Amore 八木の酒落徒然

温泉篇へは
2009年1月の日記 C


温泉津温泉に憬れて・・・Amore 八木の島根温泉一人旅・旅情篇


はるばる益田まで〜田吾作のイカは凄かった!

「温泉津の薬師湯(湯元)は、日本温泉協会の
天然温泉の審査で最高評価の認定書を受章。

全国に僅か12箇所しかない「オール5」の評価を受けた、
自然湧出の本物のかけ流し湯の温泉です!
オール5は中国・四国地方では薬師湯だけです。」

この文章を何かの機会で目にした時に、ビ゙ビッと体に走った温泉電気。

それ以来 何か機会があれば温泉津温泉に行きたいという想いが、
自分の中でどんどん増幅していくのを感じていた。

右肩や鞭打ちの治療の意味合いもこめて、
折角休んでいる間に行こうと意を決し色々と研究・・・

温泉津にも行きたいが奥飛騨温泉郷にも行きたい、
体に効く島根の湯も良いが
心に効く冬の絶景露天風呂 奥飛騨温泉郷も捨てがたい。

結局両方言ってしまえという事で、
スタッドレス&アルミ4本セットUSEDをYahooオークションで1,7万で落札し装着。
異音のするフロントドライブシャフト周り&ハブ・ベアリングも交換し、
安全面での体勢を万全のものにし発車オーライ!
・・・幌の右側ストッパー以外はバッチリOKだ。

ETC深夜割引を利用するため深夜2時過ぎ出発、
450キロの道のりを闇にまぎれて走る。

幌の固定が右側だけ不完全・・・と言うよりダメなので、
閉めていても容赦なく室内に流れ込む真冬の冷気。
すきま風と言うには、あまりにダイレクトだ。

米子道の大山を超え現地は−3〜4度の世界だが、
想いの外雪は少なくこの時点ではあまりスタッドレスの威力は発揮されない。

走り疲れて温泉津温泉にたどり着いたのは午前6時半、
まだあたりは暗闇から開放されていない。
温泉津温泉の元湯が闇に浮かび上がる姿を見せた時には、
いかにも霊泉といった佇まいに嬉しくなる。


愛して止まない温泉共同浴場らしい元湯の外観

さっそく入湯・・・ひなびた 飾り気の無い脱衣場から、
石の階段を1歩下りた途端目の前に広がる褐色の異次元。
思わずにやりとしてしまうが、
ベテラン常連客のおっちゃんたちのムードに少し圧倒される。

その中には平田から毎週走ってくると言う方も居り
(平田からは100キロはあるでしょう)
恐るべし温泉津温泉パワーを実感する。

しかしながら熱い!
鉄分と塩分をしっかり含んだ褐色の湯は「ぬるい」方で46度、
普通のほうで48度・・・これは手ごわい。

さすがに48度のほうは30秒ほどでギブアップ、
常連さんもじっくり入る方は居らず
少し入っては上がり浴槽べりでのんびりおしゃべりをしながら
時々汲み湯で体に湯をかぶる・・・

小さな空間に霊泉ならではの雰囲気が立ちこめ、
身体の為に心の為に湯の力を求め足しげく通う客の想いが
ゆったりと流れる湯治の湯である。


こちらはモダンな薬師湯・・・素敵!

元湯を出たらすぐ前にある薬師湯へ、
こちらはモダンな洋館で古い温泉街に一際目立つ佇まいだ。

受付のおばさんが温泉の説明〜2階・3階の説明〜
コーヒーをサービスで飲める説明〜石見銀山をのぞむ景色の説明・・・
優しく丁寧にいろいろ教えてくださるのだが、
中々お風呂に向えない。

序文の説明は、ここのHPに堂々と書かれたものだが
どうやら元湯と薬師湯はライバル関係のようで鄙びた田舎の温泉にも拘らず
立派なHPを持ちお互いに対する意識の強さはすさまじい。

薬師湯を出て元湯の駐車場に停めた車に戻ると、
「下のお風呂に行きなさったん?車はそっちの駐車場に停めてください」
・・・?マジで〜ここにも入ったし、わずか10mやん。

元湯のおばちゃんとも仲良くしないといけないので、
何とか話題をすり替え話していると ついついポロリと
「下の湯はぬるいでしょ」

出た〜ライバル!

正直 薬師湯の温度のほうがピッタリ良いと思うが、
「そやなぁ・・・  でも人好き好きやし 」

「そら、そやなぁ」 ・・・少し引いた元湯のおばちゃん。

しかし濃厚な源泉2連発、−3度の気温は何処かに忘れるほど温まり
今日の予定を考える。

天気は最高なのでオープンドライブを楽しまないのも何だが、
逆に言えば天気が悪くなれば海がしけて
良い食材が上がらないので上手い魚を食べるなら今日!

と言う事で大田市駅前に車を置いて汽車で益田(もうすぐ山口県)を目指す、
今回の旅の目的の一つに 雑誌PEN1月号で掲載されていた居酒屋「田吾作」に行くためだ。

冬の山陰本線のイメージは、どこまでも暗く
寂しい色合いしか思い浮かべることは出来ないが、
この日は快晴!どこまでも晴れ渡り、どこまでも穏やかだ。


車窓から・・・手前の木々の色合いを見なければ、まるで夏空?(浜田エリア)

12時開店の田吾作さんに12時過ぎに到着、
なのに下足場には靴がいっぱい・・・えらい繁盛やん
& 誰も出迎えに来ない上どこへ進めば???
不安を抱きながら重厚な木の階段を下りると飾り気の無いカウンター。

