Amore 八木の酒落徒然


2006年8月夏休みの日記


質志鍾乳洞公園・八木の花火&ツリーハウス・
トロッコ列車の小旅行


キレイでゆったり、京都の丹波自然運動公園のプールはGOOD!

今年は8月13・14・15 の3日間、子供たちとの夏休みを京都で過ごした。

京都といっても「おいでやす・・・」な、祇園界隈でのお遊びとは程遠く、
自然タップリの瑞穂町・南丹・亀岡・嵯峨野を楽しんだ。

先ずは例年通り、亡き母の命日に墓参りを済ませ、
そのまま箕面から能勢、そして京都へと入る山道コース。

今回の最初の目的地、質志鍾乳洞公園を目指しワインディンゴロードを走るが、
体調不十分の詠人は、車酔いでダウン。
・・・でも、園部の薬局で酔い止めを買って飲ませると効き目はすぐに現れ、
現場に着く前には完全復活。

今夜のバーベキューは、何を食べる・・・に、鶏肉!と、元気に答え一安心。
スーパー松本で仕入れ&ドライアイスGETで、クーラーボックス内の冷気確保もOK!

そして やって来た質志鍾乳洞公園は、峠の小さな渓谷を利用した、急傾斜の自然公園。
アップダウンのきつさは、運動不足の43過ぎ男には堪えるロケーションだ。


豊かな森に包まれた鍾乳洞のそばに行くだけで、かなり‘ひんやり’気持いい。

杉木立の中のテントサイトに今夜の宿舎を設営し、
ディナー会場?のセッティングを一通り済ませたら「京都唯一の鍾乳洞」に向かう。
此処には‘野ぶきの五滝’と呼ばれる滝もあるのだが、
渇水状態に近いようなので見送り、そのままメイン会場へ直行だ。

暑さ極まるお盆の昼でも入り口の温度計は17度以下、
中に入ると今まで暑い中の作業で身体に纏わり付いていた汗は、
あっという間に消え、正に爽快な天然冷蔵チャンバーに皆ご機嫌である。


竪穴式の鍾乳洞は全面手すりの階段を下っていく・・・意外に近い最終地点。

謎めく洞窟の中、滴る水滴は癒しの味・・・外に出て一緒に探検したお姉ちゃんとパチリ。

規模は小さいが初めての地底探検とクール&サラサラツアーは、
とても気持ち良かったので、鍾乳洞入り口のオッチャンに
「今夜キャンプで泊まりやけど、明日もまた入れるかな?」と尋ねたら、
「それは無理や、またお金払って・・・」と言われ、明朝の訪問は諦めた。


チビッコひろばのシーソーで戯れる子供たち。

子供達が遊んでいる間に、こちらはディナーのスタンバイ。
最近バーベキューといっても、メッキリ‘牛肉の焼肉’を食べなくなった。

ほとんどの場合 ‘刺身’、‘あえ物’、‘魚’、‘鶏か豚’のパターンが多いが、
この日もそんな感じで、カツオの刺身から始まり、
焼き物は、ささみ、手羽先、さんま干物、もやしと椎茸のホイル焼・・・etc、
育ち盛りの子供達とのメニューとすれば結構ヘルシー過ぎかも。


イワタニの‘炉端大将’は、小規模アウトドアで大いに機動性を発揮するグッドアイテム。
シャワーを浴びてからおやすみまで、ずっと裸で気持ちいい!

お腹も一杯、辺りも真っ暗&何も無い・・・、
カブトやクワガタを狙うような樹液の木も無いこのキャンプ場。
明日の遊びパワーをタップリと充電すべく、この夜は9時過ぎにおやすみです。

8月14日(土) は、恒例‘八木’の花火大会へ向けて

朝は早起きをして‘ニジマス釣り’をすることになっていたのだが、
いくら起こせど悪ガキどもは起きる気配は無し・・・ならば43歳の悪ガキ一人で戦場へと向かう。

渓流釣りの仕掛けは準備万端だった筈?だが、ウッカリ‘ガン玉’(おもり)を忘れてしまった。
仕方なくハゼ釣りの仕掛けで挑むこととしたが、針の形状が違うと喰いはしても中々乗らない。

空腹の虹鱒を釣るのに大した餌などは要らず、ご飯粒で事足りるのだが
ハゼ針でニジマスを釣り上げるには結構忍耐が要るもので、
ヒットする数の3〜4分の1程しか取り込めない。
‘おかず’の3匹をゲット(いや、泥棒といった方が正確か?)したところでお開きにした。

