アモーレ八木の湯の峯・白浜温泉の旅2013

女神の湯 (奥熊野温泉)


いわゆるところの美人湯だが・・・


キャンプ場内につくられた温泉・女神の湯

2013年最初の温泉は、阪和道を田辺で降り
311号線を熊野本宮へと向かうルート・・・いわゆる中辺路にある温泉だ。
アイリスパークオートキャンプ場の中にある。

とあるサイトでは抜群の泉質で掛け流しと書かれていたので訪問したが、
残念ながら趣きも何も無い浴室・浴槽に
思いっきり蛇の目のユ〜メ〜ジンな循環湯であった。

掛け湯したとたんに感じるヌルヌルは、
いかにも強めのアルカリ泉で美人湯系の温泉である事は判る。
温めのユ〜メ〜ジン湯に浸かると、いばらくは
このヌルヌル感を楽しめるのだが
やはり循環の定めで鮮度は薄く感覚も長続きしない。


ユ〜メ〜ジンの滝&アモーレの八木、雑木林の中にあるので眺望は・・・

「飲用の適応症」とありながら「のめません」は・・・ユ〜メ〜ジン故


まぁ でも 2時間半走って最初に入った温泉なので、
それなりに気分爽快にはなったので ま ええか?

ホームページは

川湯温泉 千人風呂


ここはいったい、お風呂なのかプールなのか・・・?


川原の広いスペース湧き出る巨大温泉?

川湯温泉の存在を知らない方はほとんどいないだろう有名な温泉で、
そのシンボルがここ千人風呂だ。

地元の方々が秋から春にかけて設営する、
準天然露天温泉と言ったところか。

もちろん川の水を引き込み、川底から自噴する温泉と混ざるので
素材としては天然温泉なのだが、あえて「準」と呼ぶのは何故か?
そう もうここはお風呂ではなく、
冬場にファミリーで川遊びが出来る準天然プールと呼ぶに相応しいからだ。


この見事なまでに海水浴場チックなアプローチ

この千人風呂の看板周辺だけが温かい

銭湯・温泉をこよなく愛す俺はもちろん風呂仕度。
本来タオルが湯に浸かるなど許せる所業ではないのだが、
ふり○ンは俺だけで他は皆水着。

なんじゃ この アウェー感!

挙句の果てには浮き輪やらイルカのフロートやらビーチボールやら・・・
ガキどもをあやすアホ親だらけで風情もクソもない。


千人風呂の更衣室、女子はこちらへ・・・確実に湯冷めして不機嫌になります

ここも どこぞのサイトではフルマークの評価だったが、
Amore 八木は多めに見積もっても2ケロリンです。

湯の峯温泉 旅館あづまやの家族湯


やはり素晴しい・でもちっちゃすぎ〜


民宿料金で泊まり、お風呂だけ旅館のをいただく

昨年に引き続き訪問した湯の峯温泉。

今回はあの「つぼ湯」で一番風呂を味わいたい!
と、積年の(1年やけど)想い募っての再訪である。

旅館あづまやのほうは完全に予算オーバーだが、
民宿のほうは1泊2食で正月も変らず8千円なのでOK。

料理も美味いし(評判はあくまで評判)、旅館のほうのお風呂も全部入れるし。

民宿にチェックインして最初に向かったのが、
この貸切湯である家族風呂だ。

込み合う時間になる前に是非!と思って入ったが、
結局この後も使われてる様子は無かった。


タタミ半畳あるかないかの極小サイズ

サイズはちっさいが さっきの川湯の千人風呂とは違い、
濃厚な湯の峯のお湯を独り占めできる幸せ。
木造りの浴室内で浸かっては上がり、冷ましては浴びる。
この温泉幸せ時間を存分に楽しめる小宇宙!

湯の峯温泉の穴場中の穴場かも!?

湯の峯温泉 旅館あづまやの露天風呂


趣向をこらしたデザインの露天風呂だが・・・


後ろは川を挟んで湯の峯の薬師堂、バチあたる?