晴れて気持ちイイが気温は−2度、
足元は板ばり・・・温泉パワーも2時間が限界で、足の冷えはとうとう・・・

だがカウンター下にはこたつのヒーター部分が雑然と置かれ、
どうやらこれで暖をとれと言うことらしい。

「大阪からPENを見てやって来ました」と告げると、
「それはそれは・・・はるばると、ありがとうございます」と女主人の岩崎さん。
飾り気の無い実直でやさしい女将さんで、
昼の開店から夜までずっと田吾作を切り盛りするエネルギッシュな方だ。


左は昨日のお豆腐、真ん中は突き出しのおから、右は今出来たばかりの豆腐

まずは燗酒を注文し、あては手作り豆腐。
しかし豆腐が冷たくて大きい・・・寒さに震えそうなボクちゃん ちょいヤバイ。
それを察してかは?だが岩崎さん、出来立ての温いのを出してくれた。
・・・これは美味い!凝縮した豆の風味がすがすがしく香り立ち幸せだ。

そして待望のイカ刺し身の登場。

どうやらオイラは大変ラッキーだったようで、
「ここ1週間は海がしけて、良いのが全然入らなかったんです。
今日は久しぶりに良いヤリイカが上がったので一番良い状態です。」

・・・ふふふ、どうよ! これがそのヤリイカ刺し身だ!


クリスタルに輝くヤリイカ・・・食べれば食べるほど旨みが増す不思議

エンペラやげその上側の軟骨が美味い!・・・そんな感覚は初めて。

ドカンと大盛りで一品が出てくるのは大の苦手だが、
新鮮極まりないヤリイカは朝まで日本海で泳ぎ
たった今 田吾作の流水生簀から上げられたばかり・・・一人で一杯軽く平らげた。


左はイカちゃんが元気に泳ぐ流水生簀、右は多彩な地魚が泳ぐ数々の生簀

肴も美味いが味噌汁も美味い、
いりこで出汁をとった田舎風の味噌汁は小芋となめたけの素朴なもの。
定食に出されていたものをお願いして頂戴した。


素朴なカウンターの中では出来たての豆腐、そして実直な岩崎さん。

美味い肴に杯は進み燗酒は4本目へ、
岩崎さんとも話しは盛り上がり次なるおすすめ魚‘さわら’へ。

たたきを進められたがサワラ愛の強い私は「皮だけあぶって」のリクエスト。
皮を引いた刺し身に皮炙りの刺し身などを盛り合わせていただき鰆の登場。


薄紅色を帯びた新鮮な鰆・・・とろける美味さです。

活けならではの弾ける食感と、脂の乗ったこの時期ならではの寒鰆たる甘みうま味!
生でもよし焼いてもよし、鍋でもよし・・・鰆ってほんとに美味い魚です。

さらに嬉しいのが 刺し身に引いた鰆の皮を炙って肴にと・・・
飛騨コンロに炭をいこして出していただいた〜これには感激!解ってらっしゃる〜


炭で炙る鰆の皮・・・それを塩でいただきながら また一杯!

そうこうするうちに今度は菜の花の天麩羅が・・・
「さっきのイカのあしらいです」と、岩崎さんが
そう クリスタルの横で黄緑に咲いていた菜の花が肴に変身して登場だ。

次には 下げられた飛騨コンロで下仁田葱を焼いて登場。

折角なので最後は味噌汁に是非入れて出して欲しいとおねだりした餅、
飛騨コンロでじっくり焼かれて仕上げのご馳走だ。


田舎汁に焼いた水餅・下仁田葱・・・至福のお雑煮完成!

昼間から至福のひと時をゆったりと過ごし席を立つ、
最後に玄関先で岩崎さんや「かかし」の作者のおばさんと記念撮影。


うららかな田舎の昼下がり、素朴で飾らない直球1本勝負の店の看板娘たちと

田吾作を出たら益田駅前繁華街のなかで営業する益田唯一の銭湯へ。
地下水だろうか湯の美しさは格別で、
常連客の近所の温泉施設よりもこっちのほうが断然良い・・・納得の湯質である。


可愛らしい看板、内部は質素ながら美しき湯が溢れる素敵空間だ。

帰りの汽車では爆睡モード、あやうく大田市を寝過ごしそうになった。
これも幸せなひと時の賜物か?

しかしながら 幸せモードはここまでで、
以降 トホホモードが連続する寂しい旅となる事をこのオヤジはまだ知らない。

この日の宿は楽天トラベルで見つけた激安旅館
地元の人でさえその存在を知らないひっそりとした宿である。

何度か経験したことがあるが、宿を訪れた時に
玄関はおろか灯りらしい明かりが点いてない。
予約が取れているのかどうかも???恐怖の旅館の典型的出迎えだ。

通された部屋は冬の島根のじっとりとした冷たさが充満し、
コタツも暖房も暖まるのには時間がかかる。

「朝食は何時からですか?」と尋ねると、
「何時でも結構ですよ」との返答・・・ならば「7時にお願いします」と告げた。

地元の人も知らないが ここは温泉旅館、
設備はしょぼいが三瓶山周辺の温泉らしく褐色の湯があるはずだ。

「お風呂使えます・・・」と知らせていただいたので、
ミシミシときしむボロ廊下を歩き風呂に行く。
想像してたよりもぼろくは無いが、しょぼいのには変わりない。


ビニールの蓋を自分で開けて入る〜鉄分豊富な褐色の湯が・・・

でも この湯 いつの湯やろ?そう 湯に元気が無いのである。
折角の温泉がおそらくため湯の沸かしなおしのようだ。

まぁ それでも少しは温まったので街に出て美味そうな店を探すが、
ヒットする店が無い。

田吾作でタップリ食べていたことも有るので、お腹もすかない。
でも食べないわけにも行かず仕方なく出雲そばの店に入る。

階段を上がり店に入ろうとしたが、客席は見えず
おばちゃん達がだべるホールしか見えない・・・やばそうなので止めとこうと階段を折り始めると
後ろから声が・・・「どうぞ、やってますよ」・・・あぁ・・・仕方ない。

鴨なんばそばを注文し広い座敷に一人ポツンと待つ、
「大盛りになってしまったわ〜」とサービス満店をアピールしてくれるが
もともともっさりとした出雲そば、さらに大盛りでつゆが少なくなっている。
ボクちゃん無理です・・・美味くもないし・・・
結局半分ほど残して退散・・・しかし鴨なんばそばに付いてきた漬物〜いったい何なんだろう?