ハヤシライスの朝食を済ませ、歯磨きをしたら、せっせとキャンプの撤収作業。
夏の1日をタップリと遊ぶためには‘時は金なり’である。

あと2日分の冷気を確保するためスーパー松本に向かうが、まだ開店前。
園部の道の駅から昨年・一昨年と続けて訪問した‘スプリングス日吉’に電話したが
こちらも開店前・・・と、その時目に入ったのが‘丹波自然運動公園’のプールのちらし。

「なかなか、良さそうやん!」と一同・・・決定!このプールに行こう。
・・・と ようやく開店した松本に向かい冷気確保&買出し。
そして訪れた丹波自然運動公園は広々とした敷地に様々な運動施設が用意され、
ゆっくり1日 いい空気のもと、運動三昧の楽しさが味わえそうだ。


造波プールで子供達にジャンプのタイミングを教えるお兄ちゃん&波のプールで戯れる悪ガキ


天気は最高、午前中のプールは空いてて最高、自然タップリ最高!

プールの事故が色々報道され、益々 規則&規則・・・で、注意しまくり・笛吹きまくりの監視員・・・
「プールって楽しいところやったのと違うん?」て、ついつい首をかしげる処が多くなり、
しらけムードのプール全盛の中、ここは良いですよ!絶対。

せせらぎプール・造波プール・スリル満点のスライダー・・・etc
きれいな景色に囲まれた楽しいプールは、忘れかけてたプールの面白さを再認識させてくれた。

お昼もまわり お腹も空いたことなので、今夜の宿泊地‘七谷川野外活動センター’へ向かう。

今夜のお泊りはテントではなく‘ツリーハウス’という、鬼太郎のおうち風な?簡易宿泊施設だ。


アウトドアには持って来いの‘アメリカン ポップコーン’

今朝ゲットした虹鱒やししゃもなど・・・あっさりヘルシーなBBQに
冷やしうどんが加わったおやじメニューの昼ごはんで腹ごしらえをしたら
八木の花火会場へと向かう。


道沿いで発見した黒毛和牛の飼育舎で可愛いメス牛にペロペロされて迷惑そうで本当は嬉しい子供たち。

大まかな行動予定だけをしっかり決めて、それ以外は自由な楽しみ方が出来るのは
車での旅行ならでわで、この日は美味しそうな?黒毛和牛の飼育舎を訪れた。

ここにいる牛たちは総て雌牛で、普段から荒っぽい雄たちとは別々に飼育されているそうだ。
こちらとしてはその方が有難い・・・やっぱり3歳の処女牛に勝るお肉は無いから・・・
・・・って、さすがにニジマスみたいに行くわけ無いのに・・・当たり前!


亀岡の‘出雲さん’で何をお願いするのかアンポンタン杜人


出雲さんなのだが‘お伊勢さん’な夫婦岩が・・・漆喰の蔵で土蔵破りのポーズ!

神社を見ると簡単にはやり過ごせない我々は‘出雲参り’を済ませ、
花火大会会場の‘良い場所確保’に向かった。

いつもの事ながら 当日の昼2時半過ぎに行ってベストポジションをゲットできる!
この‘のんびり感’が何と言っても魅力だ。
メインステージ斜め前の一段上がった最前列に、キャンピングチェアーや
銀シートにくるんだ‘松本冷気’使用の発泡スチロール クーラーを置き、
(中身は、ビール・スパークリング酒・ジュース・保冷剤・ドライアイス)
セッティング完了!

これで完璧な視界確保と、冷たいドリンクが約束されたわけだ。


八木の駅前にて。

南丹の町をドライブすると、忽然と現れた噂の‘ジョニー’こと男前豆腐店の工場。


男の背中で語る子供達と、気合一発のポーズ・・・でかい工場です!

