Amore 八木の酒落徒然


2007年10月の日記


第9回 ディスクゴルフ日本オープンで小豆島へ


小豆島オリーブ公園、絶景スタジアムに子供たちの力こぶも盛り上がる。

今年5月から嵌ってしまったディスクゴルフ。

その集大成であり最高のステージを求めて、はるばる小豆島までやって来た。

前日から泊まりに来ていた子供たちと、朝6時に起きて
彼らには初めてとなる新幹線で岡山まで向かう。


岡山までは新幹線、岡山港からは高速船で小豆島をめざす。

タクシー〜新幹線〜バス〜高速船と様々な交通機関を利用し、
ようやく小豆島土庄に到着し、そこからはレンタカーだ。

レンタカーで先ず向かったのが、この日宿泊する‘ホテル’OASSISだ。

「お父さん、今日はホテルに泊まれるんやんなぁ」と期待が膨らむ子供たちの想いとは裏腹に、
我々を待っていたのは「ほんまにココ?」・・・ん〜、民宿ちがうん?と思ってしまうような
1階のカフェレストラン横に設けられた自宅玄関的エントランスの'ホテル’だった。

先に送っておいた荷物を取りに部屋に入ると、
そのまんま民宿な畳の部屋が現れ「何か騙されたみたい」感タップリの子供たちのため息が痛い。
「しゃーないやん、めっちゃ安いねんから・・・」

それよりも今日は忙しい・・・さぁ、小豆島を楽しもう〜と
最初に訪れたのが世界一狭い海峡‘土渕海峡’。



初めて目にするオリーブの木と、そこに実ったオリーブの実を見つけ
小豆島気分が一気に盛り上がる。
‘認定書’受け取り気分も上々、さぁ・・・次のお楽しみは本命のディスクゴルフだ。

第9回ディスクゴルフ日本オープンが開催される、リゾートホテル オリビアンには、
この大会で初めてお披露目される、自慢のディスクゴルフコースが・・・。


土曜日はプロのラウンド初日と、その後アマも含めて練習会が予定されおり
その時なら最高に美しいディスクゴルフコースで子供たちも投げられるだろう・・・。

プロのプレーに感嘆しながら大会本部前のゴールバスケットに向けて、
アプローチやパットの練習をしながら時間を待つが
それまでの悪天候や難コースの影響かプロのラウンドが送れ中々練習会が始まらない。

今日は子供たちとの小豆島観光もあるので、
ゆっくりここでディスクゴルフに時間を裂くことが出来ない。

ハラハラしながら、練習会スタートの合図を待つが
一向にその気配が無いので、ヒーローディスクの新保さんに
「空いてるホールで練習していいですか?」
・・・と尋ねると「プロが廻り終わったホールから順次どうぞ」という事で、
喜び勇みながら「日本一美しいディスクゴルフコース」に向かう。


瀬戸内海をバックに投げ下ろす事の出来る美しいコースに感激。

まず向かったのはクラブハウス横の4番ホール、
「おぉ〜」・・・思わず息を呑むようなビューティフルなコースが我々を迎えてくれた。


本部前のディスクマン、パット練習の詠人、綺麗に整備されたグリーン上で。

難コースに苦労しながらも雄大な自然が美しいコースには気持ちも晴れ晴れ!

本番でも苦労した6番のティー、張り切って投げていた〜その30分後にはメタボ杜人は、きついアップダウンに↓

エントリーしているのは私だけだが、僅かの時間でも子供たちもこの美しいコースで
思いっきりディスクを投げる喜びを噛みしめさせよう!と早速投げる。

・・・しかし、その美しさとは裏腹に何と難しいコース設定か?
今現在の私たちの技術ではパーをとる事自体が至難の業・・・明日の本番が思いやられる。

最高に気持ちいいこのコースで、もっと投げたかったが
この日は予定している観光などがあり後ろ髪引かれながら次を目指す。

続いて向かったのが小豆島オリーブ公園
よく似た名前の施設に間違えて訪れ、ココのことを尋ねたが
おそらく毎日毎日 何十人もの人に同じ事を聞かれてるんやろなぁ・・・と思うくらい、
よく似た名前の施設が僅か300メートルほどのところにあるのだ。


