Amore 八木の酒落徒然


2007年2月12日の日記


日本の誇り 金閣舎利殿 船岡温泉


春の陽射しに輝き、水面までも美しい金閣

罰当たりな前日の行いに懺悔したかのように、
この日は日本の誇る歴史的建造物の威光にあやかり
綺麗な心を取り戻すべく京都に向かった。

「日本一の銭湯」との呼び声の高い、京都市北区にある船岡温泉が
この日のメーンイベントである。

杜人の誕生日は建国記念日で毎年お休み・・・
しかも今年は日曜日だったため、この月曜日に振り替え休日となったのがこれ幸い。
朝一番に三国そばで腹ごしらえをして、名神をぶっ飛ばした。

事前のリサーチで「日曜は朝風呂」・・・との情報を信じて
早々に京都入りしたにも拘らず、月曜日ということをすっかり忘れていたので
予定していた銭湯は総てアウトで、
がっくし・・・仕方なくと言えば失礼だが、
仁左衛門の湯に向かう事にした。

桂にある天然温泉施設だが、桂と言えば松尾大社のすぐ近く。
お参りしないわけには行かず、先ず参拝から。


参拝とは名ばかり・・・お目当てはやはり‘樽うらない’

先ずは心を清めてから、仁左衛門の湯に入浴。
早春の陽射しが煌き、ヌルチュルの温泉で気持ちよく癒される。


露天風呂の梅の花が、春の訪れを確かに告げる。

ホッコリ温まったら、プーちゃんで京都の町をオープンドライブ。
昼の12時を過ぎる頃には、暑い位の日差しが降り注ぎ、とにかく気持ちいい。

それにしても京都の町は古くて美しいものが数多く残る、
もちろん銭湯もその一つで、あちらこちらに‘宮仕事’を施された門構えの銭湯などに出会う。


銭湯名は忘れたが、こんな門構えの素敵銭湯が・・・

只今のところ44歳の私・・・でも実は金閣 初めて。
人混み嫌い・拝観料大嫌い・・・という事もあり、この歳になって初めて拝む
金閣舎利殿に、ちょっぴりワクワク・・・子供連れじゃなかったら、そのまま無かったかも?

でも行ってみれば結局ところてん式に押し出されあっという間に終わり・・・
・・・というのを予想していたが、嬉しい方に裏切られました。


見事ですねぇ・・・綺麗ですねぇ・・・見えた瞬間思わず「うぉ〜」っとのけ反ってしまいます。

日陰側も輝く見事な金箔、人としての大切な心がけ・・・五用心。

気の利いた入場券は舎利殿の護符として、立派な記念品になるし
400円の拝観料は、お値打ち感すら覚える。
まぁ こんな庵を建てた方々には、そんな下世話な事など関係ないか。

たっぷりお腹も空いたので、ラーメン屋さんでお昼ご飯。
店名は、これまた忘れたが(歳!)京都では有名店みたいで、
子供たちは大満足、私はもうちょい・・・。


あっさり派の詠人とコッテリ派の杜人

お腹も膨れて、さぁいよいよ「日本一の銭湯」、
「キング オフ 風呂屋」・・・などと呼ばれる船岡温泉に行こう!


威風堂々たる構えのエントランス。

のっけから完全ノックアウトの温中親父と魔童たち。

料理旅館を前進とするゴージャス極まりない建物に施された、
完璧な宮仕事の数々。
そして情緒溢れる庭を拝みながら、しみじみ幸せを感じる露天風呂。
さらに最新設備の、至れり尽くせり浴槽の皆様・・・。

どこを切っても「極上」印の金太郎飴のような銭湯だ。

お風呂の詳しいレポートは、5ケロリンのコーナーで
じっくりとさせてもらう事にして、
とにかく日本人たる物、一度はこの暖簾をくぐり、
時間の流れと、さようならをして、和のDNAを解き放とうではないか!