にわかに花火大会への準備で慌しくなった八木の街中を買出しや散策でうろうろ・・・。
花火大会までは時間が有るものの、ギリギリに戻れば いつもの無料駐車場がヤバイ。
(勝手に薬局の駐車場の一番脱出しやすいところに停めてるだけ)
お腹は減っていないのだが、あまりの暑さに耐えかねて
杜人の希望通り、すし屋に入って一服することに。

まぁ 仕方ないと言えばそれまでだが、硬いシャリは塩分タップリ!
ゆっくり時間つぶしをするには、あまりに不味いので
ちょっと早いが会場へ向かう・・・こんな時に銭湯があれば言うこと無しなのだが・・・。

花火が始まるまでは、地元の演歌歌手やらヨサコイのショーが盛り上がることなく余興で始まるが
そんなショーの大トリを勤めたのは八木が生んだ歌姫‘多岐川 舞子’ショーだ。

なかなかの歌唱力としゃべりの上手さで、結構楽しませてくれた・・・ので
オフィシャルサイトにリンクしときました。


第60回の記念大会のプレリュードは歌謡ショーで盛り上がる。

子供たちは夜店でお楽しみの間、私は一杯やりながらウトウト・・・早く始まらへんかなぁ・・・。

でも いざ花火大会が始まると、やっぱり凄いぞ八木の花火!
町長さん?の点火した花火が水面を走り、対岸の土手に見事に浮かび上がる。
「ようこそ 八木の花火大会へ」の見事な花火文字。
一気に会場は盛り上がり、さすがに記念大会・・・派手なスターマインが連発で夜空を染める。

残念ながらカメラのバッテリーが切れたので、今年は撮影できなかったので
去年の花火で辛抱してね・・・。

花火のラストは見ることは出来なかったが、やっぱり良い花火大会です。

詠人がお腹減ったと言うので、何故かこの日2件目のすし屋へ(お盆なので開いてる店が無い)。
心無い店主に結構 ボッタくられ、寂しい気持になって、ツリーハウスが待つ七谷川野外活動センターに戻る。

明日は この旅のラスト「トロッコ電車」が待っている・・・さぁ、おやすみ。

8月15日 トロッコ列車で行く、嵯峨野小旅行


渡月橋下の堰を歩いて渡るのは気持ち良いゼ!

七谷川野外活動センターのツリーハウスで朝を迎え、
‘マルちゃん麺ずくり・鶏がら醤油’の朝食を済ませると、
京都嵯峨野へと向かうトロッコ列車の旅へ為に撤収作業にとりかかる。


ツリーハウスの前でじゃれ合う子供たち&朝の木漏れ日を享けてカペラワゴンと。

列車の時刻を調べた上で亀岡のトロッコ駅に向かう道すがら、
ふと目に止まるヒマワリ畑に、思わず吸い寄せられる。


これぞ‘夏の色’ブルー・グリーン・イエローの3色が鮮やかだ。

こんなお楽しみが待ち受けるので、
トロッコ列車の発車時刻にホンのわずか遅れてしまった。
列車を1本遅らせて、嵯峨野4号(11時6分発)のオ-プンデッキを予約する事に。


信楽焼の狸が並ぶトロッコ亀岡駅

炎天下の露天駐車場は有料、しかも車の中には錦ちゃんズ&すまちゃんズ(錦華鳥)が居るので、
川沿いの鉄橋下・・・絶好の絶対日陰なパーキングポジション(タダ)に車を停める。

‘その時’の為に海水パンツに着替えさせて、 いざ 向かうはトロッコ列車で嵯峨野へ。


天気は最高・列車も最高!行くぞ〜!


オープンデッキのトロッコ列車に悪ガキ達も超ご機嫌!

キレイでよく整備された車両に駅・・・観光列車の本分を行く、この路線は素晴らしい。
がたごと・ガタゴト・・・揺れとサウンドを楽しみながら、
心地よい風と共に次々飛び込んでくる、爽快な景色。

トンネルまでもがお楽しみなミラクル列車に揺られ、
暫しの時間旅行を楽しむ。


ミラクル列車を引っ張るディーゼル機関車の先頭車両

なごりを惜しみつつ嵯峨野駅に到着&下車、
子供達も、もっと ずっと乗っていたそうだ。


往年の名車 D−51 と、ホイールのオブジェ前で‘V’ポーズの子供たち。

嵯峨野駅には‘デゴイチ’など、素敵な展示物も綺麗にディスプレーされ
列車の旅の付加価値を高め、お値打ち感がプラス。

別に目的がある訳ではないが、お盆の炎天下 渡月橋方面へとブラブラと歩き出す。


氷・燃料の八木兵商店(親戚では有りません)