旅館あずまやの二湯めは露天風呂へ、
何やら有名な方の設計らしく趣のある石庭&日本庭園風。

庭木の手入れもされていて美しい。

だが温まらない。

90度くらいある湯この宿の源泉温度からして、
ちょっと考えられない温さでこりゃあかん・・・。


美しい・・・けど、温まらん

これは早々に撤退、サービス3ケロリン。

湯の峯温泉 旅館あづまやの内湯


こちらの内湯もグッドデザイン


高野槙がふんだに使われた渋き内湯

旨いと評判の夕食前に、もうひとっ風呂と、
ここあづまや自慢の内湯・槙風呂に。

木のぬくもりを存分に味わえる浴室内は「渋い」の一言。


天井まで高野槙をふんだんに、飲泉は青竹の器で湯味わう

とりあえず客が引いたのでいつものポーズで

しかし しかしである!

日本の秘湯を守る会の旅館が、いったいどうなってんねん!
ここの湯も温いのだ。

これも雰囲気・・・サービスで3ケロリン。

湯の峯温泉 旅館あづまやの家族湯アゲイン

ちっちゃいけどチョロチョロと源泉は流れてるので、
この家族風呂だけは温まる。

ダメダメの中でかすかな希望、そう穴場中の穴場だ。

湯の峯温泉 民宿あづまやの内湯


ついに出ました、1ケロリン


メンテナンス・国語力ともに1ケロリン

評判の夕食にガッカリして、地下に在る内湯へ向かうが
階段の手前に意味不明な立て札が・・・

仕方なく何か食べなおそうと、熊野本宮近くへ車を走らせるが
あったはずのコンビニも夜には全て閉店。
自販機でビールだけ買って湯の峯に戻り、
お薬師さん前の売店でするめ買って部屋に戻る。

そして頃合いを見計らってフロントに電話し、
ようやく温かい湯がチョロチョロ出るようになりました・・・
という事で風呂に向かったが

先客の親子連れ2人曰く
「ここんところを(湯口)いろんなもんでほじくってたら、
10分前から出てきはじまました」って!
あづまや!何言うとんねん、この親子のお蔭やないか!

しかし こっちは更にぬるい。
しかもほじくって出てきたヘドロだらけ・・・これもあかん。

部屋に帰って、やけ酒喰らいましたわ。

湯の峯温泉 つぼ湯


やったぜ・一番湯!


念願を〜 気合で叶えた湯の峯の〜 つぼ湯は後から入るべかりけれ〜

気合だ 気合だ 気合だ〜!!!

朝5時20分起床・10分で用意完了・出発だぁ〜!

すると他の部屋からも何やら物音が・・・
あかん チンタラしてたらライバルに先を越される〜

と 歩いて2分の距離をセリカで10秒足らずに短縮し、
券売り場の最前列を確保する。


正月の朝5時半過ぎ、冷えない訳が無い冬の山奥

Amore 八木が陣取って、10分もしないちに2組目が並ぶ。
そして発券の6時になると7組の順番待ちが出来た。

この時点では「ふふふふふふふふ・・・」完全に優越感。

そして朝6前に、発券・見事一番札をゲット!
まだまだ暗い古道をつぼ湯へ向かう。


これが神聖なるつぼ湯一番風呂のエントランスだ!

ファーストショットは露出不足でなんや判らん

92度の源泉一晩流れっぱなしはさすがに・・・

少々熱いお湯は大丈夫なAmore 八木も、
さすがにこれには参った。

写真は水道管からドバドバに埋めまくってるところだが、
ヴァージンつぼ湯は無色透明だった。
これは管理人も知らなかったので、ここは自慢できるが
はっきり言って自己満足だけで皆さんにはお薦めできません。

なんせ寒い寒い正月の山奥、
浸かりたいけど熱過ぎて浸かれないので水ミックスの掛け湯を繰り返す。
開湯1800年の凄味を、もろに身体で受け止めるのだ。

そう その神妙な儀式を繰り返すこと15分(つぼ湯は30分交代の貸切)
ようやく入れる温度になる頃には湯の色はブルーグレーに変化。

厳しいけれども心底温まるには、10分もあれば充分だ。


ようやくちゃんと入れる頃にはお時間が、遠くの空がようやく白みかける

当然ながら湯筒にはまだ誰も・・・

2013年の温泉初め、念願は叶えたが修行の道は険しいぞ。
厳しいのに苦手な俺は、今回4,5ケロリンに減点しちゃお。

湯の峯温泉 民宿あづまやの内湯


ヘドロ無ければ5ケロリン?


