き
  友が島産 天然カサゴ(ガシラ)大2尾、小7尾
姿造り・唐揚げ
  紀伊水道産 天然ベラ 大4尾、小12尾
塩焼き
  全部まぜこぜ  十数尾
ブイヤベース

その夜は横腰の激痛に耐えながら(実はアモーレも生け簀に嵌った)
こんな料理を作ったのである。
大ちゃん&彼女や元嫁も招いて、魚は総て みんなで美味しく食べました。