初めてのオリーブ収穫に、張り切りまくる子供たち。

その収穫は任務なのか?オリーブの品種名は「ミッション」、収穫したオリーブの代りにもらえるオリーブオイル。

ここは日本の地中海地方?神殿やアテナ像など異国情緒が楽しい。

予約していた‘オリーブ収穫体験’や‘オリーブアイス’などを楽しみ、
見晴らしのいいふれあい広場を散策&遊んで
もう一つのお楽しみである‘海の見える温泉露天風呂’へ。

海を見渡せる最高のロケーションなのだが、
お湯や設備のクォリティー・ホスピタリティーは今一で
入場 禁止のはずの刺青客も興ざめさしてくれた。

まぁ 初めての収穫や妙に美味しいオリーブアイスなど、
子供達は大満足で小豆島オリーブ公園を後にする。

そして土庄に戻りホテル?周辺で夕餉の場所を選定すべく散策するが、
中々安くて美味しそうな店に行き当たらない。

仕方なく?(杜人は大喜びだが)回転すしの店に入ったが、
だらしない接客や、小奇麗とはお世辞にも言えないおばはんたちが
カウンター内で嫌々寿司作ってますムードが溢れ、思わず「出よ!」。

そして予算的にはかなり不安だが、美味しそうな天ぷら専門店に入る。

日本シリーズ初戦の息詰まるようなダルビッシュと川上の投手戦をテレビ観戦しながら、
ビールと共に美味しい天ぷらに舌鼓、子供たちも可愛がって貰い大満足。


いかにも・・・な雰囲気の天ぷら屋、意外とリーズナブル?

気分良くホテルに戻り仕上げの一杯を完結すべく1Fのカフェレストランへ。

ワインが呑みたかったのだが、何とワインを置いていないそうな・・・
「いつも近くの酒屋さんに電話して持って来てもらってるんです」と奥さん、
「いやいや、そしたら自分で選びに行ってきます」と、その酒屋さんに向かう。

訪れた酒屋さん、意外と言えば失礼だが中々の品揃え。

ワインもかなりの充実振りで嬉しい誤算〜ご主人お薦めの‘プランシポテ ド ローランジュ’をいただき、
ふと目に付いたミニチュアボトルの中から古いLANGS発見。
‘ウィスキー特級’時代の古いウィスキーは、腰のなくなった現在のそれに比べ
はるかにモルトの風味が生き生きとしていて旨いケースが多い。

「だいぶ 液面減ってるから、安く分けてもらえる?」と、
半ば確信犯的な質問をして、ありがたく250円でお譲り戴いた。


高級感漂うホテルの一室では、オリーブオイルを楽しむ子供たちとアル中オヤジ。

ホテル?1Fに戻りラザニヤなどをアテに赤ワインで乾杯、
子供たちにまたしても強奪され仕方なくパフェを注文・・・お前らはこっち食べとけ!
天ぷら屋の支払いが心配だったので思いっきり食べてない分、
お腹のほうは満たされていなかったからだ。

部屋に戻りフランスパンと、今日ゲットしたオリーブオイルを楽しみながら一杯。
そして先ほどゲットしたスコッチLANGSを、
・・・っやっぱり!ハハハ・・・旨いぜ!

思わず「ウィスキー〜が、お好きでしょ〜」と上機嫌で口ずさむと、
詠人がなんと「ええ そちらも お好きでしょ〜」とアドリブで歌いだし
一同大爆笑!!