ようやくちゃんと入れた民宿の内湯

やっぱり温泉旅行は1泊朝食でええわ!
評判倒れの夕食よりも、定番朝食のほうがよっぽどマシでした。

そして昨夜のリベンジを・・・
温泉宿に泊まりに来て、この朝 この内湯がアカンかったら
ほんまにシャレにならんとこやったけど
昨夜の粋狂で打たれ強い親子達のおかげで、
一夜明けての朝風呂は快適に入れた。

湯の中にはもはや湯の花とは言いがたいヘドロが踊るが、
なるべくかき回さないように入浴。
本来の湯の峯のお湯をようやく堪能できた。


陽に照らされると、やはりかすかなグレー

しかし ここ あづまや
前にも述べたが「日本の陽等を守る会」メンバーの温泉宿。

チェックアウトの際に「温泉を管理してる湯守りの方は?」と尋ねると、
「温泉はあそこからどんどん出てきますから」・・・やって。
やはり「湯守り」という概念を持ち合わせていないようで、残念至極。

えびね温泉


ロケーションも泉質も穏やかなデザイン温泉


入口にはチャーミングな看板がお出迎え

湯の峯を出て白浜を素通りして目指したのは、
日置川中流にあるえびね温泉だ。

長閑な山あいにある温泉だが日置川畔にあるため、
目の前の眺望が広がり花咲く季節が楽しみである。

湯の峯や白浜の硫黄がっつんでは無いものの、
アルカリ単純泉はそれはそれで良いものがある。

和歌山県の温泉協会のサイトには、
掲示用泉質名「硫黄泉」とあるが硫黄臭は全く無い。
さらに言えばあと1℃・・・冬場は加温していただきたい。


日置川を望むナイスな眺望、浴室内も品良くデザインされている

柔らかなお湯は癒されるが、もう1℃高い方が・・・苦労して設営した実写版5ケロリン

浴槽と天井がリンクするデザインはすっきりしていてグー、あと3ヶ月で見頃か梅ノ木

湯上りに茹でたての枝豆つまんで川の眺めを楽しみ、
完全に浮世離れした気分を味わえる田舎温泉。
俺は結構気に入ってます。

えびね温泉

椿温泉 はなの湯


源泉風呂独り占めなら桶もうひとつ!


道の駅というせわしないお風呂だが、源泉はグー!

本当は旅館「冨貴」の展望風呂を目指して向かったが、
電話を掛けても出ない・・・なんと廃業してしまっていたのだ。

やむなくこちらに入湯したが、
道の駅というワサワサしたロケーションにも拘わらず
お風呂のほうは空いていて前半は貸しきり状態だった。


小さいが高野槙のお風呂に32度の低温アルカリ源泉が掛け流される

加温された主浴槽で温まり、温い源泉で癒される。
いつの間にかホヤ〜っとだらけてしまい、
大事な記録が詰まったカメラを置き忘れてしまったほどだ。


中身の真贋はともかくシャンプー・リンスはTSUBAKIでした

白浜に2泊以上されるなら少し足を伸ばして、
椿温泉のお湯にふれるのも宜しいかと。

白浜温泉 松乃湯


観光客はほとんど無し しかも白浜一番


この外観からは想像しがたい鄙びた温泉共同湯

写真では青と白のコントラストで(これ自体が南紀白浜奈良では)
よく判りにくいのだが、鄙びている・・・じつにええ感じに。

昨年訪問した網の湯と双璧をなす、
白浜随一の泉質を誇るのがこの松乃湯だ。


ちょうどこの5日が今年の初営業!

あいにく椿温泉にお風呂用カメラを忘れてしまい、
気もそぞろにさっとしか入らなかったが間違いない・・・文句なしに一番のお風呂だ。

お客はオールジモティー&オールオジィ!
濃厚な塩味と硫黄香がパンチある、白浜らしいお湯で
カランはあるが水のみという硬派ぶり。

もう堪りまへんわ〜 お母ちゃん〜!


光り輝く湯とオジイの背中、素敵すぎます!