すっかりシビレまくり、フヤケまくったオヤジと魔童たちは
短い春の陽のあるうちにと大阪へ向けて家路に就くが、
やはり休日の京都・・・混みますわ、かなわんけど。

大阪に戻ると、すっかり真っ暗、お腹もすっかりカランカラン。
家で料理するのもしんどいので、結局この日は総て外食。

詠人のリクエスト‘おでん’と、杜人のリクエスト‘お寿司’を
一挙にクリアするのが、親父の腕の見せ所。

天満‘こまいち’の宴にて、
今も輝く歴史の素敵旅・・・おしまい。

P・S  2月11日の夜 杜人12歳のお祝い


お蔭様で杜人は12歳に・・・この春から中学生です。

 

2007年2月11日の日記

 
Amore 八木 死す?


あいつもとうとう逝ってしまったか・・・・?


高校時代からの親友、吉田と諏訪と私の3人が集まり、
まるで昔のように箕面の山を攻めに行った。

当時はバイクでの‘攻め’だったが、時は流れ
3人とも大人になり?車での‘攻め’を行った。


いつもお世話になっているミルコート前。

朝10時にミルコート駐車場に集合し、
猿天〜山荘 間の激走を敢行した後、北摂霊園に眠る私の母の墓参りをして、
ついでと言っては罰当たりだが、車の少ない霊園内を自慢の愛車で駆け抜けた。


八木家の墓参り・・・写真だけ見れば私の墓参りのようにも・・・


シトロエン、メルセデス、プジョーのヨーロッパ車揃い踏み。

元来 車・バイク好きの仲間なので、偶然というより必然的にヨーロッパ車ばかり。

シトロエン・メルセデス・プジョーの3台を駆り、
いい歳こきながら、子供の様に、愛車でワインディングを攻め
その姿をカメラに収めた。


シャープなシルエットが美しいエグザンティアV6、中央で顔を変形してるオヤジさえ居なければ・・・

先ずは吉田のシトロエン エグザンティアV6、
特注マフラーの野太いサウンドは、エレガントなボディーラインに似つかわしくなく、
箕面の山奥に乾いたエグゾーストノートを轟かせる。

独特の柔らかく粘る足回りから生まれるフルバンクで、
ホイールが接地しそうなほど攻める吉田。

V6パワーでアクセルを踏み込むと、
白煙を上げながらのホイールスピンを・・・しかしオーバーなアクションほど
スピードに乗ったコーナリングとは行かず、
「馬鹿や・・・タイヤの無駄遣い」・・・ポツリと呟く諏訪。


迫力ある肉感ボディーの300E-24V、この車にはワインディングは可愛そうだ。

続いて諏訪のメルセデス300Eー24V。
端正なセダンにスポーツエンジンを搭載するモデルだが、
タイトなヘアピンを攻めるには、重いボディーから来る
アンダーステアは否めない。

やはりアウトバーンのような、ハイウェイを豪快に飛ばすのがお似合いだ。


開放感と小気味いいハンドリング、しなやかなサス・・・でも上りはしんどいプーちゃん。

そしてご存知、我がプーちゃん。
コンパクトボディーに1.9リットルのエンジンパワーは、
下りラインや、普段乗りには十分なのだが、
上りのコーナー攻めには、やはりアンダーパワーは否めない。

パワーの問題より、ミッションの問題が大きく
MT車なら適切なシフトを選択し、十分な回転数をキープできるのだが、
信頼性に欠けるドイツ製ミッションと、経年劣化による
デリケートさは、ガンガン シフトチェンジ(ATだが)をする勇気は起こらない。

下りはとにかくご機嫌なのだが・・・。


聖なる山の神の怒りか、突然の吹雪に下山を決意する事に。

そうこうするうち、冬山の天気は変わりやすく、
にわかに吹雪きだしたので、ハードインプレッションミーティングは、お開きに。

今日は、この辺にしといたろ・・・と、中年ガキオヤジ達は
走りなれた箕面の山を降り、解散したのであった。

この日は杜人の誕生日・・・12歳になりました。