旅館に戻り映りの悪いTVを見て過ごすが、
さすがに静かで物悲しい冬の山陰のうらびれ宿。

今夜はとっとと寝る事に・・・それしかないもん。

1月29日(木) 三瓶山周辺の温泉群〜有福温泉〜温泉津温泉街

次第にトホホ感がアップしていった前日の余韻覚めやらぬ朝、
予定通り6時半に起床し7時に食堂だろう辺りに向かうが
旅館内は真っ暗で物音一つしない。

あぁ〜 やられた・・・と、途方に暮れていると
食堂横の部屋の中から「ゴホゴホ」と老女の咳き込む声。

すると主人のじいさんが起きてきて「朝ごはん7時に頼んでたのに寝てるみたい」と告げると、
ばあさんを起こしにかかり「はようお茶入れんかい」。

お茶やなくって朝ごはんなんやけど・・・

もうええわと諦めモードで出発の準備を整え清算、
部屋へ戻ると前夜と同じお茶とお茶菓子がコタツの上に・・・ご飯が欲しいけど・・・。


別にお茶菓子なんか朝1から要らんねんけど・・・

荷物を車に積み込もうとすると見事に氷ついた窓ガラス、
こりゃあかんと炊事場にお湯をもらいに行くと
なんと婆さん、朝ごはん食べてまっせ!

朝からいきなり言葉を失うトホホ事件、もぉええ、早く温泉に行こう!と出発。

石見銀山経由(周辺を見ただけ)で池田ラジウム鉱泉に向かったが、
何と無休のはずなのに「本日休業」の札が掛けられた玄関・・・
うわぁ やられた!
朝から連発でトホホ攻撃かいな。

深く沈んだ気をとりなおして次に向かったのが小屋原温泉、
4つの内湯をそれぞれ貸切りで楽しめる一軒家の温泉旅館だ。

ようやく雪深い山の中を走りスタッドレスの威力を実感した冬の山陰、
あとは温泉パワーを得てオープンドライブへ移行するのが楽しみだ。


この後 道は凍りだすのである。

小屋原温泉は営業中・・・とはいえ客はオイラ一人、
4つのお風呂も選び放題・・・でも一番奥は封鎖され使えなかったが
フィーリングで手前から2番目のお風呂をセレクト、
しばし貸切の極楽タイムを満喫する。


湯の花どばどばの褐色湯、集積物のアートも素晴らしいコンパクトな極楽

窓の外は雪景色、渓流の脇に立つひっそりとした一軒宿だ。

連発のトホホ攻撃から一変、この世の極楽を堪能し温浴チャージ完了。
さぁ 待望の雪山オープンドライブだ!

三瓶山を登り高原地帯に差掛かると風景が開け「来た〜っ」ってな感じの気持ちよさ。
思わず車を停め記念撮影。
通り過ぎる車からは「寒いのに何やっとんねん?」な視線を感じながら
気にせずパチリ・・・もう馴れてます。


三瓶山高原地帯、久しぶりに感じる冬の高原・・・気持ちイイです。

三瓶温泉は色々と外来入浴できるところが多いが、
まずは国民宿舎のさんべ荘のお風呂へ。
期待してなかった分、その充実設備に嬉しい誤算・・・良かった。

ここでお昼を迎えようやくご飯にありつけそうだ、
さんべ荘のフロントで聞いた‘きっ川’に入り名物ジンギスカンを食す。
何でジンギスカンなのかオイラにも解らんが、
今一そうな食堂メニューよりも味的に安心感があったからか?


冬の三瓶山から眺める風景・・・静かです。

お昼時なのに広い店内を貸切でいただくジンギスカンと生ビーちゃん。
しかしジンギスカンのタレが塩辛い、
あまりに辛いのでビーちゃんで薄めていただくジンギスカン・・・微妙だぜ。

本当は12時オープンのはずの共同湯‘薬師湯’は、
4時からの営業に時間変更・・・楽しみだったが入れないので仕方ない。

ぶらりと立ち寄った三瓶温泉病院、整形外科の診療科目があったので
ひょっとしたら肩や首の温泉療法をしてくれるかも・・・と入ったが無言・・・
どうやらこの日はお休みのようで、出迎えてくれたのは高齢の猫たちだけだった。


出迎えの猫たち、地面が茶色いのは雪溶かしの為に流れる温泉の成分

えさ入れが空だったのでリュックの中にあったするめをプレゼント、
猫にするめはご法度と言う方が居られるが
自分が飼っていたゴン(シャム×とら)はイカ薫が大好物だったので問題ないだろう。

次は期待の共同湯‘亀の湯’、掛け流しの温泉成分が素晴らしいと評判の湯だが
訪れたところ工事中のよう。
向かいの酒屋さんで入浴券を購入するようだが、
尋ねてみると「冬はぬるいから入れんよ、しかも工事中やし」。

だがこんな事で簡単に諦めるオイラじゃない、
見せてもらったところコンコンと湯気を湛えた温泉が流れ込む楕円の湯船。
これを見て黙って帰るわけがないやん。

・・・で入湯、湯温約35度。
入ってみれば中々快適、夏場などはさぞ気持ち良かろう温泉だが
外はマイナス温度の冬の三瓶、楽しいのだが温まらない。
でも楽しい、しかも貸切り(当たり前)テンションで凌いだぬる湯だ。


地元の皆様に愛される共同湯の良き姿が、ここ亀の湯には有るのでございます。

ひとたび湯から出ると一気に鳥肌、急いで拭き取り服を着る。
テンションが上がったままなので次なる目的地‘千原温泉’に向けて亀の湯前の道を進むと、
いきなり道がドカ雪で消える・・・うわぁ!