うだる暑さの中、桂川にかかる渡月橋から150mほど下流に、落差60センチほどの堰があり、
一部の 観光客が、恐る恐る渡っているのが目に入る。

既に臨戦態勢バッチリの我々に躊躇う理由はまるで無く、一目散に桂川へ。

浅いとはいえ結構な水流で、うかつに居ると足元をすくわれそうだが
気持ちよさは格別・・・暑い中道路を歩く たくさんの観光客に
「これをやらんと、これを!」と呟きながら、ゆっくりと向こう岸を目指す。


涼やかに流れる桂川の堰は、夏の陽に輝く

その時間を慈しむように渡りきった後、ふと頭をよぎる松尾大社の御神水・・・。
せっかく近い事やし、一足伸ばしてお参りしよう!とバスに乗り込み松尾さんへ。

ひと通り御参りした後、境内奥の亀の御神水場へ向い、喉を潤す。
私はその先の小さな滝で修行風に見せかけたシャワータイム!これ、最高に気持ち良い!
(子供たちは、バチが当たりそうな気がして、ビビッてしない・・・気持ち良いのに・・・)


恒例の‘樽占い’は、今回もショボく・・・

お参りと御神水&修行風シャワーで、見も心もスッキリ爽快!
夏の京都のクソ暑さも、暫し忘れる杜の散歩を終えると、再び渡月橋へ。

お腹もペコペコなので昼ごはん・・・と行きたいが、何処もかしこも観光客狙いな
ボッタクリ メニューのオンパレードで入る気がしない。

桂川べりの茶店で、簡単に済ませ( くみ豆腐 500円は、予想外の旨さ!)、
デザートのアイスやカキ氷で、楽しんでもらうことに・・・。


青リンゴのカキ氷(詠人)と抹茶ミックスアイス(杜人)

冷たいご馳走を、さらに美味しく楽しむには・・・そう、桂川渡りAGAIN!
今度は、さらに時間と川の流れを慈しむ如く、さらに ゆっくり・ゆっくりと・・・。


夏の涼を楽しむ子供たち・・・最終的には、少し深くなった所を見つけて泳ぎだした詠人。

川から上がれば、別に何が有る訳ではないのが嵯峨野で、
お登りさんな観光客じゃない我々は(子供らは、何を買わせようか作戦を立てているが・・・)、
何となくブラブラとトロッコ嵯峨野駅に向かう。

最終の一つ前の嵯峨野13号(15:38発)に乗って、
再び揺れと振動のマジカルジャーニーを楽しみながら亀岡に向かう。


売り子のおばちゃんが売りにきたシャービットを楽しみながら。

さすがにシーズンで混み合うトロッコ列車・・・帰りの列車は、オープンデッキは取れなかったが、
行きしなの列と反対側を取ってくれていたので、両サイドの景色を満喫できた。
でも やっぱり終点に近付くと、にわかに名残惜しくなってくる。

16:01亀岡着で、とうとうトロッコの素敵な旅とお別れだ。
(翌日の新聞を見てビックリ!我々と行き違いにスタートした保津川下りの船が、
落石に合い少なからずの怪我人が出たそうな。)

この3日間の夏旅行、〆はやっぱり温泉だ!
・・・と、前から行きたかった、京都の錦湯に向かうが、
9号線に出た途端京都方面は渋滞で動かない。

祖先がサメかも知れない私は、渋滞にかかれば酸欠を起こし死にそうになる。
ナビは無いが自慢の人間GPSを頼りに逆方面へ向い、
山越えルートで京都市内入りを目指す・・・これが大失敗!

すぐに代わりの道が有る筈と踏んでの選択だったが、無い・無いのよそんな道。
とうとう高槻や枚方の山奥を経て長岡京の竹やぶに下りる羽目に。
所々 崖崩れで崩壊寸前の、超さみしい細道を一人(当然悪ガキどもは寝てる)寂しく、
くねくね進み、亀岡から京都市内まで70キロ近く走り、ようやく到着。

もう ヘトヘトになって訪れた錦湯・・・「ええやん」
見ただけで、俄然元気が蘇ってくるようだ。


錦湯のレポートは、写真をクリック

3日間のアウトドア生活で、少々熱中症気味の私には、お湯の浴槽よりも
水風呂が何よりのご馳走だ。

本当はもう1件、温泉ハシゴ(鶴の湯)をして帰る予定であったが、
さすがにグロッキー・・・これで切り上げ大阪へ。
帰る道すがら子供達の「楽しかった」って一言で、報われる私。

最後にマンション下で、プチ花火大会(線香花火)をして、おやすみです。