初秋の嵐電小旅行と京都BAR逆めぐり
車折神社カラーのプラットホームを発車する‘嵐電’
今年の春に杜人と二人で訪れた車折神社で、
「商売繁盛」などの祈願と厄払いをして以降
なんだか運気の流れが変って来たように思うので
半年後のこの日 小雨降る京都の街を、車折さんへのお礼も含めて一人旅した。
そう言えば嵐山には何度か行ったことがあるが、
嵐電には乗った記憶がないので
一人という事もあり車ではなく電車&タクシーを選択。
まずは阪急で四条大宮へ向かい、そこから嵐山方面へ嵐電に乗り込む。
おかげさまで・・・嵐電 開業100年!、四条大宮発嵐山行き電車
子供のように一番前に陣取り、カメラ片手にええ歳しながらもワクワク。
激ゆる感や横揺れ感は阪堺電車に譲るものの、
京都の街並みを縫うように走る嵐電の風情も中々だ。
途中幅60cm有るか無いかのプラットホームが車道の真ん中にある駅や、
交差点に掛かってるようなデンジャラス駅など独特の存在感を楽しめる。
出発進行直後&電車専用線路から路面電車に切り替わる瞬間
住宅街をあらかた通り過ぎると、神社仏閣が多く見られるようになれば嵐山に近くなったという事。
約15分ほどで目的の車折神社駅に到着。
小雨が杜を濡らし、神社の赤がより一層深く鮮やかになっている。
太秦映画村の看板が・・・、そして車折神社駅〜そう、駅ごと神社なアプローチ!
祝日だが雨のせいかひっそりとした車折神社、
本殿へ上がる厄払い(5000円からOK)の申し込みもすんなり。
お礼を書いた祈念神石をお返ししてから、神主さんに導かれ本殿へ。
今回は新米修行中も一緒で、2人体制のデラックス?厄払いだ。
前回は神主さんの祈祷中に撮影してたら杜人に、
「お父さん お祈り中に撮影はアカンのんちがうん」とたしなめられたのと
今回はもう一人の目があるので撮影断念。
お礼と祈願に集中することとした。
しっとりと小雨で鮮やかさを増した車折さんの鳥居・本殿・パワーストーン!
自分のお払いが済んだら、Mojito 7 BAR 商売繁盛と
杜人の「家庭円満・学業成就」を護摩木に書き込み さらにお参り。
Mojito 7 BAR がお客さんで賑わい、
さらに営業中に元ヨメから杜人ともめてる電話が掛かって来ないように祈ったのだ。
さぁ お勤めは終わった・・・これから酒ラッシュだぁ!
お祈りを済ませ気分もスッキリしたら、四条大宮へもどりワイングロッサリーへ。
取り置きしておいてもらったメッチャ旨いらしい、
クレマン ド ジュラをもらいがてら店主のマサキコちゃんの顔も久しぶりに拝みに・・・
次にはアグリコールラムの本場・マルティニーク人が営む、
カリブサンドの店が在る京都御所南側へ。
まずは定番「ティポンシュ」・・・甘い、カリブサンドはチキンのカレー味をチョイス・・・旨い
残念ながら店主はおらずスタッフのシホちゃんと
マルティニークの話に花を咲かせながら、昼過ぎからビール・ティポンシュ
またビール〜パンチ(ラムリキュール)2種類・ネイソン2003年を飲み干す。
カリブチキン、漬けラムのビンが並ぶカウンターとシホちゃん、ネイソン シングルカスク2003
いきなり昼間からラム&リキュールの世界から始めてしまったが、
ルート的には仕方ない・・・お次は銭湯・桜湯だ。
近いはずだがシホちゃんも場所がわからない様子だったので、
流しのタクシーに乗り 老ドライバーと二人で
ナビに翻弄されながら、あぁでもない こうでもないと何とか到着。
申し訳ないと、上がったメーター分はサービスしてくださった。
午後4時前 暖簾は出ていないがOKの桜湯
「四時半開店なので 、まだお湯たまり切ってないし、
シャワーの出が悪いし・・・なんやかんやアカンけど
・・・まぁ女の人はもう入っるんで・・・それでも良ければ」と伺いもちろんOK!
目前には福知山の櫻湯と同じような木のロッカー&ガラス扉、
そして中にも上にも柳行李の四角い籠。
う〜ん、これだけで充分満足・・・たまりません。
涙もののロッカー&柳行李、湯上りにはちゃんと暖簾が
京都らしい長細い浴室では、ご主人が懸命にあちらこちらを拭きあげている。
奥さんに聞いた話では、行李の修理も自らなさるそうな・・・素晴らしきかな!
湯上りサッパリ・・・続きましては八坂神社ほど近く、
石塀小路にあるしぇりーくらぶへ。
極細路地のエントランス、上部にこじんまりと「石塀小路」と
アルテミス時代の弟子であり、しぇりーくらぶの店長でもある益子は不在だが
京都店には可愛いくせにヴェネンシアドール日本一のみっちゃんが居る。
ゆったり安心して明るいうちからシェリーを楽しもう!
天六の路地とは大違い・・・石塀小路に素敵なエントランス
その前に 風呂上りで喉がからから・・・、先ずはラムネ割りのレブヒートからはじめる。
シェリーの炭酸割りがレブヒート、ここではラムネで
マンサニージャのアテを頼んだら、赤万願寺のマリネを出してくれた鈴木シェフ
カイジャのマンサニージャから始まり、
パサーダ・フィノアモンティヤード・アモンティヤードと段々濃く
そして量もダブル化してハイペースに酔っ払いの境地へ突き進む。
度胸満点の切れ味あるヴェネンシア
何せ明るく可愛い上に度胸が座っている岸本 美智子さん、
バーマンには辛口なAmore 八木も安心して杯を重ねご機嫌でチェック。
・・・7770円・・・ええ感じで縁起よろしいなぁと、
レシートを掲げてもらいもう1枚・・・はい、酔っ払いです。
七にはこだわるAmore 八木に7フィーバー!
明るいうちから飲み始め、しかもラムやリキュールからスタート。
最後には友人の営むワインバー「コート デ ブラン」に行く予定だが、
3年前の12月に伺い帽子を忘れお預かりしていただいている
老舗中の老舗BAR「元禄」さんに向かう事に。
大正時代から京都の、いや日本の洋酒文化の先鋒として
海外からのVIP達も多数訪れた一見さんお断りの名店だ。
洋酒博物館なみの元禄さんで、ウニクムを
シェリーをタップリいただいたばかりなので、
ここではロイヤルロッホナガーのハイボールでリセット。
さらにマニアックな苦味酒ウニクムストレートで仕上げ、
預かっていただいていた帽子を受け取り最後の店へ向かう。
コート デ ブランは、元キシベ印刷。
その2階・3階の住居はずっと以前からレストラン並みのキッチンや、
そこらのレストラン脱帽のワインセラーを備えていたが
とうとう趣味が高じまくってワインバーを開店してしまった。
しかも1階も2階もそれぞれ独立したワインバーがある、
超変態マニアックな姿に進化していた。
最後は旨い白ワインが飲みたいと思っていたら、
ムルソーを1本開けてもらった。
でも・・・・
もう完全に酔っ払い・・・
どんな話をしたのかも、支払いしたのかも記憶は完全消失。
・・・てな訳で、写真も無し。
可愛らしい娘さんに会わせてもらった事だけは覚えてるが・・・。
初秋の京都 小雨そぼ降る中から始まった小旅行。
やはり酒の呑み方というものを、きちんとしなければ申し訳ない。
お酒の神様・・・ごめんなさい!