仕方なく引き返しナビさえ判らぬ山奥の温泉まで小1時間迷いながら走る、
でもさすがに寒くなってきたので屋根を閉め
完全な雪道を進みようやく到着。

すると1台の車と女性が一人、先客と思いきや
「温泉ですか?」・・・「はい、お風呂に来ました」・・・すると
いとも簡単にするっと

「木曜日はお休みなんです」

・・・嘘やろ!?無休のはずやん

群馬の法師温泉で味わった絶望的がっかり感、
深山幽谷を分け入り到達した湯に入れないのだ。

しかも「どちらからですか?」・・・「大阪から来ました」・・・

普通なら「それはそれは遠いところ、じゃぁ どうぞ」ってな具合に話が進むはずが、

「そうですか〜、冬は雪崩とかがあったりするんで・・・」

以上、終了、あっさりです、超がっかりです。

またまたトホホムード最高潮に達し体調も下降モード、
再び温浴チャージをするために潮温泉へ。

山の中なのに何故か潮温泉はどうってこと無い循環湯、
さすがにレベルの高い温泉に入り続けてきたので 少し温まったらおさらばだ。

次なる目的地 湯抱温泉へ向かったが
この湯抱温泉 何件かの温泉宿がならぶこじんまりした温泉街だが、
どこもひっそり静まり返りフロントにも人気がない。

これはダメだと 湯抱はスルーして長駆 有福温泉へ向かう。

江の川をひたすら下る261号線は長い長い道のり、
田舎特有のちんたら車も多く予想以上にストレスのかかるドライブ。
ぬる湯〜オープン〜がっかり・・・から来る体調ダウンも益々勢いを増し、
江津に着いた頃にはすっかり風邪ひき発熱状態。

屋根を閉めて暖房をかけていても寒気がしてくる、
しかしここで諦めたら翌日温泉津から西へ向けて走る勇気が出ないのは眼に見えている。
ここは根性、評判の温泉 有福の素晴らしさだけの希望を胸に、
2時間かけて到着した有福温泉。

山里の温泉地らしい風情が素敵な温泉街、
あちらこちらに立ち昇る湯気がさらに風情を盛り上げる。


坂道に湯気が立ち昇る温泉風情の街、上品な善太郎餅とお抹茶

体調が堕ちれば何故か甘いものが欲しくなる、普段は食べないのに・・・
先ず入ったのが善太郎餅本店
1箱買っても食べきらないので、店内で抹茶をいただきながら食す。
上品なサイズのまんじゅうは、甘さも上品。
お店の女将さんも上品できれいな方だった。

そして共同湯‘やよい湯’へ、この旅初めて出会う白湯に癒されるが
次に入ってきた地元客のマナーの悪さにげんなりし すぐに出た。

本命の御前湯は想像以上の素敵温泉、美しき洋館とサービス精神
さらには滑らかで美しい湯は格別で、
温泉津温泉の薬師湯と並び評するべき名浴場だ。


2階の休憩室は自由に使えお茶も飲める、滑らかなさら湯は癒しの湯、モダンな洋館は眼を引く

すっかり温まり2階でしばし休憩、疲れも少しは取れたので行こうか。
でもさすがに もう一つある‘さつき湯’に入る元気は無かった・・・自分的には珍事だ。

有福を出ると日は落ちはじめ寂しげな田舎道を走る、
するとラジオから聞こえてくる聞きなれた声・・・FM cocolo 金曜日のお昼
ナチュラルフライデーPart2のやぐっちゃんだ。

マダムキラーバリバリの渋い声なのだが、
パフュームが来るとデレデレになるオヤジが・・・なんと江津で・・・。
でもちょっと嬉しかった、弱ってるときは馴染みの声を聞くだけで少し元気になれる。

温泉津に着けばもう完全に夜だ、今夜の宿‘あさぎ屋’へ急ぐ。

ネットで見つけたこの宿、ホームページには
「素泊まり4200円、朝食サービス」とある。

この格安料金なのに通された部屋は3階の角部屋で、
2面から温泉津港を見渡せる最高の部屋。
しかも立て替えられてピカピカ、ふとんもふわふわ羽根布団、
しかもシーツは真っ白に輝いている。
昨日の城山温泉旅館とは月とすっぽん・・・そうそう、部屋も温められていた・・・素晴らしい。


右の窓からは浜側が、左の窓からは港が一望の温かでキレイなお部屋

割烹スタートらしく1階には食事処があり、まずはここで一杯。
女将さんと話しながら地元で揚ったマグロで、
地元の名酒蔵‘開春’の亀五郎を楽しむ・・・つもりが体調不良で楽しめない。


せっかくの地元産生マグロも・・・

ならば共同湯の小浜の湯でひとっ風呂、
こちらも地元愛あふれる温泉浴場で 挨拶や笑顔が飛び交う素敵空間。
身も心も温まる良いお風呂だった。

温浴チャージで体調アップ・・・したつもりで、カフェ路庵へ、
地元の魚を味わえると調査済みだったのでお邪魔した。

風呂上りで喉が渇いたのでハイボール、
そして地元魚の刺し身盛り合わせを。
ただし食欲も無いので「食べてきたので、珍しいのを出来るだけ少しで」とリクエスト。


少しずつ・・・ほんとにチョッとだけのはずが、しっかり・・・

このパターン 田舎で通用しないのは何度も経験済みだが、
体調不良のときは尚更キツイ!
レンコダイ・トラギス・クロムツ・オキサワラ、
全て美味いのだが(特にトラギス)体調不良時の刺し身タップリは拷問だ。