ほんでまたオジイたちはポリ袋大・・・いわゆるゴミ袋に
水道水を貯めまくって、この熱い湯に湯煎し始めるではないか!
そう 写真の水色の湯桶が、ゴミ袋の口元固定場所。

「何をしてますのん」と尋ねると
「水しか出んから、水道水温めてるねん」

なるほど、この濃い塩泉では湯上りが確かにべたつく、
さすがに冷水を浴びて上がる勇気も体力も失っているオジイ達
なかなかやるじゃないか!

あ〜ん また泣けてきた〜 お婆ちゃ〜ん!!

ほんとはもっともっと長居して、オジイと語らいたかったが
俺の大事なお風呂カメラを取り戻しに椿温泉まで走らなアカンねん・・・
ゴメンな、松乃湯のオジイ様方。

白浜温泉 ラフォーレ南紀白浜の展望風呂


素晴しい眺望を活かしたい!


ご覧の通り白浜ほぼ全景一望のロケーション

アカンねんな〜 リゾートホテルにお風呂造らせたら・・・

俺にデザインさせたらホンマにピカイチのん造るのに!
と 思わず白浜湾に向けて叫びたくなってしまう残念さだ。

悪くない 悪くないんやで〜 一般人には・・・。
でもここは白浜やし、中途半端な温泉やったら恥ずかしいのよラフォーレはん。

白浜らしい泉質などまるで感じることの出来ない、
大量加水・加温・循環・ろ過湯は味も素っ気も無い。

無駄に広い主浴槽や、座ると空の一部しか見えない露天風呂。
変化と遊び心と開放と・・・
お風呂大好きのAmore 八木が一泊で
夕方と早朝の2回しか入らなかったという珍しい事実を、
重く受け止めて頂きたい。
「知るか〜」(関係者談)


ちゃうよ〜 これやったら丘の上に建ってる意味無いよ〜

白浜温泉 白良湯


白浜らしさ一番の共同湯


夏は大賑わい・・・白良浜直結の温泉共同湯

白砂が美しい白良浜、そのためか真冬でも天気の良い日は
キレイに碧く煌くのが白浜の売りものだろう。
Amore 八木は真冬が大の苦手で、気がつけば2年連続で来てしまいました。


真新しいNew白良湯は2階建てで、お風呂は2階にある

白浜らしい硫黄泉を堪能しながら窓を開けて夜風が頬を撫でてたら〜

さすがに冬場の夜は観光客の姿もほとんど無く、
さすがの白良湯もゆったりとこの湯を堪能できる。
奥だけ少し深さがあってゆとりある適温地帯で、
窓を開けて夜風を楽しんでたら
ジモティーだろうか?問答無用で閉められた。

そう ここは温泉地の共同湯、
生活のためにご利用される地元客優先は仕方なし。
今日はこのへんにしといたろ〜。

白浜温泉 崎の湯


白浜のシンボルは年々観光ずれし・・・


・・・とは言えやはり訪れたい崎の湯

白浜に崎の湯あり〜
行ったことは無くてもみんなが知ってる名物温泉だが、
年々観光ナイズされカメラチェックされるは
危険地帯は無くなるは・・・と淋しくなってくる。

ここにはそんなもん何も要らんのよ、
ダイナミック イズ ベスト!
まぁ世知辛いこのご時勢、そうも言っておれないのだろうが・・・。


崎の湯に行った時は是非この根元のスポットへ・・・86℃が流れてきます

夏場にはちょい厳しいが、冬場には是非この根っこの
源泉が流れてくるブルーの深みに行って欲しい。
集積物が色んな表情を見せる奇岩を見るも良し、
海側の軟弱な観光客どもを見下ろすも良し。

ただし86℃が上滑りしながら流れ込んで来るので、
絶えずシンクロの如く水面下でクールにかき回し続ける必要がある。

そして温まりまくったら先端の岩を越え・・・
決してお薦めしているわけでは無いですが、
もともとはもうちょい先まで行けて
温泉と海水が入り混じる絶妙ゾーンが存在したのだ。

きっとこんな場所が生命誕生の瞬間を迎えたに違いないと、
思わず一人うなずくミネラルの坩堝を堪能せずにどうするの?

そして今年も男は黙って岩を越え、ミネラルゾーンで涼をとる。

せっかく崎の湯に来たんやから・・・


mojito7 BAR オープンの2009年・初風呂はここ崎の湯だった!

2013年1月4・5日 13種・16入湯で、ごっつあんです。