小豆島の初日は、こうして和やかに終わるのでした・・・。

 

10月28日(日) 日本オープン当日


いよいよ日本オープンの朝を迎えた。

すがすがしく晴れ渡った小豆島の朝、ホテルの朝食前に
向かいの役場駐車場で子供たちとキャッチ&スローを楽しむ。

ボリュームタップリの朝食を済ませお勘定・・・12000円〜安い!
前夜のラザニアやデザートの料金も含めてなので、これは素晴らしく助かる。


大会本部前

アマチュア アドバンス部門でエントリーしたが、
最初のラウンドは(午前)関西オープンで一緒に廻ったことのある西井君や篠崎さんとスタート。

コースの美しさは際立っているが、風の強さと傾斜のきつさが
下手くそディスクゴルファーを容赦なくいたぶる。

いきなり最初のホールでボギー、そしてダブル・トリプル・・・

もともとコース戦略やスコアメーキングなど頭にない素人ゴルファー、
安易にチャレンジし どんどんデラックスなスコアを記録していく。

良いところの一つもなかった午前中、参加者中最低の66と言うスコアでホールアウト。
元来午前中苦手人間ながら情けない数字である。

終わったことは仕方ない(だから進歩がない)ので、
お腹も空いたのでオリビアンのレストランでランチタイムだ。


こんな気持ちイイ海辺のテラスでランチを頂く・・・もちろんビールも

大会側が用意していただいた関係者貸切のレストラン。
気持ち良さげなテラスがあるのに誰も利用していない・・・何故?
ウェイターに使って良いかと尋ねると、もちろんOK・・・で 早速オープンランチ。

あたりを見渡しても誰も飲んでないが私はビールで乾杯。
スコアはともかく気持ち良い事が最優先、巻き返しの午後お為にもガソリンが必要だ。

さて午後のラウンド、私と同グループは皆さんおじいちゃん。
シニア・レジェンドのプレーヤーの皆さんだ。

「・・・という事は最下位争い?やばい、頑張らなあかん」

・・・の気持ちと裏腹にいきなりデラックススコアでスタート。
スタート前の練習では、良いのが投げられたのに・・・何でや!?

コツコツと繋いでつないでスコアを崩さない皆様〜自爆する俺。
どうみても俺のほうが飛んでるが、スコアは皆さんが上・・・益々ヤバイ。

そしてガソリンが効いてきたか?そろそろ調子が出てきた(遅い)。

ラスト3ホールとなる投げ下ろしのアイランドホール9番、
多くのプロプレーヤーをも飲み込んだ魔のホールだ。

午前中はサイドワインダーで場外ホームランだったので、
今回は一番信頼の置けるDXクラッシック ロックを選択しハイザー気味にスロー。

ディスクは真っ直ぐにゴールへ向かい、1.5メートル横に着地。
一緒に廻っているお爺ちゃん達から感嘆の声が上がる。

そう、この日初めてのバーディー、そして唯一の思い出か。


せっかくなので記念撮影、爺ちゃんたちは次のホールへ。

エンジンの掛かりが遅く気付けば最後のホール、きっちりと?ボギーで上がり
初めての日本オープンのラウンドが終了した。


最終ホールで子供たちと・・・・&、大会本部前でチャンピオンの梶山 学 選手と

ディスクゴルフが終わると、やっぱり温泉。
オリビアンの露天風呂をいただいた。


思い出のオリーブポーズで小豆島フィナーレへ

帰りの高速船の出発時間を1時間勘違いし、船は既に岡山へ・・・
仕方なくとろいフェリーに乗ることに。


その前に夕やけの港で記念撮影

夕暮れの土庄港から岡山に向けてフェリーはゆっくりと進む。
潮風を浴びながらビールを飲み‘新漬けオリーブ’をつまむ・・・美味い!
子供たちにも食べられるあっさり味で、小豆島旬の味を堪能した。


岡山行きフェリーのデッキで。

岡山に着いたときにはすっかりと日は暮れ、心なしか帰り道が寂しい。
岡山駅で晩ご飯のお弁当を購入、新幹線の中で味わった。

最高のロケーションでプレーできた喜び、子供たちとの楽しい思い出。
小豆島も忘れられない場所となった。

呆れるほどの遅筆日記・・・完