古い旧家を改築した店内はエコ意識で暖房控えめ、
「寒い方はひざ掛け用毛布をお使いください」・・・
風邪ひきのオイラ、ジャンパーを着ても寒気は止まらない。

何とか刺し身を平らげおあいそし、あさぎ屋に戻ると
すうどんにおろし生姜たっぷりの特別オーダーをし暖を取る。

ジキニン飲んですぐおやすみ、辛い旅行2日目が幕を下ろす夜9時前だった。

1月30日(金) 出雲・松江は終始トホホ雨

ジキニン飲んで寝汗かいてちょっとスッキリの朝、
前夜に「たいしたもん出してないですから・・・」と女将さんが言っていた朝食をいただく。


意外と豪華な朝食・・・4200円の宿代にサービスで付いているなんて!

お櫃に入った炊き立てご飯と味噌汁、
さらに6品も付く立派な朝食がサービス。
普段ならビールを注文するところだがさすがに今日は無理。

食べ始めては見たものの熱による食欲不振は健在、
仕方なく半分以上残し申し訳ない。

女将さんに「ごめんね残して・・・、ちょっと1時間ほど寝に上がります」と告げ
部屋に戻りまたケロリン
これが結構効いて大量の寝汗をかいて寝巻きはびっしょり、
着替えたら体が軽くなった。

チェックアウトしたら温泉津温泉元湯にアタック、
熱くて濃い温泉は弱った身体にビシッと浸みる。
もう1件の薬師湯に入る体力は情けないが残っていない、
あこがれの温泉津とはこれでお別れだ。

焼き物の里を少々散策し松江方面を目指す。
雨の国道9号は車も多くスピード上がらず、
熱でぼ〜っとした頭では寝てしまいそうなのんびり走行。

チャンスを狙って追い越しを掛けるが、
抜いても抜いても前には襲い車、また車・・・あぁイライラ。

出雲に着いた頃には温泉パワーは完全消失、
追加チャージをするためにJR出雲市駅前の温泉施設‘らんぷの湯’へ入る。
三瓶周辺の温泉同様の褐色鉄分系の温泉と、
ランプがぼんやり照らす内湯、竹やぶを眺めながら入る露天がグッドデザイン。


駅前とは信じがたい素敵空間・・・是非 全国に広まって欲しいものだ。

温まったら松江へ向けて走る、
目的地は亡き母の実家・・・現在は弟さんが居られるはずなのだが
電話しても繋がらない(現在使われていません)・・・
もしやという重いも有り思い切って行ってみよう!
というのも今回の旅の目的の一つなのだ。

心配した家が無くなってるシーンまでは無かったが留守のようで?
実家前は道路拡張工事中で雰囲気的にはヤバイ。
お隣のお家も留守で近況を知ることが出来ない。

寒いところをウロウロするうちに身体は冷えて熱が出てくる、
朝をしっかり食べられなかった分エネルギー切れのようだ。

温かいものを食べようと入ったうどん屋さん、
カレーうどんを注文するも出された品は湯気がナイ・・・
うどんは湯がきたてで熱いが、スープがぬるい、
その上 具財のお肉(缶詰めカレー)の中は完全に冷たい。
身も心も冷え冷えとほとんど残して店を後に・・・あぁ・・・

叔父ちゃんの現況を調べようと松江市役所を訪れたが、
クソ法律「個人情報保護法」の壁と使えん役所人間に阻まれ
叔父ちゃんが元気で健在かどうかさえ知ることが出来ない。

結局 住宅地図から番地を調べ 試しにかけた104で番号を聞く、
なんや あるやん 番号変えただけみたい・・・で一安心。

役所のヤツは何の役にも立たず・・・「役」所じゃないで、ほんま!

この日の宿は松江シティーホテル別館
全室掛け流しの源泉が部屋のバスタブに流れるという凄みあるホテルだ。

予定より1時間半も早く到着したが快くチェックインを受け付けてくれたので、
早速部屋へ入りお寝んね・・・もう、フラフラですので。

1時間半ほど眠ったら少しすっきり、
折角来た美しき街松江・・・そうや、雨やし前から行きたかった島根県立美術館に行こう。
お城と河と湖が見事に溶け合う松江の景観に、
さらなる輝きを加える美しいデザインは外から見ているだけでも良いが、
一度訪れてみたかった場所だった。


美術館のテラスから臨む宍道湖、左は出雲方面・右は松江市街

一人でゆっくり美術館の展示品を見て廻るのは良いのだが、
やっぱり一人っきりは寂しいし、平日の静かな館内は緊張する。
歩き疲れも有りまたまた熱っぽくなって来た、
体調の悪いときはかくも旅を面白くなくさせるのか・・・あぁ、、、

美術館を出たら雨空もその色を深め1日の終わりが近い事を教える、
普段ならここからがAmore 八木の時間なのだが
旅先での闘病生活、夕暮れ時はエネルギー切れの時間・・・
もう、風呂入って寝るか・・・と温泉博士を利用して松江アーバンホテル別館の大浴場へ。


松江アーバンホテル別館の大浴場から見た美術館方面

2003年には子供たちとの旅行で泊まったホテル(もちろんこのお風呂も)で、
なかなか懐かしいホッコリとした想いになったが
これがこの旅の最後のホッコリ・・・この後はもう・・・トホホオンリーですわ。

本来なら地元の居酒屋などで活きの良い地元ネタや、
地元ならではのアテを楽しみながら一杯やり
お店の方やお客さんなどと盛り上がるのが自分のスタイルなのだが
さすがに今夜はアドレナリンが出ない。

でも折角の旅しかも最後の夜なのでリサーチしていたお店に行こうと
ホテルを出て先ずはATMを探すが無い・・・観光地松江の中心なのに・・・
雨の中 濡れながらたどり着いたリサーチしていたお店で、
「カード使えますか?」と尋ねるとNG。
「堀を渡ったところに、ごうぎんが有ります・・・確か7時まで・・・」と聞いたが、
今まで幾度と無くこの手の情報にやられた経験を持つ僕ちゃん、
行って見ますと言ったものの内心ダメ確立が高く信用できない。

とりあえずいったんホテルに戻ってフロントで聞いたほうが確かだ・・・と、
ホテルに戻り尋ねると「橋を渡って左側に、ごうぎんが・・・」
・・・そうですか・・・

で、また雨の中震えながら向かった‘ごうぎん’の場所、
確かに大看板には電気が灯っているが肝心のATMコーナーらしきものが・・・
真っ暗なのである、オイラのハートも真っ暗である。

やられた、またこのパターン。

財布の中には1000円ちょっと、
深夜出発の帰り道ではETC&ガソリンタップリなので現金要らないが
松江の夜の街では現金無しは何も出来ない。

もぉ ええ、コンビニでアテでも買って、部屋に帰ってビールでも飲もう。
とホテル横のコンビニでビール&豚足のアテを購入。
なんとコンビニで豚足とは、ええ感じやん・・・と部屋へ。

しかしこの豚足が不味い、塩味のはずが脂べたべたで味どころでは無い。
アテがなくてはビールも進まないので2Fの自販機コーナーへ行くも、
アテは販売していないので仕方なくカップラーメンを・・・が、
これまたトホホ、機械が動いていない。


一応これでも源泉掛け流しのホテル風呂

もう仕方ない、最後までトホホな島根の旅は、

「風呂入り ジキニン飲んで ふて寝する」

・・・お粗末。

1月31日(土) 松江帰りは粘着テープが活躍

実はこのホテルの気の利いたところは、朝ごはん
食べない人も居るだろうしレストランを稼動させるとコストも掛かる。
安くて良いサービスを追及したのであろう「おべんとう」が付いているのである・・・
が、オイラには付いてこない
ETC割引の効く深夜ドライブのため3時前出発のため残念ながら。

昨夜に続いておきても雨、
ホテルでもらった駐車券をパーキングの機械に入れたらタダのはずが
料金あと400円不足の表示。

今さらホテルに戻って・・・しかもこの時間に・・・
またもトホホな気持ちで大阪へ向けてスタートする。

だがセリカ コンバーチブルの幌を止める金具の右側がバカになってしまい、
このまま高速道を走るのは かなり拙い。
高速道の入り口手前で外側と内側の両方から幌を粘着テープで固定。

しばらく感じた事の無いクローズ時の静けさ&すきま風の無さ、
まるで普通の乗用車のように快適な雨のドライブが実現した。

大阪に着いたのは朝6時過ぎ、自宅のありがたさを痛感してから一寝入り。

起きたらすぐにお医者さん&整骨院、
もどればまた眠りに就く。
明日夜明け前から始まる奥飛騨温泉郷への旅へ向けて体調を戻すために。

神の国 出雲のふところに出でる霊泉温泉津温泉、
憬れてあこがれて出向いたが結局闘病生活する事になった
Amore 八木の島根温泉トホホ旅〜いやいや一人旅。

これにて 完。

温泉篇&奥飛騨温泉篇は明日?

 

呆れるほどの遅筆日記・・・すみません!
2009年1月の日記 B


ディスクゴルフ関西オープン

骨折から1ヵ月半 右肩の状態は半信半疑ながら出場した。

前日入りしコースを下見&少し練習、
雪予報の浜の宮公園で少し背中に感じる久しぶりの汗。
練習では3〜4分の力でしか投げていなかったが、
コースに出るとついつい張り切ってしまう。

いつもの浜の宮と一味違い、
松の木だらけとの戦いよりもコースディレクターと風との戦いの面持ちが強く
苦手意識を感じる事無く臨めた。

その夜はプレーヤーズパーティー〜2次会と飲み行事が続き、
飲み足りないアホなオヤジは一人追加でフラフラと・・・
結局 この分が余分で、翌朝の鮮血ティッシュの原因となる。

張り切って投げたしっぺは、当然のごとくその夜に襲い来て
夜中の3時前に疼きで目覚め 底から眠れない・・・
結局この寝不足も鮮血の原因の一端〜これもやはり飲みすぎのせい?

朝ホテルを出ると雪模様、雨具を用意していないのびびったが
浜の宮に着く頃には治まり一安心
後は右肩と もう一箇所を覗いて心配無用となった。

プレーが始まると思いのほか右肩の痛みは無く、
実際には6〜7分の力加減で投げることが出来た。

コースのトラップには嵌りまくるもののパットは好調、
ショットの不具合をカバーしスコアを大きく崩さず そこそこ楽しいラウンド。

10番の松ぼっくりアイランドでは、あわやエースの
ゴール籠直撃ショットでバーディー。

しかし この次のホールで痛恨のD、
イージーだと思い練習すらしなかったホールで
ここも含め3箇所ほどあるサービスホールでのダボにはへこむ。

この凹みから立ち直るのには少々時間を要し、
自分を見失いながらのプレーが続いた。
これを修正できると、もう少し良いスコアで上がれるのだろうが
気分重視の性格ゆえ困難なポイントだ。

結局18ホールで69の10位タイ、
自分より上位のプレーヤーも苦しんだ分
目標の18位以上がクリアできたようだ。

決勝は上位4名に許された世界、
それ以下は午前中でさようなら・・・なので
局部不安がこれ以上寒さの為に悪化しないよう
ここで退散し温泉目がけて一目散。

右肩骨折明けの不安は有ったが、
その分思いっきり投げなかったからか
惨憺たる・・・・とまでは行かず目標クリアの関西オープン。

まぁ よしとしよう!

2009年1月の日記 A


第2回 湯と雪の福知山へ


檜の浴槽べりに詠人作3体のプチ雪だるま

昨年詠人と共に初めて訪れた福知山、
温泉の良さと大阪から一番近く雪を楽しめる場所なので今年も出かけた。

宿は去年同様 ホテルロイヤルヒル福知山、
立派な露天風呂を持つ温泉施設が自慢のホテルで
シングルルームでもダブルサイズのベッド・・・
添い寝扱いの詠人は無料なので1泊7800円のお手軽価格だ。

前日からの雪で今年も電車で出掛けたが、
以外や以外穏やかな空模様&普通の路面状態・・・車で来たら良かった。
・・・というのもこのホテル、駅や市街から離れてるので
片道1500円ほどのタクシー代、
合計3往復したので往復の汽車賃出てしまうのでもったいない。

駅を出たら早速ロータリーの雪で雪だるま作りをはじめる詠人、
この男の雪だるま愛はハンパではない。


僅かな雪でもかき集め早速作りまくる詠人

その後福知山市外を散策・・・とても寂しい状況だが
所々に昔ながらの風情が残され良い風情がある。


古いお地蔵さん&レトロ酒店・・・ディンプルのミニチュア購入

後でのお楽しみグッズである、雪合戦用のゴム手袋を購入。
これで冷たさを気にする事無く、思いっきりバトルが出来る。

どこに行くあてもないのでジャスコ行きのバスに乗り福知山観光?
夜のホテルでの御馳走を買い込んで再び駅前へ。


御陵神社でお参り&おみくじ・・・ここら辺りは残り恵比寿は無いらしく静かなものだ。

御陵神社周辺は夜の繁華街にも近いので、
良さそうな店を探してる間に廃業銭湯や本日休みの銭湯を発見。


本日休みの御陵湯&廃業された仲の湯

商店街の中に数少ない観光施設ポッポランドを見つけ中に入ると、
レトロな鉄道グッズが所狭しと展示してある。
しかしながら客の入りは寂しい限りで貸しきり状態、
中でも郷愁を誘うのが気合の入っていたはずのジオラマの世界。

車は追突して乗り上げ、工事現場では有毒ガスでも出たのだろうか?
人々が倒れまくっている凄惨たる状況!
誰か救急車!と思わず叫ばねばならないようなありさまだ。


お父さん・・・車が・・・

そして工事現場では・・・

誰か〜助けてやってくれ〜

普通なら楽しいはずのポッポランド・・・展示品も良いのだが。

歩き疲れた足は素敵銭湯櫻湯で癒すのが決まりだが、
今年は番台の愛想の無いおばあさんがいない。
ご主人に聞けば高齢のため、
出たり出なかったりらしく今日はたまたま居られなかったようだ。


やはり素晴らしい櫻湯・・・今年は去年よりも雪が少ないのでプチだるまも・・・

疲れが取れてお腹がすいたら夕餉の店を探す・・・が、
祝日の今日は開いてる店が少ない。
リサーチしていた店は開いていたが予約で満席・・・
仕方なく入った‘神戸焼’をうたうレトロなお好み焼き屋さんは、
どうも今一なので次ぎの店へ・・・
でもやはり良さそうな店は開いてない。

仕方なくホルモン焼の店に入ったがネタは全て冷凍もののようで・・・
でもお婆ちゃんもご主人も詠人を可愛がってくれて、
アイスはいただくは、スロットで一緒に遊んでくださるは・・・感謝いたします。


ぶらりと入ったホルモン焼の店〜詠人はアイスをご馳走していただき、スロットでも遊んでいただいた。

旅と言うのはこんな事もあるから楽しい、
特に美味しいものが無くても詠人の心にはきっと思いでとして残るだろう。

この後が中々辛かった・・・寒い、タクシー来ない・・・トホホ・・・
どれだけ待って歩いただろう?
ようやくタクシーをつかまえた頃には、すっかり体は冷え切り
ホテルに着けば早速温泉へまっしぐら。


今年は雪が少なかったが、温泉を楽しんでるのか雪だるまを・・・?

温まれば部屋に戻り2人で宴会?の再開、
ジャスコで買い込んだ惣菜やサラダ、サンドイッチなどを頬張りながらテレビを見て過ごす。


オヤジの山崎水割りボトルを開ける詠人

今日は昼からだいぶ歩いたので2人とも疲れた、
明日は朝から雪合戦・・・今夜は早めに寝ることにしよう。

1月12日(月・祝) 福知山の朝〜


ホテルの部屋から見た温泉部分

朝は6時半に起床、早速温泉で温まる。
もちろん詠人は温まれと言っても雪のほうに気持ちが言ってしまってダメだ。
あさから雪だるま作りを再開〜ほんま、ようやりまっせ。


クソ寒いのに洗面器に雪だるま用の雪をかき集める詠人

親父の楽しみ・・・素敵な露天風呂は言うまでも無いが、
朝の1番からしっかりと熱いサウナと
まるで寒の地獄の如き荘厳なる冷たさを湛える露天水風呂のコンビネーションだ。


私のお気に入り水風呂No1はここ!

普通のサウナは圧迫感があって好きではないが、
ここのサウナは庭園に向けてガラス張りで視界が広がり
ストレス無く純粋にサウナに没頭できる・・・その上この露天水風呂〜最高やで!

親子それぞれ楽しみは違えど、2人とも同様にお腹もすいて朝食へ。
オヤジは和食、チビは洋食・・・これは毎度お決まり。


添い寝でタダの詠人にも館内用の法被・・・優しいでしょ

部屋に戻って一休みしたら、ゴム手袋の出番・・・そう雪合戦だ!


2人で作った雪だるま・・・ホテルのおじさんは「ありがとうな、ボク」と声を掛けてくれた

雪合戦の面白い動画が有ったのだが間違えて消してしまったのが残念、
・・・でも動画のUPの仕方が解らないのだが・・・。

ゴム手袋は大正解、ほぼ1時間雪合戦や雪だるま作りに勤しんだが、
全く濡れない&冷えない・・・これはもはやオフィシャルアイテムと言って良いだろう。

帰り道の福知山駅前でも雪遊び、
最後は昨日作った雪だるまにキックの洗礼でお別れだ。


せっかくの雪だるまちゃんたちも・・・・

列車に乗り込む前にはもちろん弁当購入、
オヤジは朝食の余韻が残り今一食欲が出ないが
列車出発と同時に詠人はハンバーグ弁当すぐに完食・・・さすがデブになるはずだ。

何はともあれ湯と雪の福知山A・・・楽しみました。

チェックアウトの際、夏の花火の夜も予約して帰りました。



続けて1月の日記UPします!

2009年1月の日記 @


2009年の新年は白浜で


白浜空港南側からのご来光は清々しい空気の中で

前夜はカウントダウンで午前1時の就寝だったが、
どうしても初日の出が見たいと言う詠人の希望により
7時起きで千畳敷に向かった。

しかしながら空が白むのは千畳敷から南東にずれている、
このまま待っていてもご来光は拝めそうに無いので
すぐに場所を代え白浜空港の近くの山に向かう細い道を登った。

これが大正解・・・静かで素敵なスポットを発見、
親子2人で厳かにその瞬間を迎えることが出来た。


毎年自宅から拝む初日の出・・・場所が変わると気持ちも新たな・・・良いもんです。

初日の出も見られたし気持ち良く新年を迎えられそうだが お腹がすいたので、
途中で見つけた国道沿いの喫茶店で朝ごはんをいただく事に。


ペンションは素泊まりなので、きっちりした朝ごはんは嬉しい。

お腹が膨れ温まったのでオープンにして詠人も一緒に崎の湯へ、
8時オープンのはずがすでに大勢のお客さんで賑わっていた。


共同浴場にお地蔵さん・・・大好きな光景。


冬の波しぶきがかかり海水も混じる先端部〜おっちゃんが危ないからと〜奥に向かう詠人

でもやっぱり先端部が楽しい&気持ちイイ〜あれ?

お父さん!・・・

虹出てる!あそこ!!

波しぶきの向こうに確かに見える虹〜徐々にハッキリと見える虹

これはもう気持ちイイやら嬉しいやら、最高ですよホンマに!

ご来光のすぐ後に、最高のロケーションで虹です!
なんかいい年になりそうな気がしたきます。

硫黄の香りと潮の香り、地熱の温もりと海水の冷たさ
生命誕生の場所はきっとこんな所だったであろう冬の崎の湯で
なんとも不思議な心地よさに包まれていたらぽつりぽつりと空から・・・
波しぶきにまぎれて気付かなかったが少し前から降り出したようだ。

急いで脱衣場に行きバスタオルだけ腰に巻き、
セリカ コンバーチブルに向かったが時すでに遅く開けっ放しの室内はきっちりお湿り完了。
駐車場のおっちゃんたちに呆れ顔の同情を買いながら屋根を閉めた。

再び温まったらそろそろお兄ちゃんを起こしに行こうとペンションに戻りチェックアウト、
そして再び温泉卵の店に行き今度は15個注文し平らげた。

白浜旅行最後の湯は30分ほど南下した所にある、
リバージュスパ日置川に向かう。
強アルカリ性の湯が売り物の温泉施設だ。


露天風呂からは太平洋が一望〜竹炭洗顔剤で泡あわ成人と化した詠人

なるほど超ぬるぬるの強アルカリ性温泉は凄い、
このエリアでも人気のようで遠くから車で訪れるお客で元旦から賑わっていた。

素泊まりだったのでお正月らしい食事にありつけなかったので、
せめてここでは子供たちの好きなメニューを注文させたが
杜人の寿司御膳は品切れでちょっとガッカリな様子。


仕方なく〜天麩羅御膳の杜人&願いどおりハンバーグ・エビフライセットでご機嫌な詠人

食後はゲームコーナーで遊ぶ子供たち、オヤジは酔いさましで一休み。
しかしながら長くは休ませてくれず右肩骨折中にも拘らず卓球に駆り出される。
最後は外の足湯でホッコリ・・・のつもりだったが、
ぬるいらしく冷え性のオヤジは入らず裏切り者扱い。
記念撮影だけ済ませ帰途に着く。


海辺の足湯〜地球は丸いとしみじみ感じる水平線

約3時間のドライブで大阪に戻り大阪天満宮へ初?詣、
子供たちの目当てはもちろん夜店。

自宅に戻りデュエルをして夕方を過ごし、
そして最後は神戸屋レストランで食事をして子供たちを送り届ける。

楽しい2日間だったが、この瞬間はいつもながら凄く寂しい。

でも今年は花火〜ご来光〜虹・・・と素晴らしいものが見れて、
きっといい年になりそうな予感がする年明けだった。

 

2009年一月はお話満載・全5話近日UPします!